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人が成長する会社ってどういうこと?<インタビュー/代表取締役編:その3>(全3回)
こんにちは、東京でWEBサイト関連の制作を行なっているPILOTです。
連続でお届けしてきた弊社代表・井ノ部のインタビューも今回で最後となりました。
▼インタビュー/代表取締役編(全3回)はこちら
はじめましてWEB制作会社のPILOTです。<その1>
PILOTの今昔物語~会社を創設したからわかること~<その2>
どちらのnoteから読んでいただいても大丈夫な構成になっています◎
それでは、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
<インタビュー回答者>
PILOT代表取締役 井ノ部 研太
東京大学 文学部出身。PILOTの代表社員であり経営者。
2003年に現(株)インターファクトリーを同僚3人で創業、取締役として企画営業を担当し、多くのECサイトの構築を手がける。
その後、コンシューマー向けサービスを作りたい想いから、
株式会社PILOTを2005年4月に創業。
■ PILOTの土壌の話
ーーパイロットには全ての現場がある。
デザインやコーティングをルーティン化することは事業的にはいいんだけど、WEBのことならうちは何でも相談を受けられる土壌がある。
全ての上流から下流まで現場があるというのが、この規模ではほぼなくて僕のこだわり。
だからこそ、相手とコミュニケーションを取っていく中で、
わからないことが出てきて、会話ができない状態に置かれることが、重要だよね。
わからないことを調べたり、相手に尋ねることで学ぶ機会が増えるしね。
全ての現場があるからこそ、覚えることがいっぱいあって、それがいいって思ってるよ。
■ コミュニケーションとチーム力
ーー存在感が0になっていないか?
オンライン主体になってから、プロジェクトの中でのコミュニケーションや、自分の経験を伝える時間は増えているが、会社全体としては教育が難しいなと感じていて。
(PILOTでは20年3月よりリモートワークを実施しています)
例えば、デザインチーム全員が同じ案件を取り組む訳ではないから、指導する機会がない。
今までは、会社に来て気軽に声がかけられたけど、オンラインだと相手の様子がわかりづらくて…。
気にかけてくれるのを待ってるだけだと、存在感がゼロになってしまうし、誰も気づけないしね。
成長に一番大事なのは質問すること。
わからないことをぶつけてたり、失敗を恐れず進んでいくことが大事になってくる。
社内のコミュニケーションのためにも、質問したり声を掛け合うことを
意識していって欲しいかな。
あと、これからは個人の資質がすごく問われる時代になって、厳しいといえば厳しい時代。
それこそ二極化すると思う。
本当に強いチームと、チームに依存しない個人っていう風に
働き方が変わってくるんじゃないかな。
■ 他人と比べるよりも去年の自分と比べる
ーー正しいことをきちんとやる。あとは、成長しているかどうか。
会社と僕の弱みでもあるけど、ぬるま湯というのかな。
競争心を煽るとかないし、負けず嫌いじゃない。
競合を気にするというより、自分自身との戦いが大事だと思ってる。
過去の自分を超えて行かないと成長しないよね。
だからこそ、PILOT自体を評価してくれるお客さんと繋がっていくことが
大事だと考えてます。
正しいことをきちんとやる。
あとは、成長しているかどうか。
評価制度は好きじゃないけど、公平性であったり社会性で行くと、
納得できるロジックがないとみんなが動きづらいと思って、仕方なくやってる感じがある。
評価するためというより、振り返るための制度の意味合いが強いよね。
リーダーが会話の中で特性を客観的に見れる土台になってるからね。
■ みんなにはもっと成長してほしい
ーーみんなが判断できるようになってほしい。
考える力をつけてほしいですね。
人それぞれ考え方が違うし、どこまで考えるとか、気になるところも人によって違う。
僕の特性として、若者に寄り添いたいって思うけど、僕はベテランだから、
人によっては鼻持ちならなかったりするんだろうな。
