Chemin de Vézelay ヴェズレーの道 22日目 Perigueux → Saint Astier
昨日は危うく宿泊不可になりかけましたが、満室で泊まれなかったのではなく、空きベッドがあっても予約なし(もしくは連絡が届いていない)で泊まれない場合もあることにフランスの巡礼の面倒くささが垣間見えました。(逆にスペインの公営アルベルゲは予約そのものが出来なくて先着順ですからね。)
今朝は巡礼宿の管理人のご夫妻と一緒に朝ご飯を頂きました。そのため出発はいつもよりかなり遅くなって8時過ぎ、こんなに明るくなってからの出発は初めてかもしれません。
出勤ラッシュの時間帯だったこともあって、Perigueux駅の前を通った時は多くの通勤客が駅から出てきていて、その中を大きなリュックを背負った巡礼者の自分が歩くのはかなりの違和感。30分ほど通行量の多い幹線道路脇の歩道を歩くと、やがて川沿いの遊歩道になり隣の町のChanceladeに到着。川沿いの道を離れて山へ向かう上り坂をしばらく歩くとChancelade修道院に到着。
修道院を出ると郊外の住宅地の上り坂の道が続き、
尾根を越えて小さな集落に着くと竹藪のなかに共同洗濯場がありました。
お昼ごろにやっと森から離れて小さな村に到着。村のカフェでお昼ご飯休憩。休憩後は運河沿いの巡礼路、運河の両側に車道と巡礼者用の草むらの道に分かれていたので、車を避けるのが面倒だからと草むらの巡礼路に行ったのが運の尽き。途中からトラクターが掘った深い轍の道になり、しかも靴にへばりつくような粘土質の泥。歩いていくとどんどん靴に泥が付着していってまるで鉄下駄のような重さに、、、さらに雨まで降り出してきて最悪のコンディションでした。
粘土質の泥だらけの道をどうにか脱出、ストックで靴の裏にへばりついた泥をこそぎ落としてアスファルトの道を歩きました。
さらにお天気も回復し温度も急上昇、今日はレインジャケットを着たり脱いだりが忙しい日でした。
Saint Astier の町に到着して、丘の上の教会を訪れたら、正装した男女のグループがいました。「これから何かやるの?」と聞いたら、彼らの友人の結婚式が行われるとのこと。聖堂内に入るとパイプオルガンの音が聞こえ、バージンロードの両側の椅子に花を置いているところでした。
この日泊まるPuyferrat 城は素泊まりの宿なので、町のスーパーで夕食と翌朝の朝食を調達。山の上の今宵の宿へ向かいました。
この日の晩は気温はそんなに下がっていないはずなのに、なぜか背筋が寒くなる時がある奇妙な感覚がありました。また深夜にトイレに行くときも部屋のライトをつけたまま部屋をでたはずなのに、部屋に戻ったらなぜか消えている。そして部屋のドアは鍵をかけて閉めてたはずなのに、朝になったらドアが全開になっているなど、不思議な現象が何度もありました。
フランスの古城ホテルは普通1泊200~300ユーロ(3~5万円)ぐらいするはずなのに、この古城Giteは格安の24ユーロ(4000円)。安いのにはちゃんと理由があったのですね~
暑い時期なら特別な涼しさが感じられて良いかもしれませんよ、、、
Saint Astier 古城Gite情報
宿の名前 : Château de Puyferrat
宿代 : 24ユーロ (素泊まり)
E-mail : chateaupuyferrat@orange.fr
Phone : +33 6 83 47 53 98