フィンランド🇫🇮の森でキノコ狩り🍄秋の味覚キノコうどんを作る
フィンランドの夏も終わりが近づき、すっかり秋の気配がしてきました。
木々は少し黄色に色づいてきたし、夜間が冷えるようになったので朝は日差しと共に地表に霧が立ち込めます。
それでもまだ、日中の気温は24度に上がる時もあり、しばらくは半袖でも出かけられそうです。
そんなある日、フィンランド人のダンナが言うのです。
「週末さぁ、森にキノコ採りに行かない?!」
都会にいても何かにつけてすぐ森や湖と同化したがるフィンランド人の自然とのゼロ距離感に、東京でどっぷり文明に隷属化していたわたしは戸惑うことも多かったのですが、最近はそんな暮らしを楽しんでいたし、キノコ狩りについては映画「かもめ食堂」で予習済み。
「行こう行こう」と余裕の返事でした。
都心からほど近い森の秘境へ
「え、ここ入るの?!」
到着したのは起伏のある森の奥の寂れた砂利道。
ヘルシンキからそう離れてないのですがいきなりの秘境感。
そこから草や木をかき分け、ジャングルみたいな山の中に入ろうというのです。
キノコのありそうな場所をダンナに調べてもらったのですが、フィンランドのことだから「その辺の歩きやすい森林公園の遊歩道からちょいと草の中に分け入ったらキノコがもりもり生えてる」くらいに思っていたのでカジュアルな心構えと服装で来てしまいました。
彼的には「ホントはヌークシオ国立公園に行こうと思ってたんだけど、今の時期は皆んなキノコを採りに森にくるから有名なスポットはキノコが採り尽くされてあまり見つからないんじゃないかと思って」マニアックな場所に来てみたとのこと。
フィンランド語で「きのこ発生分布アプリ」があるらしく、地図上にきのこ発生ヒートマップが表示され、キノコがたくさんありそうな所に適当に来てみたらしいです。
そうと分かれば、秘境感は探検みたいで嫌いじゃない!
とにかく山へ入ってみましょう!
あの「かもめ食堂」のキノコを採りたい
フィンランドで代表的なキノコといえばKantarelli(カンタレリ)といって日本のアンズダケの近種と言われるキノコです。
スーパーで茶色や白のキノコの並ぶ中、鮮やかな黄色のこのキノコは一際目を奪います。
日本でもフィンランドを舞台にした映画「かもめ食堂」の中でカンタレリがストーリーに面白いアクセントを加えてくれていて印象に残ってる人も多いと思います。
そしてフィンランド人たちに「どこにでも生えてるよ」と言われるキノコだし、私が唯一判別できるキノコなので、あれば見つけられる自信がありました。
しかし山の奥に分入れど、黄色いカンタレリはなかなか見つかりません。
その間、ダンナは「これ知ってるキノコ〜」と私には未知のキノコをウキウキでどんどん見つけていきます。
私も同じキノコも探しますが、視界に入ってても草木の茂みにあるとなかなか脳がキノコだけを判別してくれません。
キノコ探しって難しい!
茶色のキノコもいいけど、黄色のカンタレリを早く見つけたい。
フィンランドの森のメルヘンなキノコたち
カンタレリを探してる最中に、たくさんの種類のキノコに出会いました。
明らかな毒キノコもありますが、とてもかわいいです。
収穫はしなかったけど気になったキノコたちをご紹介します。
ついにカンタレリを発見!?
カンタレリは白樺の木の近くに生えていると言われています。白樺を探して歩き回り、ようやく見えてきた白樺の木の間にやっと見たことのある黄色いキノコが!
さらに森の奥へ進み、地面が苔で覆われた場所へ。
ここはキノコが生育しやすい場所のようで身のしっかりしたカンタレリが群れでありました。
今回見つけた食べられるキノコ
和名があるので載せますが、日本のキノコとヨーロッパのキノコでは同じ仲間でも見た目や特性が異なることもあるのでご注意ください。
各キノコのわたしのレビューがへなちょこすぎて、詳しいことを知りたい方がいたら申し訳ないので、フィンランド語のキノコ紹介ページを載せます。
興味のある方は文章をGoogle翻訳して読んでみてくださいね!(まる投げ)
Kantarelli(カンタレリ/アンズダケ)
フィンランドで最もポピュラーな黄色い色が特徴のキノコ。正式名称はKeltavahvero(ケルタヴァフヴェロ)ですが一般的にはKantarelli(カンタレリ)として親しまれています。
柔らかくてマイルドなキノコの香りや味わいがあります。
Kangasrousku(カンガスロウスク/アカチチタケ)
辛味があることから万人受けはしないと言われるキノコ。
よく茹でることで辛味はほぼなくなります。(わたしは慎重になってしっかり茹ですぎたようで、ほとんど辛さは分からずに逆にガッカリしました)
辛味がないと、こちらもふつうに味わいマイルドなキノコです。
カンタレリより少し個性があって私は好き。
Suppilovahvero(スッピロヴァフヴェロ/ミキイロウスタケ)
こちらもポピュラーで人気のあるキノコ。茎の部分が長くエノキを彷彿させます。傘の場合は柔らかいです。柔らかいけど全体的に少し歯ごたえを感じるかな。
Vaaleaorakas(ヴァーレアオラカス/シロカノシタ)
歯ごたえがマイルドなエリンギみたいなキノコ。マイルドですがちょっとクセがあるような気がする。
フィンランドのキノコ5種食べ比べ
今回採ってきた4種のキノコと、冷蔵庫に入ってたスーパーで買ってきたキノコ1種をシンプルに焼いて食べ比べ。
正直いうと、どれも「なんかマッシュルームみたいな味するな」というくらいのマイルドさで、見た目や歯応え以外で明確な味の違いはわたしには分かりません(食レポ失格)。
あとは、どれも普通に美味しいですが食べてる感じがスッピロヴァフヴェロ(言いにくい)が、食べ慣れたエノキやしめじを彷彿出来て個人的に好き。
秋はやっぱりキノコうどん!
わたしの中でキノコが複数あるとなったら、「秋の長野の山で食べたキノコたっぷりうどん」というイメージで、これだけキノコが揃ったらうどんを作らねばと思い、キノコ香る味噌うどんを作ることにしました!
材料は以下です。
できました!
ただ焼いただけだと、マイルドな味わいと思ったキノコですが、たくさん茹でてスープにするとなかなか良いダシを出してくれたと感じます。
キノコを乾燥させて使うと更に風味が出て良さそう。
キノコが優しい香りなので、少量のほんだしと味噌の旨味がキノコの良さを補足して良いバランスになり麺に絡み合って、とても美味しいキノコうどんができました。
今年も秋が来たぞ!秋を食べたぞ!って日本で味わった懐かしい感覚が湧きあがってくる。
でもやっぱり香りに日本のキノコとは違うユニークさもある。
おもしろ美味しかった!
おわりに
夏のフィンランドの森もベリーいっぱいで楽しかったけど、秋の色とりどりのキノコとの出会いも面白かったです!
ぜひ秋の森の妖精、キノコちゃん達に会いに来てください。
毒のあるキノコもあるようなので食べる時は詳しい方に確認してくださいね。