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「貧困」について考える〜part.1〜

こんにちは、PILOT SDGsチームのじゅんじゅんです。

日本に住んでいると「貧困」がどんな状態なのか、意識して情報をキャッチしていかないとなかなか見えてこなくて、どこか遠い国で起きている出来事のように感じてしまっている方も少なくないのではないでしょうか。
とはいえ、現実では、「隠れ貧困」や「子供の貧困」が社会問題となっています。
世界では、約7億人もの人々が一日を生きることで精一杯な状況におかれていて、6人に1人の子供が極度の貧困の中で暮らしている状況です。

今回の記事では、SDGs17の目標のひとつ「貧困を無くそう」について考えるときに知っておいてほしい、日本と世界の現状をお伝えしたいと思います。

貧困の定義について

まずは貧困の定義からみていこうと思います。
国連機関UNDP(国連開発計画)によると、

”貧困とは、教育、仕事、食料、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなど最も基本的な物・サービスを手に入れられない状態のことです。極度の、あるいは絶対的な貧困とは、生きていくうえで最低限必要な食料さえ確保できず、尊厳ある社会生活を営むことが困難な状態”

と定義しています。

また、貧困は「絶対的貧困」と「相対的貧困」の2つに分類されています。

■絶対的貧困
貧困ラインに達していない状態(生きるうえで必要最低限の生活が満たされていない状態)。

■相対的貧困
国や地域の社会水準・生活水準と比較して、所得が著しく低い状態。

世界の貧困状況を知る

世界の貧困率は減少傾向にあるようですが、サハラより南のアフリカでは貧困に苦しむ人々が増えている状況のようです。(出典:世界銀行WEBサイトより)

世界には196の国がありますが、そのうち約150の国が開発途上国であり、食料や水を十分に得ることができない状況です。国民が生活するための食料が十分に確保できない状況ですから、病院や学校といった公共施設にもいくことができない、そういった状況が続いてしまっているのです。

日本の貧困状況を知る

続いて、日本の貧困状況についてみていきます。

厚生労働省が実施した2019 年国民生活基礎調査によると、日本の相対的貧困率は15.7%子供の貧困率は14.0%となっていて、子どもがいる世帯の貧困層の約半数がひとり親世帯となっています。

2017年OECD 経済審査報告書によると、日本の相対的貧困率は先進国35カ国と比較すると7番目に高いです。
普段の生活では、衣食住も十分に行き渡っているように感じますが、先進国のなかでも7番目に高いという事実を知ってとても驚いてしまいました。。

また、内閣府 平成24年版 高齢社会白書によると、相対的貧困の中でも、高齢者の割合が高く、また、男性より女性のほうが高い結果となっているようです。

まとめ

今回の記事では「貧困」について世界と日本の現状をお伝えしましたが、どう感じましたか?

世界の約76.5%が貧困で苦しんでいる現状はとても深刻な問題であると感じるとともに、日本が先進国の中でも相対的貧困率が高い現実についても考えていかなければなりません。

こうした「絶対的貧困」や「相対的貧困」を少しでも改善するために「自分たちができることがあるだろうか?」「国や自治体が取り組むべきことはなんだろうか?」をしっかりと考えられるよう、part2では日本や海外での貧困に対する取り組みに焦点を当てていきたいと思います。

PILOT SDGsチーム じゅんじゅん


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