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24歳で初めてできた彼女に3ヶ月でフラれた話

こんばんは。
急に寒くなったせいで衣替えが間に合わず、まだ半袖短パンで凍えてます。

そんなわけで、前回の続きです。
前回の記事も、お目通しいただけると嬉しいです!

今回は、初めての彼女に3ヶ月でフラれた話です。

2019年6月、私は浮かれに浮かれていた。
週末、彼女が初めて家に来るのだ。

頭の中は、エレクトリカルパレードが鳴り響き、世界の全てがバラ色に見えた。

すれ違う犬も、私におめでとうと言っている気がしたし、空を飛ぶ鳥も私を祝福してくれているような気がした。

仕事で商用作業をミスって怒られても、工事が0時を超えても全然平気だった。無敵だった。

迎えた週末。
レオパレスをピカピカにした私は、相変わらず全身ユニクロに身を包み、駅に彼女を迎えに行った。

そして、来た!黄色のワンピースだ。今日も可愛い。
イメージはひまわりなんだそうで、ひまわりのピアスをしていた。

一緒にスプラトゥーンのサーモンランをやったり、アマプラを見て過ごした。夜ご飯は、家系ラーメンを食べに行って、狭いソファベッドで一緒に寝た。

次の日、夕方には彼女が帰る予定だったが、昼にヒゲ脱毛の予定が入っていた私は、寝ている彼女を置いて、1人船橋に出かけた。

帰ってきて驚いた。彼女がフレンチトーストを作ってくれていた。料理道具も皿もなかったのに、わざわざ買って来てくれたらしい。しかも、洗濯物が綺麗に畳んでしまってあった。

「もうすぐできるから、座ってまってて」

そわそわしながら完成を待った。彼女の作ってくれたフレンチトーストは、幸せな味がした。美味しかった。

そんな1泊2日は体感時間2秒で過ぎていき、また仕事に追われる毎日を送った。

時は流れ8月。
その間、ららぽーとデートしたり、彼女の家に行ってロールキャベツを作ってもらったり、花火大会に行ったり、楽しい思い出をたくさん作った。

はずだったのだが。

「大事な話があるから、会って話したい。」

いつもの可愛らしいスタンプは無く、淡白なメッセージが来た。

東京駅で待ち合わせ場所に現れた彼女は、真っ黒のワンピースを着ていた。ゆっくり話せる場所を探してたら、いつの間にか皇居に来ていた。2人並んで座ると、彼女が重い口を開く。

「他に好きな人ができたから、別れてほしい。」

嫌な予感はずっとしていたが、実際に言われると泣きそうになった。私は…

「伝えづらかったと思うけど、言ってくれてありがとう。気付いてあげられなくて、ごめん。貴方は素敵な人だから、きっと幸せになれると思う。」

嘘をついた。カッコつけて、物分かりのいいフリをした。本当は別れたくなかったし、カッコ悪くても、そう言えばよかったと思う。

思い返すと、デートに誘ってくれるのはいつも向こうで、ラインでは好き好き言ってても、本物を前にすると眩しすぎて、好きなんて言えなかった。
どう接していいかわからなくて、大事にしているつもりだったけど、実際は腫れ物を触るように扱っていただけだった。

私は、「今までありがとう。」と最後までカッコつけて、握手して彼女と別れた。

もう少し経験を積んだ後で出会えていたら、あの時別れたくないと素直に言えていたら。
そんな後悔が残る恋だった。

家に帰ると、彼女が畳んでくれた洗濯物が綺麗に並んでいた。

かくして、お互いの誕生日を祝ったり、約束していた旅行に行ったり、そういう当たり前に来ると思っていた未来は、2度と来なくなってしまった。

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