パイロット就活講座〜再現性と一貫性を面接事例つきで解説〜
#1 本日のテーマ
前回、面接の質問パターンは3つだという話をしました。
① 志望度合いを測る質問(会社への志望度、パイロットの志望度)
② その会社で働くのに必要な能力を測る質問(パイロットとしての適正があるか)
③ 人となりを見る質問(人柄に好感が持てるか、一緒に働きたいか)
一方で、一見そのように見えない質問も多いですね。
今回は、自社養成の想定設問を元に面接事例を交えつつ、以下2点の重要性を考えたいと思います。
・どんな質問も3つのどれかを確かめられている
・面接の回答は一貫性と再現性を意識する
#2 一貫性と再現性の重要性
面接序盤では、志望動機やガクチカを話してもらい強みや志望理由を一通り確認します。
ここで受け答えのよさや、対人印象、会社にいそうで一緒に働けそうか、また回答への深掘りを行い、受け答えの能力があるか、ロジックが破綻していないかをみることが他の業界を受験する場合でも共通して言えることです。
ここは当然準備してきている想定で聞いていますので、スラスラ出てこないのは黄色信号になります。
次は、ESに①〜③を様々な角度から確かめられるような設問を用意して、ESに書いていること、序盤で話した内容の深掘りを行うことで信憑性を確かめにいきます。ちなみに筆者であれば、以下のES質問(過去の自社養成採用試験で課されたES質問)は①〜③いずれの深掘りにも使います。
・自己紹介をしてください。あなたらしさがわかる写真をあげてください
・あなたは将来どのように働きたいですか
・あなたは周りからどのような人と言われることが多いですか
・あなたが充実感を感じた経験は
みなさんが気をつけなくてはいけないことは、
ガクチカと志望動機で書いたこと話した回答に、一貫性と再現性を持たせることです。
一貫性とは、「全ての話が論理的に縦に繋がっているか」です。
いろんな意見を聞きながらまとめるリーダーシップがある、と言っていて、具体例としてサークルの課題を解決した人がいたとします。別の設問を通じて深ぼって聞いていくと、サークルの活動を改善していた理由が、自分本意の理由でいろんな意見をあまり聞いたわけではない回答があると、一貫性がないと判断されます。
再現性とは、「回答の事例が他の場面でも同様に見られるか」です。
いろんな意見を聞きながらまとめるリーダーシップがサークルだけでなく、ゼミでも見られた、高校時代の部活でも見られた、アルバイトでも同様の形で見られるかです。
#3 面接官がどのように確かめているか
ここからは例を2つほどご紹介しながら、面接官がどのように一貫性と再現性を確認しているかみていきます。
例1)再現性の確認
志望動機の中で、一つのことを突き詰めるプロフェッショナルになるためパイロットを志望している、というフレーズがでたとします。その後、あなたはどんな人だと言われることが多いですか、というESの設問に対して、行動力があると言われます。具体例としてはサークルの立ち上げ経験がある。と回答があったとしましょう。
面接官:Aさんは、行動力がある方とのことですが、行動する前に考える方ですか?まずやってみるタイプなのですか?
就活生:はい、思い立ったらなんでもすぐやってみるほうです。
面接官:思い立ってやってみたことっていくつくらいありますか?
就活生:ギターをやってみたり、バイトもコンビニ、イタリアン、家庭教師といろいろ挑戦しました。最近は投資も始めました。
面接官;これはハマったなーとか続いているものってありますか?
就活生:投資は調べれば調べるほど奥深く勉強になっています。人生100年時代で資産形成は大事なことだと思うのでハマりそうです!
面接官:NISAも話題ですからね。私も始めたんですよ笑
みなさんは、これを聞いて一つのことを突き詰めるプロフェッショナルという志望動機が確からしいと思えるでしょうか。色々やっているものの、続きそうなものが最近始めた投資とのことなので、面接官の心象としては、結構いろいろ手を出すけど飽きっぽいタイプじゃなかろうか・・と思うと思います。テストセンターの結果などで、飽きやすい、というようなコメントがでていたら、ますます一つのことを突き詰める再現性は低いという心象につながります。志望度が高いとは判断されない可能性が高いです。
仮に最後の回答が、以下だったら違ったかもしれません。
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