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TMR編集室月報23.09|Stars and Moon

Podcast「Temple Morning Radio(略称TMR)」編集・配信を担当する遠藤卓也の、お寺や音に関する活動月報

TMR/音の巡礼のこと

9月の取材は兵庫と大阪にまたがる日蓮宗の妙見山へ。未来の住職塾5期で学んでいた植田観肇さんが妙見口の駅であたたかく出迎えてくれて、まずは数年来の再会を喜び合う。

なんだかいい駅だった

植田さんは妙見山の副住職として、山内での様々な企画・事務・広報をなさりながら、ブナ林の保全活動や地域おこしまで多岐にわたるご活動。
そして最近では「循環葬」という新しい埋葬形態のプロジェクトを進めていて、妙見山のこれからのことを模索し続けておられる。

お墓参りで森林浴!

妙見山からの景観、ブナの原生林を擁する自然環境は素晴らしいの一言。そして古くから北極星信仰で大切にされてきたお寺。いつかまた改めてゆっくりお参りしたい。

とにかくいい天気で気持ちよかった

植田さんの「友だちの家に来たつもりでくつろいでくださいね」というお声がけも嬉しく、ついつい夕方までお邪魔して話し込んでしまった。たくさんお世話になり、ありがとうございました。

植田さんへのインタビューは『地域寺院』に掲載予定。お楽しみに!

音はじっくり録る時間がなかったが、境内にいる時にお堂からお題目が聴こえてきたので、手水場の下にインタビュー用に持っていたZoom H1nをさっと置いて10分くらい録音できた。
ある日の妙見山の音風景、聴いてもらえたら嬉しい。


月夜に琵琶と尺八を@高願寺 幽篁堂

高願寺に移築された「幽篁堂」

9/29(土) 武蔵小杉の高願寺 幽篁堂(ゆうこうどう)にて「十五夜音楽会」が開催された。台風やコロナで延期し続けて、5年ぶりの開催。晴れてよかった!月も見えた。
月夜に琵琶と尺八はマッチしすぎていて、「那須与一」「川中島」「本能寺」の情景が目の奥に浮かび、まるでその時代に連れていかれるような感覚。琵琶はやはり"語り"の芸能なんだなあ。

琵琶を弾いてくれた熊田かほりさんはとても器用なお方で、坂本冬美さんや石川さゆりさんのバックで弾いたり、「鎌倉殿の13人」でも演奏が使われたとか。
そしてオリジナル曲も素晴らしく、邦楽の運指に西洋器楽の要素を取り入れた楽曲で不思議な魅力があった。琵琶でもリフっぽいことするんだ!みたいな驚き。

松本宏平さんの尺八は音色が本当に美しくて、打ち上げでお聞きした虚無僧のお話しも興味深かった。「虚無僧とはどういう存在だったのか?」という僕の質問に、丁寧に答えてくれた。
武家の次男や三男が、士官を目指して全国を行脚することがあったらしく、その際に虚無僧であれば関所の往来が自由だったとか。なぜ尺八を持っていたのか?という核心まで至れなかったのが残念だが、ご近所に住んでいるようなのでいつかまたばったり再会したい。

ライブ終了直後のお月様

演奏が進むごとに背後の月が上にあがっていくシチュエーションで、気持ちの良い音楽会だった。


取材記事|お寺さんの音景色 Vol.2 埼玉県秩父郡・般若山 法性寺で300年前の音景色に想い馳せる

Webメディア「お寺のじかん」に連載中の『お寺さんの音景色』Vol2を寄稿した。7/20に秩父の法性寺で行われた音楽イベント「三十二番」の体験記。単なるイベントレポートにならないように「秩父札所めぐり」のことや、山内のサウンドスケープについて思い巡らせる記事とした。

この連載では各地の寺社にある音景色・音風景を探求していく。こんな趣味全開の連載をさせてくださっている「お寺のじかん」に感謝。


エッセイ寄稿|彼岸と此岸 行ったり来たり 〜 彼岸寺20周年によせて

彼岸寺20周年おめでとうの記事を寄稿!
彼岸寺が始まった2003年頃に、音楽会「誰そ彼」も始まったが、当初は「彼岸音楽会」と名乗っていた。
仏教のことを全くしらない20代の若者たちが「彼岸」というキーワードを大事にしていたことを思い出した。


