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pilgryNOTE|山越えの阿弥陀 〜 高願寺十五夜音楽会
10/12(土)武蔵小杉の高願寺にて毎年恒例のお月見の音楽会「高願寺十五夜音楽会」を開催した。
今年のご出演は箏の今西紅雪さん、ボーカルの行川さをりさん、キーボードの岡野勇仁さんのトリオ。
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シチュエーションと客層にあわせて、月にまつわる歌や耳馴染みのあるボーカル曲も多めのスペシャルセットをご用意してくださった。
夜風の気持ち良さや、虫の声が響き渡る環境で、お三方の素晴らしい演奏に身を委ねる時間。
特に、モンゴル民謡に北海道在住の高橋 “チャーリー” 裕さんという音楽家が歌詞をつけた「山越えの阿弥陀」のカバーは、お寺にマッチし過ぎていて感動的だった。
全国の、阿弥陀さまゆかりの寺院で親しんでいただきたい楽曲。歌詞がほんとうにいいし、モンゴルの大陸的な大らかなメロディにあっている。
海の道山の道
弥陀の大悲のありがたさ
この浦舟に帆をあげて
ゆく春や魚の目は泪
旅ゆけば茶の香り
弥陀の恵みは遍くよ
伏し拝みつつもながむれば
西方浄土の道はるか
限りある身にくらぶれば
群れ咲く野菊のたおやかさ
もう二度と会えぬ面影は
四海波静かたゆたうよ
海の道山の道
弥陀の大悲のありがたさ
この浦舟に帆を上げて
ゆく春や魚の目は泪
西方浄土の道はるか
YouTubeにて、チャーリーさんがギターを弾くバージョンが公開されている。ぜひ聞いてみてほしい。
良い演奏・音楽との出会い。各地のお寺で、こんな夜がたくさんうまれますように。活動を続けていこう。
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今西さん、行川さん、岡野さん、一期一会の素敵な夜をどうもありがとうございました!
山越えの阿弥陀といえば、「山越阿弥陀図」を有する京都の 永観堂 禅林寺 にて昨年行われた限定夜間拝観「Pure Land Lights」を思い出す。
山の上に阿弥陀様のお姿が投影され、歓声があがったのが印象的だった。あれからもう一年が経つのかあ。早い。