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2声のインヴェンションのためのハーモニー伴奏を作ってみたよ

作曲家の山本雅一です。

現在発売中の楽曲分析の内、バッハの「2声のインヴェンション」を元にした「ハーモニー伴奏」というのを作ってみました。
「ハーモニー伴奏」って何スか?という方は、以下をご覧下さい。

ハーモニー伴奏譜について

このハーモニー伴奏譜は、主にピアノ教師が生徒の理解を深めるために活用する楽譜です。また、独習者が楽曲の骨格を知るためのヒントとしても活用できます。

インヴェンション第1番の冒頭

上の譜例の様に、楽譜は2台ピアノのスコアの様になっており、第1パートはピアノの原曲、第2パートは楽曲の和声的な響きを補っています。
つまり、原曲と一緒に演奏する事で楽曲の正しい響きを体感でき、ピアノコンチェルトの様な感覚で充実した響きを楽しむことができるでしょう。また、第2ピアノをキーボードなどの弦楽器の音で合わせても楽しいでしょう。

レッスンはもちろん、独習者にもお勧めします!

例えば、弦楽器の音で合わせるとこんな感じになります。


販売情報、関連楽譜

インヴェンション15曲のハーモニー伴奏譜は以下からお求めになれます。

【インヴェンション/ハーモニー伴奏譜ラインナップ】(Piascore)

また、この編曲は編曲者自身の楽曲分析に基づいて制作されています。
ご興味ある方はぜひご覧下さい!

【楽曲分析】インヴェンションとシンフォニア(Piascore)

作った理由

なぜ「ハーモニー伴奏」を作ったのか…それは、今年の夏のピアノコンクール審査の仕事で一緒になったある先生のお話がきっかけでした。
この先生が私の発売している楽曲分析シリーズを知っててくれたのですが、生徒がインベンションを弾き、先生が和声的なガイドで響きを補ってあげる「伴奏」があると助かる、という話をしてくれたんですね。なるほど、面白いだろうな、と思ってその後も気にしてたんです。

で、夏の間はオーケストラのアレンジがあったのでそれが済んでからインベンションのアナリーゼを見直しながら色々と試行錯誤と言うか実験しながら遊んでたら「コンチェルト風」にすると楽しそうだな、と思い立ったわけです。

今後

近い内に参考音源作って載せてみたいと思います。こういうのこそ、聴いてみないと何とも言えない所だし。

そして、シンフォニアもイジって遊んでいる所。こちらは分析も途中だから同時進行形です。早く仕上げたいけど焦らない様に…

お読み頂いてありがとうございました。
良かったら、他の記事もぜひご覧下さい。

(コレを書きながら投稿が滞っている事を反省しつつ…)

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作曲家 山本雅一 | Masakazu YAMAMOTO
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