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Piascoreで「アナリーゼ楽譜」を出してみた
ピティナでコンペの審査員をさせて頂き始めてしばらくした頃に、「アナリーゼ楽譜」を作る仕事を頂く様になりました。コンペの課題曲の楽曲分析をし、構造の解説と自由に書き込まれた楽譜をセットにして販売するものです。
もともと楽譜を眺めるのは好きでしたが、社会の役に立っている感覚もあって充実した作業でした。
何度かの分析仕事を経てコンピュータの技術も身についていきました。送られてくるPDFデータにテキストを打ち込んだり、丸で囲ったり線を引いたりと描画していく作業でしたが、時には譜例があると便利。そこでFinaleの出番です。
元々自分の曲や編曲でFinaleを使っていたので譜例作りは苦労しませんでしたし、文章とを合わせてレイアウトを整えるのもデザインする事自体は好きなので(得意でなはい)これまた没入したのでした。
時は流れ、ふと思い立って音楽講座を定期的に催す事に。3種類の内容に「楽曲分析」も含まれていますが、資料は前述の依頼仕事で作ったテキストに倣って作り、作曲家のスゴさをより分かりやすくするために「もしこの作曲家が凡人だったら…」というちょっとふざけた(?)コーナーも付け足したりして遊んでいます。(2021年9月現在継続中)
講座を始めてしばらくして楽譜販売サイトのPiascore(ピアスコア)を思い出しました(登録だけして数年放置)。アナリーゼ楽譜に需要があるかはともかく、試しに自分の曲やアレンジなどと一緒に「楽曲分析シリーズ」として売りに出すと、物珍しいのか「閲覧数」がどんどん上がっていきました。ちなみに内容は講座資料とほぼ同様に近いです(凡人コーナーが残っているものもあります)。
そして数ヶ月後、蓋を開けてみれば一番売れているのは「楽曲分析シリーズ」。正直に言えばオリジナルやアレンジが筆頭になって欲しいですが……しかし社会の役に立っていることは良い事です(笑)
選曲は「エリーゼのために(ベートーヴェン)」や「ジムノペディ第1番(サティ)」といった「難しすぎない名曲」から始めましたが、指導者の用途も考えれば子どもの発表会レパートリーも良いのかもと思い始めています。
バッハのインヴェンションやソナチネアルバムなどは定番ですが、取り急ぎ今のところはブルグミュラーの「25の練習曲」から手をつけています。
そういうわけで、「アナリーゼ楽譜」作りはもともとテレワークの様に始めた事なのですが、楽しいですし、今では大事なライフワークの一つになりつつあります。
よかったら覗いてみて下さいね。
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