NONOCULAR VIOLET TOUR@下北沢 CLUB Que
(会場BGMはBen KwellerのGo Fly A Kyte)
(登場SEは山中さわおのMeltwater in Greenland)
さ「ひさしぶりじゃないか」
さ「(小声で)イエーイ!」
さ「とにかくみんなこうして集まってくれてありがとう。最後までいい時間にしよう。よろしくね」
(拍手が長く続く)
さ「長いな」
さ「いやあもうすでに暑い。さっきまで楽屋で換気のために窓を開けてて『寒い寒い』って言ってたのに」
さ「ボクの髪型はどうですか?変じゃない?撮影の時とか『髪型変じゃない?』って訊くとマネージャーの新井ちゃんに食い気味で『大丈夫です』って言われる。オレの髪型大丈夫か、誰も、オレを含めて誰も判定できない」
さ「なんか世の中が変な方向に行って、おかしなルールができたりしたじゃない。でもオレは見ての通り1ミリも変わっていない。変わったのは1歳年をとったってだけです。オレはただ死んでないだけの人生はイヤなんだ。ロックンロールどんどんいくよ」(→Slide in tomorrow!)
さ「どうですか?(チケット代)8800円は?」
(笑いが起こる)
さ「だってさ、ピロウズの横浜アリーナが6000円で、さわおソロのライブハウスが8800円ってなあ。だってこの値段でも全国回ったら儲けなんか出ないんですよ。じゃあなんでやるかと言ったら音楽が必要だからだろう!」
さ「オレは普段時事ネタみたいな曲は書かないんだけど、さすがに心がそっちに揺れたので作った曲を・・・『サナトリウムの長い午後』」
さ「そうだ!怒髪天とのコラボ曲聞いた?あれさ、最後の歌詞がすごく良いんだよ。最後の歌詞がなんなのか、楽しみにしててくれよ」
さ「オレの孤独死から救ってくれたバンドメンバーを紹介します。ベース、安西卓丸です」
安西「どうも・・・ベースの安西です。去年の3月頃ですか。ELPIS TOURのリハに1回入って、その後コロナでマネージャーの新井さんから連絡があって『ツアー全部中止です』って言われて、まあ、そうだろうなって思ってたんですけど、その時次のリハの予定がすでに入っていたんですよ。そうしたら『レコーディングをする』って連絡があって、行ったら『ロックンロールはいらない』をレコーディングして、『いい曲だなあ』と思いました。だからこちらこそありがとうございます」
さ「なんだその普通のMCは・・・」
安西「いや~ボクこのツアー、ここでいったん最後なんですよでも最終日にまた出る。で、最終日はクソくだらない話をしたいんですよ。だから今日ここで深イイ話をする」
さ「いや、そんなでもない」
安西「じゃあ、ボクの最終日のクソくだらない話を楽しみにしていてください」
さ「ドラム、THE BOHEMIANSから千葉オライリーです」
千葉「どうも、千葉オライリーです。いやあ安西くんのいい話の後は話しにくいんだけど、ボクのこの衣装。ボウリングシャツでツアーのグッズで売ってるんですけど、毎回このシャツを着ていて、初日に比べて新潟では来ている人が増えてきたなあと思っていたんですけど今日は・・・あまりいませんね。いや、いいんですよ。みなさん好きな服を着て。最終日はもっといるといいです。それでは最後までよろしく」
さ「ギター、ArtTheaterGuildから、木村祐介です」
木村「ギターの木村です。ボクはこのツアー普段行かないようなライブハウスに行かせてもらっていてうれしいのですが、CLUB Queは思い出があって、11年くらい前、ピロウズのライブがCLUB Queであって、ボク、ファンクラブでチケットがハズレてしまったんですよ。で、当日券ならぬQueで早売りする券があるというので学校をサボって始発で下北沢まで行ったんです。そうしたら『1番かな?』と思ったらすでに前にいて、徹夜組で枕とか持ってきてる。そういうヤベエやつらの後に並んだのですが、昼の12時になったら抽選なんですよ。そして抽選を引いてハズレた思い出があります。でも今はライブハウスに入れるどころか、舞台に立っているので最後まで楽しんでいってください」
さ「さっき、『ギターArtTheaterGuildから木村祐介です』って紹介した時に『ギターの木村です』って言ったじゃん?」
木村「はい」
さ「あれって真鍋の真似?」
木村「そうです」
さ「うわヤベエやつだ」
さ「音楽業界に爆弾を落とす。『ロックンロールはいらない』」
さ「サンキュー!ありがとう」
(アンコール時)
