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かんたん絵本の作り方3

ページ割りを考える、というテーマその1です。

みなさん、あまり意識していないかもしれませんが、本や雑誌には「右とじ」と「左とじ」の2種類があります。
「右とじ」とは表紙の右側がページが綴(と)じてある、つまりくっついている物です。
タテ書きの文字の場合には右とじが自然なページの流れです。
国語の教科書や多くの小説が右とじです。
逆に「左とじ」は表紙の左側がとじてあり、文字はヨコ書きです。
英語や算数の教科書は左とじです。

そして多くのフォトブックが左とじの仕様になっています。

なぜなのでしょう?

たぶん・・・写真につける説明文がヨコ書きの事が多いのが関係しているのかもしれません。
しかし右とじのフォトブックもないワケではありません。少ないですがあります。
また、左とじのフォトブックに無理矢理右開きの内容を印刷させるために、ラストのページから表紙までを「すべて上下真逆のレイアウト」で入稿するという人も・・・たまに見かける荒ワザです。
ちょっとびっくりですが、苦肉の策ですね。

まぁ、今回は作りやすい左とじのヨコ書き文字で説明していこうと思います。
しかし短歌や俳句なども含めて「タテ書き文字にこだわりたい!」という方も多いと思いますので、右とじの本については、また別の機会に紹介させていただこうと思っております。

さて、最初に書いたようにフォトブックの困ったことのひとつに、各社で仕様がバラバラ、というのがあります。
フォトブックと言ってもソフトな製本の雑誌のような物から、結婚式の高級アルバムまでいろいろなので、仕方ありません。
そのつど、自分が作るフォトブックがどういう仕様なのか、考えながら作ることが大切です。

表紙はレイアウトが選べるのか?
中表紙はあるのか?
奥付けはあるか?
アプリのレイアウトでは、最初の1ページから何ページまで、何見開きあるのか?

などが仕様の違いでチェックするべきポイントです。

よくあるのが「24ページ」のフォトブックを選択しても「表紙」を含むページ数だったりするので実際のページ数と違ったり。

そこで絶対にやって欲しい作業が、自分で「台割表を作る」です。

「台割表(だいわりひょう)」とは、かんたんに言うと「ページ割り」の事で、ページが開いた状態でどういう順番でくっついているか?
何ページまであるか?
などがまとめて見られる物です。

なんか長くなったので、また次回に台割表について書いていきます。

あ、その前に!

本の部分の名前で「表紙」って言ったら誰でも知っている一番上の紙のことですが、印刷屋さんではこれを「表1」と言います。
それで一般的に「裏表紙」と言われるのが「表4」です。
それで表1の裏側を表2、表4の裏を表3と呼びます。
ちょっとコレだけ覚えてくださいね。


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