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【#041】1月後半

秋葉原

前回の記事のコメント欄に「カルミンに会いたかった」と書き込まれている事に気づく。書き込んだのはともかだたった。

マジか。記事内に会いたくなる要素などあっただろうか。

ノリで言ってるだけかと思い「来週大阪から東京に戻ってくるよ」とだけ伝えた。そしたらわざわざ子供も連れて都内まで出てきてくれるとという。結果マジだしガチ勢だった。

とりあえず大阪にいるカルミンに連絡。 喜んでOKしてくれた。

そしてカルミンの東京に戻ってくる時間に合わせて池袋に集合することにした。

当日。

職場には「ちょっと人と会ってくるんで午後休ませてもらいます」と女の影を匂わせたつもりだったけれども、結局誰も興味なし。ちょ待てよ。

池袋駅には自分とカルミンが先に到着。ともかはまだ来ない。

カルミンに大阪旅行についての感想を訊くと「東京とあまり変わらない」との事。外国人からしたらそんなものか。

ともかからメッセージを受信。子供にご飯を食べさせたり等で遅れているらしい。

メッセージの返信を書いていると横でカルミンが「実は朝から緊張してる」と言い出した。一体どうしたのか。

「なんで?」と訊くと「わからない、ともかに会うのが久しぶりだからかな。とりあえず歯を入念に磨いてきた」と謎の準備体勢を告白。

何を言い出すんだこの男は。ともかはもう結婚もして子供もいるのだから押しても引いても何も起きやしないぞ。手を出そうものならキックボクシングで培われたキックが飛んでくるぞ。

まぁ下心というよりは久しぶりに誰かと再開する時のマナー的な意味合いで言っていたのだろう。清潔感は確かに大事。服装もオシャレしてきたっぽい。一方、僕はいつもどおり裾の長さが足りていないパンツ姿。靴下のかかと部分に穴は空いているしシャツもしわが目立つ。高校からの仲とはいえ、電車に乗って1時間近くかけて来てくれるのだから多少なり気を使うべきだったかも(反省)

少し遅れて池袋に到着するともか。相変わらず元気いっぱいだ。あと15年遅く生まれていたら間違いなく学校で陽キャ判定を受けていたに違いない。ニックネームも「たいぞう」じゃなかったかもしれない。ベビーカーに乗った子供は前に会った時と比べて随分と大きくなっていた。子供は成長が早い。

池袋駅東口を出て座れそうな場所を探す。

途中でカルミンが「手伝うよ」とベビーカーを押し始め紳士的な一面を見せる。

そして駅から少し離れた喫茶店に入った。「ベビーカー入ってもいいですか?」と一応訊く。「本日スタッフが休みでお食事をお出しするのにお時間を頂きますがよろしいですか?」と答えになっていない返事が返ってきた。とりあえずベビーカーはOKなようだ。

僕は昼間からビールを注文。ダメな大人まっしぐら。やめられない止まらない。

カルミンはレモネード、ともかはコーヒー、そして未成年者には水で乾杯してもらった。

成人済みの三人は近況を話しつつ、会話が進んでいく。

8年前の自分達は「〜が好き・嫌い」とか日本とカナダについての話が9割を占めていた。しかし時が経ち年齢を重ね、選択・決断をする事が日常となった今は話題にのぼる内容も変わった。

その中でもカルミンが親心について話していたのが印象的だった。自分だけではなく他人の経験談も踏まえ、自分なりに父親としてどう娘と接するべきか、見守るべきかを日頃考えているらしく、僕達に共有してくれた。

普段はふざけた事しか言わないけど、離れて暮らす自分の娘には結構な頻度で会いに行っているようだし、実は子供・家族想い。「今は娘と会えなくなるのが嫌だから、日本に移住するとしても相当先になる」とよく言っている。

電車が混む前にともかは帰宅。池袋駅まで見送りにいく。ともかがカルミンにおみやげのお菓子を渡す。僕には何もなし、ちょ待てよ。

駅でともかを見送ると、僕とカルミンは新宿に向かい内田先輩と合流した。

新宿で何をしたかについては語れない。語れば数行前に上げたばかりのカルミンの株が暴落を始める。気になる人は前回の記事からなんとなく察して欲しい。

遊び疲れた僕達だがカルミンは「今から渋谷に行く」と言い出したので別れる事に。すでに9時を過ぎていたが渋谷に何しに行ったのだろう。。。

そんなこんなで早くも一年の1/12が終わろうとしている。2020年早すぎて笑うしかない、笑えない、笑いたい。

2月上旬へつづく

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