グリーンブック(2019)
たまには感想でも書いておく。※あらすじあり
オススメ映画の五本の指に入るくらい良かった。
人種差別がテーマの映画なのに
面白くて、爽やかで、現実的で、でも暗くなくて。
主人公の2人のやりとりも含め心がキュってするような映画だった。
人種差別を目の当たりにしたこともなければ、さほど意識もせず日本で生きた私にとって
この物語の良さの半分も語れないかもしれない。
それを差し引いても、とても素敵な映画だった。
あえて歓迎されない差別の強いエリアへピアノ奏者のドクがツアーを始める。それの雇われ運転手にトニーが選ばれた。
何度差別を受けるようなことがあったが
ドクは傷つきながらも
ひどい差別は一切受け付けなかった。
トニーの助けもあり
どうにかツアーは続いていくのだが
最後のステージに、ドクが立つことはなかった。
主催側はドクを奏者として敬うが
プライベートな部分では差別をして
レストランでの食事も許さなかったからだ。
差別をされても
引け目なく、堂々と、品格を保ったドク。
彼を知るうちに段々と敬意をもち尊重し、差別の意識が無くなっていくトニー。
ツアーの数日間を通してぶつかり合いながらも信頼関係を深めた2人にとって
もはや人種という概念はなくなっていた。
ドクは最後までも自分の品格を保ち、
周りや世の中に臆する事なく(表面的に)
自分を大切にした。
だから、トニーも彼を大切にしたんだと思った。
もしドクが仕来りのまま、従っていたら
トニーはここまで差別について違和感を感じたであろうか。
自分の価値を決めるのは自分。
自分の価値は他人の言葉や態度で揺らぐ必要なんてないんだ。
自分を主張したり、大切にすることがあまり美徳じゃない日本人にとって
自分を大切にする素晴らしさを教えてくれる映画だったと思う。
映像の色使いはもとい、60sの車や、ファッションも魅力的だった。
あとはドクとトニーのやりとりもおもしろくて、
今ここで書いた感想よりとっても軽やかで爽やかな雰囲気を保っていた。 テーマが重いだけにそれがとってもよかった。
ハッピーエンドだし、本当に素敵な映画だった!
この映画をアメリカの人はどのように感じるのだろう。テーマの重みを知ってるからこその視点もあるんだろうな。知ってみたいな。
やっぱり英語頑張らないとな。(笑)
おわり(笑)
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