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#4 クラフトビールの魅力が伝わる雑誌を作ろう!? 〜雑誌のコンテンツ策定〜

こんにちは、Vanersborgです!

ビール、お好きでしょうか?
筆者の私、ビールが大好きです。
これまで、数多くのクラフトビールを飲んできて、ビールの世界の奥深さに魅了され続けています。
本記事は、そんな自分の趣味であるクラフトビールについて一つ雑誌を作ってみようという企画でございます。
前回までは雑誌のコンセプトと、タイトルの企画を決めました。
今回から、ついに雑誌制作に着手する事となります。

↓本シリーズの全ての記事はここから見れます!↓


前回のおさらい

今回制作する雑誌はクラフトビール初心者に向けた単純明瞭なフリーマガジンを標榜しています。

雑誌のサイズ感は右側の青い雑誌くらいか、それ以下の大きさを想定しています。いわゆるZINEと呼ばれるものです。

書店に出回っている雑誌の多くは、ページ数や文字量が多く読み応えのあるものです。
これに対し今回制作する雑誌は、単純明瞭を目標としていますのである程度情報を削ぎ落としていかなければいけません。

読ませる雑誌↑から、分からせる雑誌↓へ

そのため、具体的にどのような情報をどんな見せ方にするか初めの段階で決めておくのがベターでしょう。
今回は、この「どのような情報を載せるか」をメインに検討していきます。

コンテンツ策定では、初心忘れるべからず

まず、クラフトビール初心者がビールをどのようなものと認識しているか念頭におかなければ初心者に寄り添った記事は作れません。

クラフトビールを飲んだことが無い人にとって、ビールと言えば、居酒屋で飲むビールを連想するはずです!

ビールといったらこれですよね!(撮影地:鳥貴族 中野新橋店)

このような居酒屋や、スーパーでよく見かける殆どのビールはピルスナーと呼ばれる種類になります。
このように、ピルスナーという種類が身の回りに多く出回っている環境から、
日本では「ビール=ピルスナー」という認識になっています。
これには誰も異議を唱える余地はありません。

しかし、ビールにはピルスナー以外にも数多くの種類があります。
例えば、クラフトビールの中で最も有名な銘柄の一つ、よなよなエールは普段飲むビールと違った柑橘の香りがするビールです。
このよなよなエールは、"ピルスナー"という種類ではなく、”ペールエール”と呼ばれる種類になります。

ここでは、よなよなエールが生で飲める!(撮影地:YONA YONA BEER WORKS 新橋新虎通り店)

このようにビールには”ピルスナー”や”ペールエール”の他にも、沢山の種類(ビアスタイル)があります。
クラフトビールはこのような数多くのビアスタイルを楽しめるのが大きな魅力なのですが、ここで問題があります。
それは、ビアスタイルの名前からではその味が連想しにくいという事です。
下に、いくつかビアスタイルの種類をリストアップしました。
皆さんはいくつその味を連想できますでしょうか?
(知っている人は、何も知らなかった当時の頃を思い出してみてください!)

【ビアスタイルの一例】
・ベルジャンホワイト
・IPA
・ケルシュ
・スタウト
・ボック
・ランビック

初めてこの単語たちを見た方は、何をどう連想したらいいのか分からないのではないでしょうか?
ビアスタイルの名前は、全てカタカナやローマ字表記であり「いちご味」のような単刀直入は表現は無いのです!
何も知らない方が、初めてクラフトビール店に訪れ、下の写真のようなメニューを突然見たとしてください。

(撮影地:Mikkeller 空き地 狸小路5丁目)

間違いなく頭の中が??で埋め尽くされるでしょう。
思わず、泣いてしまう方もいるかもしれません。

このように、文章だけのメニューを出すお店は多く、あくまでも詳しいことは飲んで確かめてくれというスタンスなのです。
(もちろん、分からないものは店員さんが親切に教えてくれるお店が殆どです!)

飲んで確かめてくれと言われたらそれまでですが、とは言っても分からないものは分からない!
ヒントが少ない中、選択を迫られるほどの苦行はありません。

【まとめ】
・多くの人がビール=ピルスナーという認識を持っている。
・ビアスタイルの文字だけでは、風味をイメージできない。

以上から、雑誌内では普段飲んでいるビールがピルスナーというスタイルという事を伝えたうえ、普段のビールとクラフトビールにはどのような違いがあるかを伝えなければならないことが分かりました。

これは確実にレイアウトに反映すべきポイントとなりそうです。

雑誌の情報量について

冒頭でも述べたように、雑誌に掲載する情報は多ければ良いという事ではありません。
そもそも好きになるかどうかも分からないクラフトビールについて長々と述べた所で、最後まで付き合ってくれる人がどれほどいるでしょうか?

この本を読破した人はどれだけいるのだろうか・・・

このような事から、クラフトビールを単純明瞭に解説するために数多くあるビアスタイル全てを網羅せず、紹介するビアスタイルを4〜5種類に絞ります。

数多くのビアスタイルから4〜5種類に抜粋することは、実はそこまで難しいことではありません。
と言いますのも、スーパーで販売しているクラフトビールは以下の種類が大半を占めています。

【市場に比較的出回っているビアスタイル4選】
・ペールエール
・IPA
・ヴァイツェン
・スタウト

ですので、以上のスタイルを把握するこができれば大半のクラフトビールを楽しめる状態になれます。
(厳密には、この他にも幾つか有名なビアスタイルはありますが、まずは王道のスタイルを抑える事で読者がクラフトビールの造詣を深めるきっかけとなれればと思っています!) 

ここまで色々とお話ししたとこで、一度コンテンツ構成についてまとめます!

【コンテンツ構成まとめ】
1. 普段飲むビールは”ピルスナー”である事を認知させる記事。
2. 各ビアスタイルの紹介(・ペールエール・IPA・ヴァイツェン・スタウト)
3. コラム(クラフトビールは難しくない事を訴求したい・スタイルの早見表)←余力があれば

編集で心がけること

再三にはなりますが、本誌で追求するのは単純さです。
覚えられるものの数には限度があります。
情報過多は一番避けたい事です。
そのため、テキスト量は極力少なくするか、重要な箇所をハイライトするなどの編集で工夫をし、読者の負担を減らす心がけを目標とします。
言葉足らずにならないよう、知っておくべき事項を精査した上で情報量を絞れば、情報量を減らしながらもある程度クオリティを保てるでのではないかと考えております。

文章が多いほど、正確に物事を伝えられる機運が高まりますが読者が最後まで読まないリスクも伴います。

文章表現で注意すること

また、文章を書く上で気をつけようと思うことがあります。
それは、「甘い」や「苦い」という味覚にまつわる直接的な言葉を多用しないことです。
味わいについて説明する時、当然味覚の言葉はどうしても使わざるを得ない時がありますが、「甘い」や「苦い」という味覚の言葉に頼ってしてまうと、どの基準から見て甘いの?苦いの?という疑問に答えられない限界に直面することとなります。
第一に、このような疑問は実際に飲んでみないと解決できないです。
ですので、味に関する直喩的な表現は使い過ぎず、多様なアプローチを追求しようと思います。

次回から、いよいよ正念場のレイアウトの作成に進みます!

(続く)


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