Chemin de Vézelay ヴェズレーの道 32日目 Saint Sever → Beyries
昨晩悪夢を見ました、夢の中でアフリカのサバンナで野生動物たちの撮影をしてました。望遠レンズで遠くのライオンの群れを撮影していたら突然背後から巨大な雄ライオンに襲われて突然目を覚ましたけどあまりにもリアルなライオンの咆哮に夢には思えなかった、、、と思ったら、自分の隣のベッドで寝ていたザビエルがライオンの唸り声のような大きないびきをかいて寝ていました。あまりにもうるさかったので枕の位置を180度換えて耳栓をして再び寝ました。翌朝ダニエラとアルフレッドにその夢の話をしたら大笑い。そしてザビエルは申し訳ないという顔をして謝ってきました。
Mont de Marsanから巡礼スタートしたフランス人マダムたち、色々と楽しい話を聞かせてくれました。彼女たちは犬のぬいぐるみを今回の巡礼に持ってきていて、(だから荷物が大きかったのか、笑)これまでにも色々な旅行にぬいぐるみを連れて行って旅先で一緒に撮っていました。人によって色々な旅の楽しみ方があるんですね。
この日は午前中ずっと雨でしたが午後からは晴れに。ただ久しぶりのアップダウンのきつい山道、ここ最近ずっとアップダウンの無い平坦な地形に慣れてしまったので足の筋肉が退化していたのか、かなり大変な道のりでした。
(この日以降サンジャンピエドポーまでずっと山道が続きました)
ザビエル&ダニエラ夫妻とアルフレッドと4人で歩きながら、各国のアウトドアでトイレに行く時の隠語について話しました。フランス&ベルギーでは pi pi pi というフレーズ(日本のTVで放送禁止用語を隠す時に使う効果音みたいな感じ)では日本ではどうなのと聞かれて、男性は キジ打ち (Bird Shooting)、女性は お花摘み (Flower Picking)だよ!とそのポーズをしながら教えてあげたら、男性版は大爆笑、女性版はとてもエレガントな言い方だと感心されました。そしてアルフレッドに昨晩は Lion Shooting だったねと言われザビエルに向かってしゃがみこんでライフルで打つ仕草をしました(笑)
今日のルートの中間地点にある街Hagetmauでお昼ご飯を食べるためルートを外れて町の中心へ、途中でサンジャンピエドポーから逆方向に歩いてきたベルギー人の女性巡礼者と会いました。彼女はこのままヴェズレーの道を逆方向に歩いて自宅まで行くんだとか。飛行機でフランスまできた巡礼者にとって自宅まで歩いて行けるなんて羨ましいですね。
お昼ご飯休憩が終わって町を出ようとしたところ、Saint Severで同じ宿に泊まったマダムたちと再会、その直後から雨雲が嘘のように晴れ渡って一気に快晴になりました。実はあの二人は晴れ女だったみたい。
畑の中の一本道を歩いていると、なぜかワンコ🐶が自分の前を歩いている、ゆっくり歩いてワンコを先に行かせようとしても、距離が離れると自分が追い付くまで待ってる、まるで道案内してくれてるのかな?と思い30分ほど一緒に歩いていたら、前方から走ってきたトラックへ向かってワンコが猛ダッシュ!どうやら飼い主さんがクルマでお出かけしていて、飼い主さんを迎えに行く途中に自分が現れたので暇つぶしついでに道案内してくれたみたい。宿に着いてから他の巡礼者にその犬の話をしたら、彼も同じようにワンコに道案内されたと言われました。どうやらこの巡礼路での道案内犬だったみたい。
Beyriesの宿泊施設はだだっ広い建物なのに定員はたったの7人。ベッドルームはホールの片隅をカーテンで仕切っただけ、がらんと広い室内にテーブルがポツンと置いてあってとても殺風景でした。どうやら村の集会場のホールをそのまま巡礼者に開放している感じでした。
自分とザビエル&ダニエラ夫妻、アルフレッドの4人組が到着してからしばらくして、どこかで見た記憶がある兄ちゃんが到着。お互いどこかで会ったよね?と記憶を辿ったら、Flavignacのキャンプ場で同じバンガローに泊まったベルギー人のダリオでした。2週間ぶりの再会だったのですっかり忘れてしまってました。2週間前に会った時は巡礼2日目で靴が合わず足が痛いから歩けないと弱弱しい雰囲気の兄ちゃんだったのに、今や髭を伸ばして貫録を付けたヒッピー風の兄ちゃんに変貌してました。
この巡礼宿は食事提供があるとの事前情報だったのですが、宿のスタッフが食事を作ってくれるのではなく、食料保存庫にある食材を使って巡礼者が自分たちで作って食べるスタイルの宿でした。保存庫にパスタが大量にあった(ていうかパスタしか無かった)ので、大鍋でパスタを2キロ茹でて皆で分け合って食べました。茹でてる時に7人で2キロって多すぎじゃないの?と思ったけど、ダリオとアルフレッドがたくさん食べてくれたので(むりやり食べさせた)なんとか残さずに済みました。
この日の晩、またしてもザビエル&ダニエラ夫妻とベッドが隣になったので、大いびきのザビエルには離れてもらい、ダニエラに隣のベッドに寝てもらいました。これで悪夢にうなされずに安眠出来るはず。
Beyries Gite情報
宿の名前 : Refuge municipal Beyries
宿代 : 寄付 2食付き但しセルフ自炊 (20ユーロ寄付しました)
E-mail : mairie.beyries@wanadoo.fr
Phone : +33 5 58 79 04 69