お寺のこと

9/24、兵庫県川西市にある曹洞宗 岡本寺(こうほんじ)さんにて、講演をさせていただいた。以前、明石の雲晴寺さんでの講演を聞いて頂いていたご住職が「うちの寺でも話してほしい」と呼んでくださったという経緯だ。

岡本寺は「地域に看取りの共同体をつくる」ことを目的として住職の平田さんががんばっておられる。「二十五三昧会」という毎月の講演会から、日常の居場所づくり、里山保全、子ども向けの寺子屋、などなど檀家さんが住職の体調を心配なさるほどにフル活動。
今回は、お寺の活動に参加してくださる仲間を募りたいという目的もあり、地域の皆さんや檀家さんたち約40名にお集まりいただいた。

前半は「社会福祉」の視点から各地の寺院活動を紹介し、後半は平田住職と私の対談という形式で語っていただいた。「なぜお寺が社会福祉を志すことに至ったのか?」という経緯を、住職の半生を語るような形で皆さんと一緒にお聴きできたのがよかった。
質疑応答は、岡本寺の課題の本質を突くようなぶっちゃけ意見も飛び出て、そこに自分のような第三者がいることが大事だったように思う。普段は住職が自分から言い出しにくいことを、言えるお膳立てをしようと思って全体を組み立てた。

こういうスタイルでお寺のご縁の方々向けにお話しする機会ははじめてで、良い勉強になった。素晴らしい機会をありがとうございました


Web制作|長善寺マルシェ

名古屋の長善寺さんで 9/24(日) に行われた「長善寺マルシェ」の広報用特設Webページ制作をお手伝いした。デザインは内山真菜美さん、ディレクションを遠藤が担当。
残念ながら兵庫での講演と日がかぶっていて参加はできなかったけど、ご住職曰く「たぶん私が住職になって最高の来寺者数」「この地域にこんなに子どもがいるんだ、と驚きの発見」「出店者も完売で、みなさんいい笑顔で帰ってくれてホッとしてます」と、充実の手応え。よかった!!


取材記事|飛鳥寛靜さん(富山県 浄土真宗本願寺派 善興寺)

#月刊住職 9月号は富山県高岡市 本願寺派 善興寺の飛鳥寛靜さんにインタビューした。
記念事業や経年による伽藍の改築、改修に際して、十分な寄付を募ることが難しい時代に、檀家さんや地域の繋がりを活かすことで費用をおさえつつも地元に伝わる伝統や新しい感性も取り込んだ事業をなされた事例。
「得意なことで手腕をふるってもらう場所」としてのお寺の可能性を見事に活かされている。


味の巡礼

ビッグ(川越)

ソナム(東中野)

 ・ 幸寿司(鼓が滝)

母家(南池袋)

そば処 橋本(伊豆長岡)

季節料理 小伝馬(馬喰横山)

韓国屋台 豚大門市場(馬喰町)


音のこと

Joni、大きな病からのカムバック。ジャケット見ただけで泣いちゃう。この会場にいた誰しもが「こんな日がくるとは」って思ってただろう。
Youtubeでの映像もいくつか見ていたけど、音源には編集を加えてだいぶ整えられた印象。「Joni Jam」と称する演奏メンバーたちが、とにかく喜んでいる雰囲気もいい。

Both sides now」の歌声にはかりしれない感情が刻まれているように思う。これもまたひとつの境地。この歌を聞き、なにかを感じられることがうれしい。


ある日、神谷町の飲み屋に入ったら「some might say」がかかってた。世界のどれだけのkidsの心に、この曲が響いたのか。極東の島国のエンチャン少年の耳にも届いた。そのことを思って何故か涙が出る。 そういう曲なんだ、、、。


Alborg - Memory 名曲。7inchでたの嬉しい。繰り返し回っております。


アステロイド・シティ」みた。劇中劇のカラーとモノクロが逆な感じでどっちが劇で、、、いやどっちも劇で、、、互いの世界に影響を与え合う "役者" たちの "言葉"、"演技" に最後は泣いた。
そして最高だったのは Seu Jorge たちによる劇中歌!

バンドに Jarvis Cocker が入ってることにエンドロールで気づくという残念さだったけど、エンディング曲まで歌ってて嬉しかった。

というわけで、今月の締めはこの曲で!


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