プログラミングの知識がなくてEAが作成できるEasy EA Template
目次
Easy EA Templateとは
概要
この Easy EA Template は、MT4(MetaTrader 4)プラットフォームでExpert Advisor(EA)を簡単に作成するためのツールです。
Easy EA Template の最大の魅力は、その直感的で使いやすいテンプレートEA機能にあります。この機能は、プログラミングの知識がないユーザーにとっては特にメリットがあります。
1. プログラミングが出来なくても大丈夫
通常、Expert Advisor(EA)を作成するためにはプログラミング言語の知識が必要です。しかし、Easy EA Template を使うことでプログラミングの経験がないトレーダーや、コーディングに時間を費やすことができない忙しいトレーダーでも、簡単にEAを作成できるようになります。
2. カスタマイズが容易
このテンプレートは、柔軟性とカスタマイズ性を重視して設計されています。ユーザーは、自分の取引スタイルやリスク許容度に応じて、さまざまな戦略オプションを自由に組み合わせて使用できます。テンプレート内のコードブロックはプログラムイング未経験の人にもわかりやすく作られています。
3. コピー&ペーストだけの簡単操作
Easy EA Template は、各エリアにコードをコピー&ペーストするだけでEAが作成出来るように作られています。ユーザーは複雑なコードラインを理解することなく、簡単なコピー&ペースト操作でEAを構築できます。このアプローチにより、トレーディングの自動化に取り組むハードルを低くするとともに、時間と労力を大幅に節約します。
4. 広範な機能とカスタマイズオプション
テンプレートには30種類以上の関数が含まれており、ポジションのオープン、クローズ、相場状況に応じたフィルタリング、リスク管理などのトレードに必要な機能を数多く提供します。これにより、ユーザーは独自の戦略を簡単に作成できるようになります。
5. あなたの手であなただけのEAを
さらに、Easy EA Template により作成したEAはMT4にインストールすることで通常のEAと同様に使用することが出来ます。EAをバックテスト、最適化することで戦略を調整し、フォワードテストにより戦略の有効性を確認すればあなただけのEAの完成です。
6. 初心者から上級者まで幅広く対応
このテンプレートは初心者から上級者まで幅広いユーザーに適しています。初心者は基本的な戦略から始め、徐々により複雑な戦略に移行することができ、経験豊富なトレーダーは自分の高度な戦略を迅速にEA化できます。
Easy EA Template は、プログラミングの専門知識がなくても高度なトレーディング戦略を実装したいユーザーにとって理想的な方法です。
7.EAの利用の前提条件
Easy EA Templateを使用するためには、MetaTrader 4 (MT4) に慣れている必要があります。特に自動売買に関する操作を覚えてからこのEAにチャレンジした方がいいでしょう。
プログラミングの基礎知識があると、EAのカスタマイズがよりスムーズに進みますが、必須ではありません。ただし、Windowsの基礎知識(ファイルの保存)やMetaEditorの簡単な操作(ファイルの保存、コンパイル等)の知識は必要です。
使用できる関数の種類
使用できる関数は大きく分けて3種類あります。
トリガー関数
トリガー関数は、取引の開始タイミングを決定する重要な要素です。この関数は、市場の特定の動きや条件に反応して、取引を開始するシグナルを生成します。例えば、特定の指標の閾値の超過、ラインのクロス、価格のブレイクアウトなどがトリガーとなります。
例:移動平均線クロス、ボリンジャーバンド逆張り、指定した時間にオープンなど
フィルター関数
フィルター関数は、トリガー関数によって生成された取引シグナルの質を向上させるために使用されます。この関数は、偽のシグナルを排除し、より信頼性の高い取引環境を確保するために重要です。例えば、トレンドの方向を判断したり、ボラティリティの状況や特定の時間帯でのみ取引を行うように設定できます。
例:移動平均線の傾き、ボラティリティの範囲、トレードする時間帯など
クローズ関数
クローズ関数は、取引を終了するためのルールを設定します。この関数は、利益を最大化し、リスクを管理するために不可欠です。クローズ関数には、特定の指標の閾値の超過、ラインのクロス、価格のブレイクアウトが含まれます。
例:移動平均線クロス、ボリンジャーバンド逆張り、指定した時間にクローズなど
Easy EA Templateを使用するための準備
Easy EA Templateのダウンロード
Easy EA Templateの最新版はこのページの最下部でダウンロードすることが出来ます。
Easy EA Templateのインストール
ダウンロードしたEasy EA TemplateをMT4にインストールしましょう。インストール操作が初めての方は以下の手順を参考にしてください。
Expertsフォルダに移動: ダウンロードしたファイルを「Experts」フォルダに移動します。
