僕のカレーパンはここにあったんだ。
こんばんは、004です。
ようやく開催に漕ぎ着けたカレーパンCSについて自分語りしようと思います。
開催のお知らせ
「おい、カレーパン買ってこいよ」優勝したら運営にカレーパンを買ってこさせる力を手に入れたんだがCS。
始まりは2014年度全国大会にまで遡る。
僕は《制御の翼オリオティス》の前に屈していた。
中国エリア大会を奇跡の逆転優勝で飾り(参考)、仲間に送り出されて臨んだ最終決戦。
当時の全国大会はエリア優勝の16人がトーナメント戦を行う形式で、ワールドホビーフェアのデュエマブースで開催された。
広いとは言えない待機スペースのパイプ椅子で、当時のアニメOPだったガガガSPの「こんちきしょうめ」が延々と流れ続けるのを聞いていた。
本当に延々エンドレスで、こんちきしょうめ連呼に耳がやられた頃に一回戦が始まった。
4回勝てば優勝の場に僕が選んだのは【黒緑速攻】。
スイスドローではなくトーナメント勝負であり、参加者のデッキ選択は初見殺しのコンボやそれに強いイメンブーゴに寄ると考えていた(端的に言えば《解体人形ジェニー》が強い環境だ)。
この一発勝負に踏んだら終わりの速攻を持ち込む奴は居ないだろう、という自分のメタ読みを信じて逆張りした。
この大会は速攻がノーマークである。
一回戦の相手はドロマーイエス。対戦後、MGR選手は「黒緑速攻は切った」と言った。
僕の読みは正しかったのだ。
トリガーの薄いイエスが速攻を抑える札は《墓守の鐘ベルリン》くらいで、これに対しては《緊縛の影バインド・シャドウ》が強い。タップインしたところを《密林の提督ハックル・キリンソーヤ》で上から叩くのは必勝ムーブだ。
僕の手札には《バインドシャドウ》《キリンソーヤ》がどちらも揃っている。
デッキが応えてくれている。
相手は2ターン目の動き無し。完全に黒緑速攻のペースだ。心臓は早鐘を打ち体は熱を帯びた。
盤面に小型クリーチャーを並べて手札に《キリンソーヤ》を抱える。このまま押し切れると確信した。
…MGR選手が《オリオティス》を3ターン目に召喚するまでは。
当時のメタカードは刃鬼やキューブに有効な《デュエマの鬼!キクチ師範代》《虚構の影バトウ・ショルダー》が多く、《オリオティス》なんてCSで見たことがないカードだった。
3マナで召喚した《キリンソーヤ》はボトムに送られてしまう。急激に攻め筋を失い顔が青ざめる。
《ベルリン》の壁を想定したら崩壊したのは僕のプランだった。
……あと少しがギリギリ届かず、僕の全国大会は一戦で終わった。
あれほど熱かった体は冷えきり、気持ちは鍋底で放置したカレーのように固まってしまった。
中国エリア優勝がピークでもうデュエマに求めるものは無いのかも知れない。そんな思いが頭をよぎった。
それでも何故か舞台上の対戦を見てしまう。自分が立つはずだった場所にMGR選手が立っている。
歌声が聴こえる。
“切札召喚 魂をにぎれ その手で鳴らせ己の音を”
あくまで負けは結果でしかない。
僕がデッキを、そして自分自身を信じて選んだ道は間違いじゃなかった。
己の音を鳴らしたことに後悔が無いと気付けたとき、僕は魂を取り戻した。
これからもデュエルマスターズは僕にとって最高のゲームであり、燃えたぎる情熱を受け止めてくれる。
それ以来、「こんちきしょうめ」を聴くとあの全国を思い出す。
切札勝太やカレーパンは僕の中で激しく熱かりしデュエルの象徴となったのだ。
「カレーパンにちなんだCSをやりたい。」
鼻で笑われるような提案を真剣に受け止めて一緒に計画してくれたべるさん、会場を提供してくれたカードボックス玉島店には本当に感謝している。
みんなの記憶に残るイベントをやりたい。
これが今一番の願いであり、ドロドロの熱い気持ちを込めて準備を進めている。
ぜひ1/10は遊びに来て欲しい。
みんなで熱い魂をぶつけ合おうじゃないか。
参加登録は明後日、1/2の21時からスタート。
デュエマを楽しむために文章を書いています。