そういう部分も、個性や考え方の1つとして、それぞれで確立してほしい。
「仕事をする上での目的なんなの?」っていう根本に立ち返ることがすごい大事。
人生の中で仕事をする目的になるよね。
自分の状況を今までのバックボーンや業界などを基に考えると
今自分がやるべき事と優先すべきものがわかる。
自分の経験や実力の棚卸しをして考える。
日々の仕事に対しても、仕事を受けるか受けないか。
受けた後でも、中断した方が良い場合は、お金を受け取れなくても
「辞めます」と言えるかどうか。
これって実は、みんなが判断できるようになってほしい。
依頼内容を聞いて、金額が良さそうだけどなぜか引っかかるな…とか、
気になる理由を考えてみるとか。
状況を見て判断できるようになってほしいな。
無理を強いられて、売り上げ達成よりも”中身”の方が大事。
ーー何もしないで待ってるよりは、飛び込んでから自分が損した方がいい。
僕は実際、「赤字になってもいいよ」っていうのを言ってるんだけど、経験になったり面白いテーマだからやりたいとか、目的があればやってほしい。
赤字になっても、失敗したり、経験のためにやる実行力の方が、
その後のみんなに活きてくると思うからね。
何もしないで待ってるよりは、飛び込んでから自分が損した方がいい。
会話の文化ってあるじゃない?
話さないとわからないし、そもそもコミュニケーションが成立しない。
馴染んでいく中で、“ここまで話そう”、“ここまで考えてこよう” ということが自然に身に付く。
だから、こんなことがあれば成長できるのにって思ってる人は、成長が遅い。
機会を捉えられるというのが重要。
うちの子たち(若手社員)は割と手を上げるけど、
もっと積極的でもいいかなと思ってます。
会社をいい意味で利用してほしいよね、そうしてもらいたい。
自分から仕事を作り出したり、試しにこんなサイト作ってみたいとか、そういうのがあってもいい。
みんながやる気に満ちてる方が嬉しい。
■ お客さんとの関係
ーー大事なのは継続的に良い関係をお客さんと結べるかどうか。
うちが得意なのは、コンサル的なところからスタートするというか、
プランニングからできること。
例えば、案件の形は決まっているけど進め方が決まっていない時、どこまで実装するかを決める。
そういうことを考えるのがプランニング。
予算に合わせたローンチの仕方とか、そういうことを親身になって考えてあげられるとか。
作って終わりにしないのが重要で、大きな金額をもらって工数を少なくできるかって話になることを うち(PILOT)では良しとしない。
運用サポートを継続して月極め分をもらえるほうが嬉しい。
PILOTはリプレイスされたことがほとんどないんだよ。
運用中ではまずない。
リニューアルのタイミングでコンペでやりたいんですけどって時は、お断りすることもある。
参加するときは、予算を見たりしているんだけど。
大事なのは継続的に良い関係をお客さんと結べるかどうか。
ーー「Take off with」に込めた想い
それこそ、関わってる人たちの成長も見ること、“お客さんを教育する”って凄い重要で、最初は全然わからない。
お客さんからの要望であっても、目的がしっかりあるのか、優先順位が高いのかを考えて伝える。
そういうのも“お客さんを教育する”になる。
システム会社で働いていた時、「システムを作ってお客さんからお金をいっぱいもらう」という考えに疑問があって、win-win ってないのかなって思っていた。
せめて横に立ちたいっていう想いから、PILOTの経営理念に「Take off with」を掲げたんだよ。
編集後記
インタビュー(代表取締役編)を3回に分けて紹介いたしました。
会社の理念に込められた想いの部分や、わたしたちに期待していることや
懐の深さなど改めて知りました。
今後、いろいろな視点でnoteを書いていく予定です。
楽しみにしていただけると嬉しいです。
■ noteスタッフ
アカウントプランニングチーム(通称:APチーム)
・書いた人:まつお(@mm_pilot_inc)
・録音:岡村(@pilot_inc_oka)
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