さ「いや~燃え尽きたなあ」
さ「いやあ千葉と並ぶと背高いなあ」
さ「オレは頭がクルクルパーだから関係ないけど、みんなはそれぞれ気まずい現実の中でこうして集まってくれたのだと思う。ありがとう。オレはやりたくないことは絶対にやりたくない。やりたいことはどうしてもやりたいんだよ。それを見ててくれ」
(客出しは山中さわおのLong vacation)
さ「さっき、リハの予定がレコーディングになったって話をしたじゃない?オレさ、そのことすっかり忘れていたんだけど『ロックンロールはいらない』なんてさ、最初はPodcastで流すためだけに作ったんだけど、オレ去年51・・・51歳だったんだよ。51歳で数えてないからわからないけど60曲近く作って、1人で作った曲の記録を更新してなあ。日本で1番年間で作った曲が多いんじゃない?他にいるとしたら90年代の小室哲哉かつんく♂ぐらいだよな。なんだよつんく♂って。こ~んなマーク(「♂」の字を空中に書く)名前に付けて恥ずかしくないのか。その作った曲の中で『アインザッツ』は中でも良い出来だなあ。『アインザッツ』と『オルタナティブ・ロマンティスト』はいい曲かけたな~。だって『能ある鷹のネイルサロン』って歌詞を書いて家で1人で爆笑してたもん。All we need is rock and rollなんてoasisみたいな曲を書こうと思って書いた曲だからね。英語の歌詞で1番と2番ほとんど歌詞が一緒。オレ孤独死しそうな状況でなあ、去年の3月なんかずっとこうしていて(横になって寝るジェスチャー)3日ぐらい風呂に入らなかったぐらいで、でもレコーディングをすれば、レコーディングして、ミックスして、もしかしたらPVも撮れる、って無理やり始めたようなところがある」
安西「ボク、デモ音源もらって聞いた時『あれ、これ能ある鷹のネイルサロンって言ってる?』って思って巻き戻して聞き直しました」
さ「いや~曲をたくさん作ってネタが無くなるととこういうのになってくる。Bottoms up!なんて『BCG』って歌詞が出てくるぐらいだからな。ってこんなゆっくり喋ってる場合じゃない」(→DAWN SPEECH)
(トリプルアンコール時)
さ「みんな1曲くらいピロウズの曲聴きたいだろう。リハの時なんとなく弾いて練習してたら、祐介が『カバーしたことがあるので弾ける』って言うんだよ。まあ、祐介は真鍋の弟子だから弾かせてもいいでしょう。じゃあ、祐介来て」
(出てきて、チューニングをする)
さ「じゃあやるか。『この世の果てまで』」
Nonocular violet
POP UP RUNAWAYS
The Devil's Pub
RED BAT
オルタナティブ・ロマンチスト
Old fogy
ノスタルジア
Slide in tomorrow!
アトラクションガール
Permanent black sheep
All memories
サナトリウムの長い午後
HEAVEN'S PINHOLE
Answer
ロックンロールはいらない
ヒルビリーはかく語りき
Mallory
アインザッツ
ケモノミチ
アンコール1
All we need is rock and roll
Buzzy Roars
アンコール2
DAWN SPEECH
アンコール3
この世の果てまで(山中さわおと木村祐介)
感想
いや~今日のライブはすごかった!・・・って「毎回あなたそんなこと言ってない?」ってライブレポの読者の人のツッコミが聞こえたけど、本当にすごかったんですよ。歌詞間違えたのも逆にかっこいいって感じるくらいに。今日の下北沢行った人ならわかってもらえるはず。
木村さんが行きたかったピロウズのライブってなんだろう??
11年前って言うと武道館の前後か。『LATE BLOOMER SERIES』でTheピーズと対バンしたやつかな?って最初思ったけど、あれはファンクラブ先行がなぜかそこだけピンポイントでなかったんだよな。だとすると『“1期・2期さえも分かるヤツだけが来ーい!(踊らない奴はつまみ出すぞボケ by真鍋吉明)』かな?あれはボクは運良く2日間ともファンクラブ先行で当たったんだよ。(自慢でごめんなさい)って違うライブかもしれないけどね
それと今日のライブの帰りに地元のミニストップにビールを買いに寄ったら偶然『サナトリウムの長い午後』が流れていて、「ボク、この曲をさっきライブハウスで聞いてきたんですよ~」って言いそうになってしまったよ。
ってかひさびさに長文ライブレポになった。wordによると約3300字らしい。