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理系か文系か迷えるパイロット志望の高校生に捧ぐ。

私がパイロットになるという夢を意識し始めたのは高校1年の秋頃でした。私たちの高校では2年生から理系クラス、文系クラスに分かれて授業を行っていたため、高校1年の秋頃には文理の希望を出す必要があったのです。

ひとまず将来自分がなりたい職業から逆算して考える事にしたわけですが、これまでの人生でそんな事考えてもこなかった私は文理選択以前に自らの将来像を初めて真剣に考える機会になりました。

5歳の頃にキムタク主演のドラマ『Good Luck!!』を見て以来、パイロットという職業はなってみたいけどなれるわけがないという位置付けの職業でした。ちょうどその頃パイロットになりたいと言っている友人がいたため、一緒に様々なことを調べてみたらYahoo知恵袋に驚くべき事が書いてありました。

パイロットの採用試験は300倍のため難関である。

嘘でしょ?300倍???そんなの受かるわけない、、、
まぁ今となっては口からデマカセ書いてんじゃねーよってなるわけですが当時の低情報リテラシー情弱男子高校生からするとホントのことなんだろうって思っちゃったわけです。よくよく調べていくと様々な道筋があって自社養成、航空大、私立大学パイロットコース、自費、航空学生、その他etc. というあらゆるソースの訓練校を受けていけば300倍って事は無さそうだなと判明しました。ここでようやくパイロットを目指そう!と心に決めました。「300倍なら辞めとこ」ってなってパイロットの夢を諦めていたら今私はパイロット訓練生になれていないので、この事からネットを利用して調べる際は沢山の情報から正しいものを精査し、自分の知識として蓄えるのがいかに大切かがわかると思います。情報リテラシーってやつです。

話は戻って文理選択です。手始めに検索エンジンで『パイロット 理系 文系』と調べてみました。理系でも文系でも大丈夫!と殆ど全部のサイトに書いてありました。

え、意外wパイロットって理系じゃ無くてもいいんだwwでも、それじゃ困るよ〜wwって思いました。

結局何が決め手になったかというと
迷ったら理系だ。理系なら後からでも文転できる。

という進路指導の先生の言葉でした。この後、高校3年生の受験直前に本当に文転する事になるとは知る由もなかったのです。

ここからは私のアドバイス的な部分に入って行きたいと思います。

結局パイロットになるには文系・理系どちらでも大丈夫です。訓練校に入った後、どうせ基礎的な理系の勉強はやります。理系を選んで、物理・化学を学んでおけば間違いなく文系の人間よりはスムーズに航空力学や航空気象を学ぶ基礎が作られると思います。しかし、理系に興味のある分野がないにも関わらず無理矢理理系を選択してしまうと大学で痛い目を見る可能性が大です。

実際、なんとなく理系を選んで大学でやりたくもない勉強を"させられて"いる友人を多く見てきました。やりたくもない勉強に時間を裂く程、私たちの人生は長くありません。大学時代に自分の時間が沢山取れて自分磨きや、やりたい活動が出来て人間力を磨けるのは文系の大学生の強みです。決して理系を批判してる訳ではなく、やりたい事特にないけど理系という選択肢が危険すぎるという話です。ただまぁ何事にも例外はありまして、理系科目が得意すぎるっていう方がたまに居ます。そういう人は理系に進んだらいいと思います。私は高校3年で文転し、大学の文系学部に進学しました。大学時代自由な時間を、読書、筋トレ、バイトなどに割いて人生が豊かになったと心の底から感じています。

要するに、今、理系に行って〇〇の研究がしたい!っていう想いが無くて単純に将来パイロットになりたいという方は是非文系を選んだらいいと思います。どちらを選んだにせよその瞬間、一生懸命勉強した事は必ず人生のどこかで生きてきます。絶対無駄になりません。今に全力を注ごう。私もそうします。アディオス。