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pilgryNOTE月報24.08|LIFE HAS COMIN' BACK

全国各地の宗教的な場にまつわる「音」のプラットフォーム「pilgry」を企画・運営する遠藤卓也による活動月報

TMR/音の巡礼のこと

2024年8月はとても暑くて、あまり何かをする気になれなかった(お仕事はちゃんとしてました・笑)

水琴窟REC中…

7月に取材・録音させてもらった亀岡・真福寺の水琴窟の記事がwebメディア「お寺のじかん」にて公開。9月になった今、多少秋の気配もあるけれど、やっぱりまだまだ暑いので、水琴窟の涼音で涼んでいただきたい。


8/30、築地本願寺にて行われたイベント【マルクス・ガブリエル 松本紹圭 対談「いかにしてわたしたちはよき祖先になれるか ~ 仏教が風土に溶け込んだ日本の地から、響き合って、未来へ」】の録音を担当。
来月くらいに、ポッドキャスト「voice」で配信予定なので、聞きたかった方はお楽しみに。

これをきっかけに、zoom社の32bit float録音できるオーディオインターフェース「UAC-232」を購入した。
先日の試聴室での「World Listening Day」のセッションのような機会にも使えるかなあと。自分の録音した音を披露できる場がまたあったらいいな。


ポッドキャストの公開録音、というトピックだと、9/23(月・祝)に「ゆるやか死生学」配信一周年記念企画 公開収録イベントを実施することに。
スペシャルゲスト回ということで、神奈川県横浜市 日蓮宗 妙法寺 住職の久住謙昭さんにご登場いただき、てるみん(尾角光美さん)と対談をおこなった後に来場者からの質疑応答など交流の時間も設ける予定。

久住さんは「ゆるやか死生学」の立ち上げをサポートしてくれた経緯もあり、いつか是非ご出演いただきたいと思っていた。一周年記念のタイミングでお迎えできることを、てるみんとよろこびあっている。

場所はお馴染み神谷町・光明寺で、時間は18:30から1.5時間くらい。参加無料としているけれど、番組への応援寄付も受け付けるので、ご協力いただけたら嬉しいです。
詳細・お申し込みは一般社団法人リヴオンのWebサイトをチェック!


音のこと

小沢健二 LIFE 30周年 再現ライブ

台風がゆっくりと進み、東海道新幹線は計画運休、西からの飛行機も欠航の8/31。延期となったらきっと数年間は同じメンツは揃わないであろうから、やるしかなかったんだろうな。
超大所帯の「LIFE再現」ライヴ。文字にしてみると不思議。よみがえり、みたいな。

ライヴは真っ暗闇の「流れ星ビバップ」でスタート。(2010年の、ひふみよにデジャヴ。)
序盤ほぼフルレングスで長尺の「天使たちのシーン」を演奏。スカパラホーンズと沖さんと中西さんがソロまわし。素晴らしい。ドラム(白根佳尚さん)の見せ場のあと、亡き青木達之さんの名前が呼ばれて、ここでもう涙腺が崩壊、、、。

続き「旅人たち」が始まって、まさかと思ってピアノの席みたら渋谷毅さん!渋谷さんのピアノを武道館で聴くことになるなんて嬉しすぎる。「大人になれば」では、川端民生さんの名前も呼ばれて、またも涙(コントラバスは岩見継吾さん)

ここまででもう大満足なのに、後半は「LIFE」の名曲たちを逆順で演奏という贅沢さ、、、最後の「愛し愛されて生きるのさ」で、中学生の遠藤少年に再会したような。
30年「LIFE」とその周辺の音楽に助けられた日がいくつもあった気がする(特に思春期・笑)
だからスチャとヒックスヴィルの存在も安心感。「このメンツ このやり方 この曲でRockし続けるのさ」という言葉はほんとうだった!

席に置いてあった"30年前から送られてきたFAX"

2024年8月によく聴いた音たち

10代の頃から好きなアーティストの新譜も旧譜も、レコードでいろいろ。

夏にぴったりのTECHNO。TとTのTypical!
Cornelius近作、Blur懐メロ全集、ベルセバ愛聴盤をレコで
志木駅から立教高校への通学路でよく聴いたナア
モコゾウとイエローサブマリンの車

↑は、中央アフリカのグバヤ族によるサンザ(親指ピアノ)のフィールド録音作品。25年ぶりの再プレスだとか。
8月後半はずっとプレイヤーに入れっぱなしで、レコードの交換が面倒な気分の時に、よくまわってくれたCD(笑)夏にぴったり!


みた映画|2024年8月

真夏に、ホリデイシーズンの出来事を描いた映画「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ」を見た。

ポスターに6/21公開と書いてある映画を8月に見たのだから、かなり長い間気づいていなかった…。信頼する人から評判が伝わってきてサイトを見て「これは良さそう!」と、さすがに公開終了間近だったTOHOシネマズ日比谷に駆け込んだ。
アレクサンダー・ペイン監督の作品を見るのは初めてだった。とにかくメインの役者さん3名が素晴らしい。若い男子は舞台となっている学校の演劇部だった子が抜擢されたとか。すごい。
70年代の雰囲気も、自分は実際に体験したことのないはずの空気なのに、そのにおいがわかるというか、パンフレットを読むとその空気感を出すためにめちゃ細かい工夫をしてたりもして、なるほどなあと感心する(音声の録音の仕方とか)サントラも最高。楽曲の制作年にこだわり過ぎてないのもいい。
配役も撮影も音響も編集も、楽しみながら作られた映画だということが伝わってくる。
だから映画館の中で、みんな泣いたり笑ったり。しあわせな時間だったなあ。年末にどこかの名画座でやらないかな。師走の雰囲気の中でみてみたい。


お寺のこと

8/25、名古屋の真宗高田派 久遠寺 高山信雄さんが中心となり開催しているイベント「新栄祭」に初参加!
新栄という、名古屋でも中心の方にある街なかのお寺、久遠寺。お寺の境内は、お祭りの中の1エリアでしかないという大規模のイベントで、高山さんは毎年、実行委員会の代表としてまじで頑張っている(涙)

お寺はキッズエリアになっていて、大道芸人やヒーローショー、トランポリンやさめ釣りなど、子どもが楽しめる「縁日」の雰囲気。フジロックに例えるならば、フィールド・オブ・ヘヴン的な癒しのエリア。

メインのグリーンステージ的な駐車場では、カラオケ大会がかなり本格的でかっこいい〜(写真はYAZAWAなお父さん)

近所の飲食店が出店、地元企業が協賛というスタイルで、予算額も動員数も桁違いなイベント。賑やかに飲んで喋って楽しい一日だった!

新栄祭については、2023年9月19日のテンプルモーニングラジオにて、高山さんご本人が詳しく喋ってくれている。


月刊住職8月号は長野県 真言宗智山派 長福寺 住職 村越深典さんにインタビュー。周囲に推され市議に出馬した村越さん。当時「政教分離だろう」とやっかみを言ってくるような人もいたとか。そんな時に、村越さんを励ましてくれたのは、私もよく知る長野のお坊さんのお父様だとか。

「昔、お坊さんは一軒一軒まわって苦しいこと辛いことを話してもらって、解決するのが役割だった。今あなたがやろうとしているのは、それと同じだろう?だから誇りを持っていい」

大先輩からの確かな言葉。この言葉にどれだけ安心されただろうか、と胸が熱くなった。

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