#1 クラフトビールの魅力が伝わる雑誌を作ろう!? 〜何で雑誌なんか作ろうとしたんだ?〜
こんにちは、Vanersborgです!
ビール、お好きでしょうか?
筆者の私、ビールが大好きです。
これまで、数多くのクラフトビールを飲んできて、ビールの世界の奥深さに魅了され続けています。
本記事は、そんなクラフトビールについて一つ雑誌を作ってみようという企画のプロローグでございます。
企画に本格的に始動する前に、この企画の裏話となるようなお話ができればと思います。
最初に飲んだビールはしっかり不味かった。
ビールの話ばかりしていると、私が元からビールを美味しく飲んでいたように思われている方とお会いする事があります。
確かに、今となってはビールは大事な嗜好品の一つです。
しかし、過去を振り返ってみると、飲み始めの頃はビールに対してかなり苦手意識を覚えていました。
むしろ私は、ビールが好きになるまでにそれなりの時間を要した方だと思っております。
大学生になりお酒を飲み始めた頃、私は甘くてアルコール度数の低いチューハイを中心に飲んでいました。(人生で初めて飲んだお酒はカルピスサワーでしたが、未だにこの良さが分からずにいます…)
しかし、ビールやハイボールは最初の頃は何が美味しいんだと思って仕方がありませんでした。
特にビールについては独特の苦味と香り、そしビール特有の謎の泡という3点セットを「エグ味」として自分の脳は総括してしまいました。
お酒の飲み始めはコロナ渦前という事もあり、飲み会はノリと勢いで楽しむのが割と普通な事でした。
その場の勢いを借りて何度かビールにチャレンジすることはあったものの、自分からビールを好んで飲むことはありませんでした。
軽めの味がする金麦がギリギリ飲める程度で、ビール好きとは無縁の状態でした。果たしてビールは自分にとって好きになれる飲み物なのかという疑問すら抱いておりました。
転換点となったチェコで出会ったビール
そんな自分に転機が訪れたのは、北欧スウェーデンの田舎町で留学していた頃でした。
ちなみに、私のペンネームであるVanersborgは、当時の留学先の隣町の名前でした。
(これまで散々記事を書いてきて初めてのカミングアウトとなりました😞)
現地の酒販制度は日本とは違い、アルコール度数が5%以上のお酒は基本的にSYSTEM BOLAGETという政府指定の酒屋にだけ販売しています。
つまり、この店に行けば世界中のお酒が大体買えてしまうのです。
留学中は嗜む程度に講義を受け、残りの時間はヨーロッパを巡る旅に費やしていました。
延べ12カ国以上を周りました。
その中でも特に思い出深い地となったのは、見出しに書いたチェコの首都、プラハでした。
現地での滞在は、予想を超える街の美しさに魅了されっぱなしでした。
(当時の旅の様子は下の記事に書いてあります!是非ご覧ください!)
プラハでの滞在中、夕食を食べに地元の人たちが行くような大衆食堂に行きました。
キッチンで食べたい食事をオーダーして後払いする学生食堂のようなシステム。
自分はその場の雰囲気でなんとなく料理と生ビールを注文。
ここで何となくオーダーしたビールが、これまで日本で飲んでいたビールを彷彿とさせつつも、どこかコクを感じさせる味わいでした。
今まで、付き合いで飲んでいたビールを初めて「うまい」と感じた瞬間でした。
何だこのビールは!!また飲みたい!
やや興奮気味になりながら、銘柄を覚えるために机にあったビールの銘柄が書かれたコースターを持ち帰りました。
旅を終えて、留学先のスウェーデンに戻るや否や、プラハで持ち帰ったコースターを引っ張り出します。
”Pilsner Urquell” このメモ書きを頼りにSYSTEM BOLAGETに行ったのを今でも鮮明に覚えています。
先程にも述べた通り、SYSTEM BOLAGETは政府指定の酒屋なので、ヨーロッパ中のお酒が手に入ります。
ある程度の金額帯のビールは訳もわからず何でも飲んでいました。
ビールについて学び始める
留学から戻り、ビールについてもっと知ろうとなんちゃって修行を始めます。
当時は、何かに造詣を深めたいという気持ちが強く、それがビールへの学びの姿勢になっていったのかと思っています。
大学卒業を目前控えた頃、学生最後のアルバイトにビールバーでの勤務を始めます。そこで基本的なビールの注ぎ方や、ビアスタイルなどを学びます。
また、ビール検定というビールの豆知識を問う検定の勉強も始めました。
ビール検定は、現時点で2級まで所持しております。
改めて、どうしてビールを好きになったのか?
荒削りな説明になりましたが、以上が私のビール愛好家への道筋となります。
改めて過去を振り返ると、今のようにビールが好きになったのは、どちらかと言えば必然ではなく、偶然だと考えるのが妥当かと思っています。
もし、自分がチェコに行かなかったら、ビールの魅力に気づく出会いをしていなかったかもしれません。
今の私はクラフトビールに対して、敷居の高さは全く感じておりません。しかし、過去の自分にとってこの敷居は果てしなく高かった事は事実です。
チェコに行き、日本とは一味違うビールを飲む事で気づきを与えられました。私はこの経験こそが最も重要だったと考えています。
日本で売られているビールは、ピルスナーやラガーと呼ばれる種類が殆どを占めています。
しかし、世界に目を向けると、ピルスナーやラガーとは全く違う風味のビールが日常的に飲まれている地域が当たり前に存在します。
(私はその事実を留学中に知る事ができたのは、とても幸運だったと思っています。)
私が雑誌を作る理由
日本では、ビールというとまだまだ後味がさっぱりした(キレのある)、辛口の〜などといったイメージが先行している状況です。
このような環境下だと、中々ビールの世界の扉を開くための取手が見つかりにくいと思います。
世の中には、様々な味わい方が楽しめるビールがあるにもかかわらず、一辺倒なビールに囚われていたら、人生もったいない。
少々大袈裟ではありますが。このように思っているのです。
何かのきっかけでクラフトビールと接点を持った人が、自然な流れで楽しむことができるためには何が必要か?
ここで過去の自分を振り返って思った事は、知らないことが多すぎたという事でした。
日本で普段飲むものが、あまり自分の好みではなくても、海外のビールが好きだという人をたまに見かけます。
そうなんです。世界中の幅広いスタイルから、自分の好みが出てくる可能性があるのです。
しかし、悩ましい事は、このような出会いはある程度の知識や経験がないと中々訪れないという事です。
このような知識や経験は一朝一夕で培えることはできず、筆者の私もまだまだではありますが、きっかけを作る事の重要性をとても強く感じております。
このようにして、何かクラフトビールについて発信できればいいなと思うようになりました。
そして、折角何か発信するならば、少し規模感を大きくして自分のプライベートプロジェクトにしようと思い、雑誌を作るというテーマの元に本シリーズが始動しました。
(続く)