Chemin de Vézelay ヴェズレーの道 4日目 La Charité-sur-Loir → Nevers
今回の巡礼で履いてきたトレッキングシューズのソールが剥がれてしまったため、急遽北ルートの巡礼路を離れてNeversの街に行くことになりました。
当初この日の予定ではBaugyという村の公営Giteに泊まる予定だったので、宿の女将さんに公営Giteの宿泊キャンセルの電話をいれてもらい、さらにNeversで泊まる修道院の宿泊予約をしてもらいました。
La Charité-sur-Loir から Nevers へは鉄道で乗り換えなしのわずか４５分の距離。修道院のチェックイン開始が１４時以降だったので今朝はいつもよりかなり遅く９時にLa Charité-sur-LoirのGiteを出発しました。
Nevers 駅に到着、駅のコインロッカーに荷物を預けて、バスでDECATHLONがあるショッピングモールへGo！ バスの車内で大きなリュックを背負って（そしてリュックにはホタテ貝を付け）木の杖を持った巡礼者らしき若い女性がいました。でも彼女が履いている靴はトレッキングシューズではなくなぜかサンダル。不思議に思い声をかけたら、彼女もヴェズレーの道を歩いている巡礼者でした。そして行先も同じDECATHLON。彼女は今回の巡礼に履いてきたトレッキングシューズが足に合わず痛くて歩けないので自分の足に合う靴を探しに行くとのことでした。
DECATHLONで新しいトレッキングシューズを購入した後、同じショッピングモール内のスーパーマーケットに行ったら、なんと日の丸の旗がぶら下がっていた日本食コーナーを発見、さらに店内には寿司カウンターまであってフランスでの日本食人気に驚きました。
しかしお寿司を握っていたのはベトナム人の女の子
Neversの街に戻ってきましたが、まだチェックインまで時間があったので、街の中心にあるサン＝シール・エ・サント＝ジュリエット大聖堂へ行きました。大聖堂の中はとても荘厳な雰囲気でしたが、なぜかステンドグラスが中世風の宗教画ではなく現代風なモダンなデザインでした。そういえばNeversの街も有名な教会や修道院があるのにもかかわらず中世の街並みは殆ど無く、つい最近（第２次大戦後に）建てられたような建物ばかり。観光案内所に行って理由を聞いてみたら、第２次大戦中にNeversの街にはナチスドイツの司令部があったそうで、その司令部を狙って連合軍の爆撃機が空襲をしたとのこと。街も大聖堂もその時の空襲で壊されてしまったため、戦後に修復工事をした際に、街並みも大聖堂のステンドグラスも昔とは変わってしまったそうです。
大聖堂を見物後１４時になったので駅に荷物を取りに行き、宿泊先のサン・ジルダール修道院へ向かいました。 この修道院はルルドの奇跡の泉を発見したベルナデッタが眠る修道院として有名で、ヴェズレーの道を歩く巡礼者だけでなく多くの一般観光客も訪れていました。修道院の敷地に入ると、右側にはルルドの泉があり、左側に宿泊棟の建物と、ベルナデッタが眠る礼拝堂がありました。
レセプションでチェックインをすませて部屋に荷物を置いた後、まずは礼拝堂の見学ツアーに申し込みました。ルルドの泉の前にベンチがあり見学ツアーを待っている信者さんたちがいたのでお話をしました。お話を伺った信者さんによると、ここはカトリックの信者たちにとって憧れの場所だそうで、一生に一度は死ぬまでに訪れたいと思っていた所なのだそうです。（昨日までベルナデッタがNeversにいることを知らなかった無知な自分は少し恥ずかしかったです。）
ベルナデッタの生涯 （ヌヴェール愛徳修道会Website）
https://www.neversjapon.org/ベルナデッタとは/
礼拝堂の中に入るとステンドグラスと十字架にかけられたイエス像が正面にあり。さらに礼拝堂の先にはベルナデッタが眠る霊廟がありました。霊廟の祭壇のガラスケースの中には１５０年前に亡くなったとは思えない美しいベルナデッタが眠っていました。最初はあまりにも美しいのでてっきり蝋人形なのかと思ってましたが、なんと本物のご遺体とのことでした。（残念ながら霊廟内は撮影禁止のため撮影していません）
興味があるかたはGoogle画像検索で nevers bernadette monastery で検索するとベルナデッタが眠る姿が見られます。
Nevers修道院情報
宿の名前 : Espace Bernadette Soubirous Nevers
宿代 : ５５ユーロ（２食付き）
E-mail : contact@espace-bernadette.com
Phone : +33 3 86 71 99 50
Website : https://www.sainte-bernadette-soubirous-nevers.com/jp/le-sanctuaire/