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スペイン巡礼 Camino del Salvador 4日目 Pajares → Bendueños 

 日時  5月16日 
 区間  Poladura de la Tercia → Bendueños
 距離  17km
 時間  5時間

サルバドールの道 広域MAP
サルバドールの道 4日目
Pajares → Bendueños
サルバドールの道 4日目 
Pajares → Bendueños 標高差

サルバドールの道の山間部に入ってから移動距離が20km以下になってます。当初の予定ではオビエドまで5日で行けると読んでいましたがサルバドールの道はほぼ登山道のような巡礼路、あまり無理をすると膝腰の故障や転倒による怪我もあるので、安全のためにオビエドまで6日のスケジュールに変更しました。
この日は当初の予定では24km先のPola de Lenaまで歩くつもりでしたが、2日前から一緒に歩いているフランス人のマダム(とても元気な78歳)が、
17km先に素晴らしいアルベルゲがあるのであなたも泊まってみない?
と提案されて、同じ宿に泊まることにしました。

この日の行程はわずか17キロだったので、昨日昼食&夕食を頂いたレストランに行きしっかりと朝ご飯を頂きました。お昼ご飯用のボカディージョを作ってもらえるとのことでお願いしました。(この後この時の判断でお昼抜きの惨事から救われました)

いつもより遅い朝8時にアルベルゲを出発、まずは尾根沿いの集落のPajaresから谷底のSan Miguel del Ríoの集落まで急な坂を降り、対岸の尾根沿いのLlanos de Somerónの集落までまた登り返すかなり過酷なアップダウンから始まりました。

Pajares のアルベルゲを出発
雲行きが怪しいけど
いきなりの急な下り坂
遥か上の斜面に昨晩泊まったPajaresの村が見えた
谷底の村 San Miguel del Río
San Miguel del Río の民家にいた妖精さん
San Miguel del Río を過ぎて
しばらくは川沿いの道を歩きました
Santa Marina の集落
Santa Marina の集落で
猫たちが歓迎してくれました
坂を上り、振り返ると
昨晩泊まった Pajares 村と
Pajares 峠が見えた
Llanos de Somerón 村に到着

Pajaresを出発して2時間ほど歩き、そろそろ休憩したいなと思っていた所でLlanos de Somerón 村に到着。BALでコーヒーでも飲みたいな、と村内をウロウロ探しましたがアルベルゲが1軒あるだけで他に何も無し。仕方がないので次の村に期待して歩き続けました。

Llanos de Somerón 村 
オレオと教会
Llanos de Somerón 村のアルベルゲ
谷向いの対岸の小さな集落
Puente de los Fierros の集落には鉄道駅

Llanos de Somerón からPuente de los Fierros までは快適な車道を歩きました、Puente de los Fierrosの村でもBALを探しましたがこの村でも何もなし。GoogleMapを見てもこの先期待できそうな村は無いので、この時点でBALでのコーヒーブレイクは諦めました。朝レストランでボカディージョを買っておいて大正解でした。Puente de los Fierrosから先はまたしも急坂の登山道が復活、なんとか尾根沿いの道に上がった後は分岐点のHeriasまでは登山道のような険しい道を歩きました。

眺めの良い登山道
岩小屋の中に何か人形らしきモノが
マリア、ヨセフ、幼子イエスの木像でした
牧草地の中の巡礼路
分岐点のHeriasの集落

この日に泊まるBenduenosの集落は巡礼路から離れた尾根の反対側にあるので、分岐点のHeriasの集落からは斜度30度はあるかと思われる激坂を登り、峠を越えると今日の目的地のBenduenosに到着しました。

Benduenosへの分岐点
ここから急坂がはじまる
写真では急坂には見えませんが
かなりの急坂でした
Benduenos の集落
Benduenos の集落にあった穀物倉庫のオレオ
Benduenos の集落で

Benduenosの集落を歩いていたら偶然にもオスピタレイラのセニョーラと遭遇、我々が予定よりもかなり速く着きすぎちゃったせいで、昨晩泊まった客の掃除が済んでいないからアルベルゲの中が汚いけどそれでもいい?と言われました。アルベルゲに案内されて室内を見させて頂きましたが、いったいどこが汚いのか悩むくらいの綺麗さ。ヴェズレーの道では泊まるのを憚れるくらいのボロボロの廃墟の宿に泊まったこともあったので全然OKでした。実はスペインの人ってもの凄く綺麗好きなんですね。逆にフランス人って許容範囲が広すぎなのかな?

この日に泊まったアルベルゲは眺めの良い斜面にあって、対岸の山々の眺めが素晴しい立地にありました。しかも夕食&朝食付きドナティーボ、こんな素晴しい宿に泊まることが出来て教えてくれたフランス人マダムに感謝です。

この日の宿
ベッドルーム
この日はかなり寒かったので
左側の暖炉に助けられました
ベッドルーム
地下室のキッチン

昨晩泊まったBenduenosのアルベルゲの前には小さな教会があり、ホスピタレイラさんが今日は今週末のキリスト教のイベントのための飾りつけをやるから夕方のミサの前に教会の中を見にこない?とお誘いを受けました。
普通なら部外者は入ることの出来ない教会の祭壇の裏の特別室に入らせて頂き、素晴らしいフレスコ画の壁画を拝見させてもらいました。

18時前になるとBenduenosの村の人達が続々と集まってきて18時ちょうどに教会の鐘が鳴るとミサが始まりました。ここではリーダーの人が読み上げる聖書の一節を他の信者たちが繰り返し唱える素朴なスタイルでした。(フランスの教会のミサでは美しい賛美歌を皆で合唱するスタイル)
同じカトリックの教会でも国によってかなりミサのやり方が異なるのですね。 聖書の読み上げが30分ほどで終ると、神父さまが祭壇の上にお立ちになられて皆にお説教をされていました。聖体拝領のタイミングでそれまで外で元気よく遊んでいた子供たちが教会内に入ってきてパンを頂いてました(笑) きっと子供たちは大人たちの聖書の読み上げ30分間は飽きちゃうからなんでしょうね。

アルベルゲの正面にあった小さな教会
普段は入ることの出来ない祭壇裏の秘密の部屋
フレスコ画の壁画がとても素晴らしかった

夕方のミサが終わり夕方に到着した他の巡礼者と合計4人でアルベルゲに戻って夕食を頂きました。ホスピタレイラさんが自宅で作ってくれたお豆とチョリソーの入った素朴なスープだけど量はいっぱい。とても寒い日だったので身体の芯から暖まりました。

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