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pilgryNOTE月報25.01|pleasure dropでハートを洗え

2025年が始まった。
1月は出張が1回のみ、イベントごとも少なく粛々とデスクワーク、執筆、ミーティングが続いた。ここで報告することは少ないと思うけど、書き始めてみよう。(ナム子のポッドキャスト収録もあることだし)


お寺のこと

大荒行堂へ

1/15に、千葉県にある中山法華経寺 大荒行堂にてご祈祷を受けさせていただいた。毎年この季節になると、久住謙昭さん(横浜市 日蓮宗 妙法寺)がお声がけくださるので、都合があう時は参加させてもらっている。
今年は、過去にテンプル・モーニング・ラジオにご出演の細川晋輔さん(世田谷区 臨済宗妙心寺派 龍雲寺)、小野常寛さん(調布市 天台宗 普賢院)という、日蓮宗ではないお坊さんたちと、Webサイト「ホトカミ」を運営している吉田亮さんという総勢5名で、中山法華経寺を訪ねた。

日蓮宗の「荒行」については、TMRの中でも幾度ともなく出てきているワードなのでもはや説明不要かもしれないけれど、法華経寺にある荒行堂にて毎年11月1日から翌年2月10日までの100日間、行われる大変過酷な修行のこと。その修行中のお上人たちに、面会やご祈祷をお願いすることができるため、荒行期間中の法華経寺には各地から多くの参拝者があるのだ。

荒行堂に入られているお上人たちの名前をみていると、未来の住職塾NEXTでご縁のあった、苫小牧のお上人が初行で入っておられるのを見つけ、急遽面会を申し込んだ。
道場に幾日も籠っているため風貌が変わっておられ、その表情や声、言葉の端々から立派に修行なさっている様子が伝わってきた。
応援の気持ちを伝えられた。こういうことも、未来の住職塾を続けてきてよかったとつくづく思う瞬間だ。

荒行堂でのご祈祷については初めてではなかったものの、その迫力に改めて驚き、日々修行をなさっている各宗派の僧侶の方々や、毎日のお勤めの中で仏法の広がりと世の人々のしあわせを祈念してくださっている各地のお寺さんを思い、その尊さに想い馳せた。いつもありがとうございます。


荒行堂に誘ってくれた久住謙昭さんにTMRにご出演いただいた。久住さんは番組初の2回目のご登場。せっかくだから、ということで光明寺にお越しいただいて現地収録を行った。
今後、2回目登場のゲストが解禁になったので、「お久しぶりです」と言える回がまた出てくる予定。お楽しみに!


1/27に発刊された、白川密成さんのあたらしい本『みんなの密教』をおくっていただいた。ありがとうございます

こんなにかろやかにさわやかに、今の時代に「密教」の入り口をつくってくれるお坊さんは、やはり密成さんだなあとつくづく感じながら読みすすめた。
愛媛のお寺に生まれ育ち、ご自身でもお遍路を歩き、「四国仏教」のいとなみに身を委ね、その実感を携えながら語ってくださる言葉の数々。現代のポップカルチャーにも親しむが故のやわらかな言語感覚は、特に我々世代の心を惹きつける。

先日、密成さんとおしゃべりをしていて「僕たちはゴッホの絵は買えないけど、くるりのCDは買える」と言っていたことが心に残っている。
アートの深淵なる魅力を、さらにポップにわかりやすく解釈して時代感とともに、誰にも手の届きやすいパッケージで提示してくれる今のアーティストたちがいる。
密成さんも、実はその一人だなあと思いながら聞いていた。

2023年の『マイ遍路』の中で、土佐くろしお鉄道の写真を撮っていた撮り鉄の高校生3人と何気ない会話をして笑い合うシーンが好きなのだけど、そこで、「この人口減の中でお寺や僧侶はどうしたら続いていくのか?」そんなテーマを考えていた、とある。
その時に密成さんの頭に湧いてきたというイメージは、日々「仏教の勉強」「修行」「それを現代の個人や社会に渡す方法を考える」の、3つを積み重ねていくというシンプルな方法。そこに「面白い」も盛り込みたい、とも。

『みんなの密教』はまさにその3つめに「面白い」が盛り込まれた実践の成果の一つだと思う。

NHK出版 学びのきほんシリーズは価格も求めやすく、サイズ感も読みやすい。お友だちへの手土産や、お寺での施本にもぴったり。
ポップソングが広まっていくのと同じように、この本も人から人へ渡されていくのだろう。

密成さんの「一つの方法」が世に良き影響を起こすことを期待し応援していきたい。


未来の住職塾のWebサイトに「活動実績」というページを追加した。2024年以降に講師スタッフがお引き受けした講演や、企画した勉強会、執筆記事のタイトルなどをまとめてある。
こうして眺めてみると、昨年より自分が企画運営している勉強会「塾生しゃべり場」は、回を重ねていろんなテーマでやれたなあと。今後もいろんな角度からユニークな企画を実施していきたい。
そして、講演や研修の講師として呼んでいただくことが、各地のお寺の事情・現場を知るための絶好のインプット機会になっているとわかる。

これを読んでいる寺院関係者の皆さまへ、2025年もぜひとも気軽にお声がけいただけたら嬉しいです。


音のこと

1月にやってきたレコ達。

  • Paul Weller - 66

  • Zoobombs - The Best 1994-2024

  • Eddie Chacon - Lay Low


味の巡礼

  • 額堂(京成中山)

  • 華吉(中野坂上)

  • そばうどん松本(大泉学園)

惜しくも閉店。お疲れ様でした!


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