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Chemin de Vézelay ヴェズレーの道 2日目 Thurigny → Châteauneuf

4月6日 Thurigny →(徒歩)→ Champlemy →(車)→ Châteauneuf
移動距離 26km(歩行区間)
移動時間 6時間半(歩行区間)

フランス広域地図
Thurigny から Châteauneuf までの地図
赤色はヒッチハイクで移動した区間

巡礼2日目 Thurignyの農家民宿で豪華な朝食を頂いた後、8時に出発。
この時期はサマータイムに切り替わった直後なので朝8時でもまだ薄暗い、麦畑の道を歩いていくと徐々に明るくなっていきCuncy-lès-Varzyの村が見えてきた。

Cuncy-lès-Varzyの村
Cuncy-lès-Varzyの村の教会

小さなCuncy-lès-Varzyの村を抜けていくと、村はずれに立派な教会がありました。教会の中を見たかったのですが、残念ながら鍵がかかっていて教会の中を見学することは出来ませんでした。 教会の前を通過してしばらく車道を歩く、やがて巡礼路はアスファルトの車道から離れて砂利道になり、急坂を登ると眺めの良い丘の上に辿り着きました。

急坂を上る
丘の上からの眺め
丘の上からの眺め

丘の上から眺めの良い道を歩くと、巡礼路は麦畑の中の道になり、さらに草原の道になっていきました。しかし巡礼者が少ないからなのか踏み跡が判りにくくなって道を見失いそうになったので、MapsmeのGPSのログを頼りにVarzyの町へ向かいました。

麦畑の中を行く巡礼路
草原の巡礼路

しばらく見渡す限りの草原の道を歩いていくと、やがて遥か彼方にVarzyの町が見えてきました。Vezelayからずっと片田舎の道を歩いてきたのでVarzyの町は久しぶりの大きな町、町の中心にあった観光案内所に立ち寄って町の地図をもらい、町を観光しカフェでコーヒーブレイク(この時に観光案内所に立ち寄って案内所のスタッフと親しくなったおかげで、この後のトラブルになった時に助けてもらえました)
町を抜けると巡礼路は交通量の多い車道の路肩を歩き坂を登って峠を越えると巡礼路は再び砂利道になって森の中へ。

またしても草原の道に

森を抜け、小川にかかっていた小さな橋渡ろうとしたら
橋の上には倒木が覆いかぶさっていて容易には渡れない状況に

倒木の下に橋があるんですが。これじゃ橋渡れない

倒木をなんとか乗り越えて橋を渡ると、またしても巡礼路は森の中へ、
鬱蒼とした森の中の林道を2時間ほど歩き続けると、やがてこの日の宿泊予定地(になるはずだった)Champlemyの村が見えてきました。
村の中心の広場近くにあった宿泊予定のGiteに行くと、なぜか窓にはカーテンがかかっていて営業している気配が感じられない。入口のインターホンを何度押しても誰も出てこず、電話をしても留守番電話のメッセージが流れるだけで電話に出てくる様子もない。1か月前に予約のメールを入れた時にはその日の宿泊を受け付けると返事が来ていたのに。
ちょうど通りかかった地元の人に聞いてみたら、どうやら2~3日前から臨時休業しているとのこと。 えええっっ!!!  せめてメールで「今日は臨時休業で泊まれません」ぐらいの連絡は入れてほしかったです。
しかしこのままでは野宿になってしまうので、この村の近くの他の宿を探そうとしましたが、きっとフランスのGiteのことだから当日飛び込み宿泊はきっと無理だろうと判断し、先ほど訪れたVarzyの観光案内所に電話をしてChamplemyの近くの宿を探してもらいました。しばらくすると観光案内所のスタッフが10キロ先のChâteauneufにある公営Giteを探してくれて、さらに泊まれるように手配してくれました。

Champlemyの村 右の建物が宿泊予定だったGite

しかしすでに体力も尽きていたのでChâteauneufまでさらに10キロも歩くのは厳しいので呆然としながら村の教会前広場にいたら、ちょうど大きなバンに乗ろうとする母娘がいました。ダメもとでヒッチハイクが可能か聞いてみたら、なんとChâteauneuf方向に行くのでついでに乗せていただけることになりました。移動中の車内では私の下手なフランス語でお母さん&娘さんと色々な話をしました。娘さんは地元の小学生の女の子。「日本について何か知ってる?」と聞いたら、「となりのトトロが大好き!」とのこと。 スマートフォンのメモリに保存していた愛知県にあるジブリの森の写真を見せたら大喜び! さらに車内でフランス語と日本語でとなりのトトロの歌を3人で大合唱 ♪ クルマに乗せて頂いたのでお母さんと娘さんに何かお礼をと思って「日本食は好き?」と聞いたら、子供がジブリアニメが好きになってから、日本のことが大好きになり、日本食も大好きになってしまい、月に一度は日本のラーメンを食べ、年に数回は自宅で手巻き寿司パーティーをするくらい日本食が好きとのことだったので、日本から非常食として持ってきた羊羹をプレゼントしたら喜んで頂けました。
宿が臨時休業で一時は野宿の危機を迎えるところでしたが、親切な観光案内所のスタッフと、クルマに乗せてくれた地元の母娘に出会えて本当にラッキーでした。

Châteauneufの市庁舎
Châteauneufの教会
公営Gite はこちら の看板
公営Giteの建物外観
公営Gite ベッドルーム

Châteauneuf 公営Gite情報 
宿の名前 : Gîte d'étape communal Châteauneuf
 宿代    : 10 €(素泊まり)
宿泊人数 :  4人
E-mail  : mairie.chateauneufvaldebargis@orange.fr
Phone  : +33 3 86 69 22 79

注:Giteの鍵は市庁舎、又は教会の先のパン屋さんで入手
市庁舎前にはレストランがありました。


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