「Experts」フォルダの場所は以下の手順で見つけることが出来ます。
MT4のメニューバーの「ファイル」をクリック(画像1)
「データフォルダを開く」をクリック(画像1)
「MQL4」をダブルクリックしてフォルダを開く(画像2)
「Experts」フォルダをダブルクリックしてフォルダを開く(画像3)
コンパイル:「Experts」フォルダにファイルを移動したらMT4を再起動し、 Easy EA Templateをコンパイルします。
これでEasy EA TemplateのMT4へのインストールは完了です。
Easy EA Templateの基本構成の理解
このEAは、ユーザーが特定のエリアにカスタムコードをコピペすることで機能します。EAの主要なカスタマイズポイントは、以下の3つのエリアです。
エリア1:外部パラメーターの設定(トリガーロジック、フィルターロジック、クローズロジック)
エリア2:トレードの条件の設定(買いオープン条件、売りオープン条件、買いクローズ条件、売りクローズ条件)
エリア3:カスタムロジック関数(トリガー関数、フィルター関数、クローズ関数)
EA作成の手順
EAを作成するには、以下の手順に従います。
トレードロジックを考える
トレードロジックを作成するためのカスタムロジック関数を選択する
エリア1に外部パラメーターをコピペする
エリア2にトレードの条件をコピペする
エリア3にカスタムロジック関数をコピペする
カスタム関数の挿入
カスタムコードの準備
あなたのトレード戦略に必要な関数を選びましょう。
関数の項目には必要なコードが用意されています。
MetaEditorでEasy EA Templateを開く
Easy EA Templateを編集するためにはMetaEditorで開く必要があります。
「ナビゲーターウィンドウ」の「エキスパートアドバイザ」を開きます。
「!!!Easy_EA_Template_Original」を右クリックします。
「修正」を左クリックします。
以上の操作を行うことで「!!!Easy_EA_Template_Original」をMetaEditorで開くことが出来ます。
これで「!!!Easy_EA_Template_Original」のソースコードを編集できる準備が整いました。続いて各エリアにコードをコピペしていきましょう。
エリア1の編集
目的: エリア1では、外部パラメーターの設定を行います。
実行: 外部パラメーターをエリア1にコピペします。
トリガーロジック:【エリア1-1】へコピペします。
フィルターロジック:【エリア1-2】へコピペします。
クローズロジック:【エリア1-3】へコピペします。
エリア2の編集
目的: エリア2では、買いオープン、売りオープン、買いクローズ、売りクローズの4種類のトレード条件を定義します。
実行:関数を呼び出すコードをここに挿入します。
買いクローズ:【エリア2-1】にコピペします。
売りクローズ:【エリア2-2】にコピペします。
買いオープン:【エリア2-3】にコピペします。
売りオープン:【エリア2-4】にコピペします。
エリア3の編集
目的: エリア3では、各ロジック用の関数を挿入します。
実行: カスタムロジック関数をエリア3にコピペします。この関数は、トレードのロジックを実行するための核となる部分です。関数は、入力パラメーターに基づいてトレードの決定を行うように設計されています。
トリガー関数:【エリア3-1】にコピペします。
フィルター関数:【エリア3-2】にコピペします。
クローズ関数:【エリア3-3】にコピペします。
以上の操作でエリア1~3にコードをコピペすることが出来ました。MetaEditorのコンパイルボタンをクリックすればEAとしてMT4で使用できるようになります。
Easy EA Templateに標準で搭載されている機能
基本設定
マジックナンバー: EAがポジションを識別するための番号
固定ロットサイズ: 各トレードで使用される固定のロット数
ストップロス(pips): 損失を限定するためのストップロス(pips単位)
テイクプロフィット(pips): 利益を確定するためのテイクプロフィット(pips単位)
マネーマネジメント: リスク管理のためトレードごとのリスク許容度(パーセンテージ)を設定
トレイリングストップ: 利益を最大化するためのトレイリングストップ機能
最大スプレッド(pips): 最大許容スプレッド(pips単位)
スリッペイジ: 価格滑りに対する設定
時間・曜日の設定
タイムフィルター: 特定の時間帯にのみトレードするためのフィルター機能
サーバー時間とGMTのオフセット: サーバー時間とGMT(グリニッジ標準時)の時差設定
夏時間の補正: 夏時間への自動調整機能
曜日フィルター: 月曜日から金曜日までの各曜日にトレードするかどうかの設定
その他の設定
両建て: 両建て(ロングポジションとショートポジションを同時に保有)の設定
最大オープンポジション: 合計、ロング、ショートの最大オープンポジション数の設定。
トリガー関数
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