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札幌滞在記1 〜札幌は札幌だ!〜

こんにちは、vanersborgです。
今年の5月次の転職先の入社までやや期間が空いていました。社会人の忙しさを身をもって知っている身からして、この期間を何もせずにはいられずにいました。
期間はおおよそ1ヶ月半。
その一部分をどこかで過ごそうと考えた結果、学生の頃によくお世話になったゲストハウスで働いてみようかと思いました。


5月。
東京は徐々に気温を高くし、受難の季節である夏へと自分を誘う。
一時期でもその苦難から逃れようと、ステイケーション先を北の北海道にした。

北海道のどこで、滞在するかは細かく決めていなかったが自分はゲストハウスのヘルパーとして過ごそうと考えていた。

“ゲストハウスにおけるヘルパー制度とは  ヘルパーはフリアコ(フリーアコモデーション)と同義。館内に無料で寝泊まりしていい変わりに仕事を数時間手伝ってもらうシステム。江戸や明治時代から「丁稚奉公」システムはあったと思うが、元々はそれと似たような物だと思う。  1166bpの場合は住居に加えてお米など一部の食材が無料になり、その見返りで週15〜20時間ほどの掃除手伝いをしてもらっている。”

"ゲストハウスのヘルパー制度について考える"
ORIE IIMURO/1166バックパッカーズ

このヘルパー生活は、学生の頃に興味があったものの、やらずに終わった事の1つだった。
普通に客として滞在しても良かったが、この機会を使わない手はなかった。

googleを検索して、ヒットしたのは札幌のすすきのにあるゲストハウス。
ログハウスを模した素敵な宿だ。

ここに、簡潔な履歴書を送り無事に半月程度ヘルパーとして滞在することが許可された。

成田から新千歳までのフライトは思った以上にあっという間だった。
1時間45分のフライトと書いてあったが、その間の20分くらいは飛行機が成田空港を彷徨う時間だった。

新千歳空港に到着し、リムジンバスですすきのまで移動する。
程なくして、宿に到着して店長に挨拶をする。

今日は初日だいう事もあり、簡単なオリエンテーションで済ましてもらえた。

軽く飲みに行こうと周辺くをぶらつく。

大通りに来てみた。
ライラック祭りというイベントが行われているようで、人でごった返していた。
出店で何軒か梯子しようと思っていたが、この計画は早くも頓挫した。

それにしても、札幌の街並みは名古屋とそっくりだ。
どちらかが都市計画を参考にしたのかと思っても仕方ないくらいに似ている。
どちらも同じようなテレビ塔があり、近くにはパルコやドンキがある。
さらには観覧車まであるのも同じだ。

彷徨い続けるのも嫌だったので、近所にあった立ち飲み屋に入る。

常連で賑わっていた。サッポロ黒ラベルを注文。
おいしい。うまい。

自分は、常連で溢れるお店に億劫ではない方だ。
地方の酒場でローカルな話を聞くのは、いい酒のツマミだ。
この店の新参者なので、お店で多くを話すことは無かったが、別れ際に店主から出身を聞かれた。
千葉県と答えると、チーバくんのどこらへに住んでいるのか聞かれる。恒例の流れだ。
自分は嘘はつけないタチなので、正直に答えた。「レントゲンで撮ったら多分膵臓がある部分なんじゃないでしょうか?」
次この店に来る時は、チーバくんと名乗ってほしいとの事だった。

最後に、宿に併設されているバーで軽く飲むことにした。
クラフトビールが充実しており、興奮気味にメニューを見る。

常連に恵まれているようで、自分の隣に年齢が若めの女性が座っていた。
先輩のヘルパーやゲストハウスの社員さんと談笑している中に、自分も時々混ぜてもらったりした。

隣に座っている女性は、これまで夜の活動がメインだったが、数字に追われるのが嫌になったようだ。

自分も丁度転職の時期だったので、なんだか奇遇に感じた。
自分はこれまで全国にあるゲストバウスを幾つか訪れた。
ゲストハウスで出会う人は皆、人生の間(あわい)を過ごしている人が多いように感じた。

一人一人のエピソードは、その場所であるからこそあるもの。
何となくそう感じれたのは、初日の夜にしては上出来だ。

札幌は名古屋みたいとか、上部だけで街を見てはいけない。
人や、その街の文化すべてが札幌を札幌たらしめる。

(続く)

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