Chemin de Vézelay ヴェズレーの道 3日目 Châteauneuf→La Charité-sur-Loir
4月7日 Châteauneuf → La Charité-sur-Loire
移動距離 15km
移動時間 6時間
巡礼3日目、前日にヒッチハイクでChâteauneufまで乗せて行ってもらえたので今日の行程はわずか15km。パン屋にGiteの鍵を返しに行ったついでにクロワッサンを買い、バルでカフェオレを頼んで外のテーブルで朝ご飯にしました。
このChâteauneufの村は巡礼路から外れた場所にあったので、
1時間ほど車道を歩いて正規のルートに戻りました。
正規の巡礼路に戻るとArbourse村に到着、村役場前には朝早くから(8時頃?)村人たちが集まっていて、これからなにかのイベントが行われる雰囲気でした。地元の中学生ぐらいの女の子たちがいたので「これから何かやるの?」と聞いたら、お昼から村役場で結婚式が行われるとのこと。
冗談で女の子たちに「今日の結婚式では君たちの誰が結婚するの?」と言ったら、キャーキャー言われて大うけでした。
お城のあったArbourse村を抜けると、巡礼路は小高い丘に向かう草原の道。
丘に登る途中で振り返ると小さなかわいいArbourse村が見えました。
森の中の道を抜けると、芸術の村?Murlinに辿り着きました。この村の建物の壁には地元アーティストたちによって描かれた絵が観光客や巡礼者の目を楽しませてくれました。壁画の村Murlinを過ぎると、巡礼路は小さな池のほとりを歩き、その後は鬱蒼とした森の中の一直線の道が果てしなく続きました。
この日はいつもよりかなり早くお昼には目的地のLa Charité-sur-Loireの街に到着。この街は名前の通りロワール川のほとりにある中世の頃から栄えた古い町で、世界遺産に認定された大聖堂と修道院がある街。古い町並みが残るメインストリートを進むとやがて観光案内所がある大聖堂広場に辿り着きました。観光案内所がまだシエスタの時間だったので、それまで大聖堂の中を見学、ゴシック様式の高い天井の聖堂が素晴らしかったです。
ガイドブックの事前情報ではこの日に泊まる巡礼宿は観光案内所の2階にあるとのことだったので、観光案内所で宿泊手続きをするつもりだったのですが、前々日に続きここも休業で泊まることは出来ませんでした。理由はまだオフシーズンで宿泊人数が少ないのでまだ巡礼宿をオープンしていないとのこと。代わりの宿を手配しているのでそちらに泊まってほしいと言われました。もちろん巡礼宿と料金は同じで。
観光案内所が手配した代わりの宿は、大聖堂から10分ほど歩いた町はずれの住宅街にあった民営のGiteでした。宿に到着し入口のインターフォンを押したら高齢のおばあちゃんが出てきました。しかしこのおばあちゃんは英語が全く分からずフランス語のみだったので、スマホのGoogle翻訳でやり取りをしたら。この宿はおばあちゃんの娘が管理しているとのことで「娘が仕事から戻るまでここで待ってて」と。仕方がないので宿の中庭で1時間ほど待っていたら、宿主の娘さんと学校帰りのお孫さんが到着して部屋に案内されました。この宿には雑魚寝のマットレスが並んだベッドルームとシャワールームのある建物と、キッチンとリビングルームのある別棟の建物がありました。食事の提供はありませんでしたが、キッチンの冷蔵庫と食料保存庫にあるものは自由に食べて良いとのことだったので、パスタをゆでて夕ご飯にしました。
ベッドルームで荷ほどきをしてゆっくりしていると、管理人のマダムがお茶をご馳走してくれるとのことで母屋の建物に案内されました。
驚いたのはリビングルームの壁に。古い日本画の掛け軸と、サムライの甲冑と刀があったこと。てっきりマダムが日本の古物マニアで古い日本のモノを収集しているのかと思ったら、なんとマダムから4代前にあたる ひいひいひいお爺さん が江戸時代末期の日本に訪れていてその時に日本で購入したモノだったそうです。さらに帰国後にその ひいひいひいお爺さん が江戸時代の日本を訪れた際の見聞録を執筆されたそうでとても古い本を見せてくれました。マダムに もしかしたらお爺さんは江戸のショーグンに謁見していたかも? とジョークを言われました。
この日、巡礼路を歩いていた時に靴に違和感があったので、宿に着いてから靴の状態を見てみたらなんとソールが剥がれてました。3日前に水没した道を歩いたせいでソールを固定していた接着剤が剥がれてしまったのかも。
この状態では歩き続けられそうにないので、宿のマダムにこの街にトレッキングシューズが売ってるスポーツ用品店は無いか聞いてみたら、残念ながらこの街にはそのようなお店は無いとのこと。もしちゃんとしたトレッキングシューズが欲しいのならDECATHLONぐらいの規模の大きなお店じゃないと売ってないのではと言われました。
GoogleMAPでこの街から一番近いDECATHLONが何処にあるか調べてみたら、BourgesかNeversの街にあることが判りました。Bourgesは予定通りのルート上にある街なのですが、翌日鉄道でBourgesまで移動してしまうと予定より2日早く着いてしまう。そうなると今後の宿の予約を全て2日ずつずらさなければならず、今後2週間ぶんのすべての宿の予約変更の連絡が面倒なので止めました。さらにBourgesで連泊することも考えましたが2日後に宿泊予定の修道院は巡礼者の連泊を認めていないのでダメでした。
行先選択に悩んでいると、宿のマダムに「Neversにはルルドの聖女ベルナデッタが眠る修道院があるわよ」と貴重な情報をいただいたので、いったん予定ルートを離れて修道院の観光も兼ねてNeversのDECATHLONに行くことに決めました。
La Charité-sur-Loire Gite情報
宿の名前 : Làô Refuge
宿代 : 12 €(素泊まり)
宿泊人数 : 8人
E-mail : lao.refuge@gmail.com
Phone : +33 6 81 27 16 97
Website : Gîte d'étape saisonnier Làô Refuge - Tourisme à la Charité-sur-Loire, Prémery, Guérigny en Bertranges (lacharitesurloire-tourisme.com)
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