スペイン巡礼 Camino del Salvador 1日目 León → La Robla
5月13日 León → La Robla
移動距離 28km
移動時間 6時間半
ヴェズレーの道を歩き終わって翌々日からスペイン北部のカスティーリャ・イ・レオン州のレオンからアストゥリアス州のオビエドの間を繋ぐサルバドールの道を歩きました。この道は2023年にバスでこの巡礼路の近くを通過した時に息を飲むような絶景に唖然としてしまい、次回ぜひこの道を歩いてみたいと思いヴェズレーの道の後に歩く計画を企てていました。
レオンのホステルにはフランス人の道を歩く巡礼者たちが大勢泊まっていました。しかし自分が明日からサルバドールの道を歩くと言っても、「何ですかその道?」の反応しかされず誰もこの道の存在を知りませんでしたが、その中で唯一オランダ人の若い女の子が明日同じサルバドールの道を歩くと聞いて嬉しくなりました。(彼女はOviedoまで自分と同じ日程で歩いていました。)
この日の朝はかなり冷え込む朝でした、5月中旬だというのに朝6時の気温は4℃、長袖Tシャツだけでは流石に寒すぎたのでフリースとレインジャケットを着込んで出発。レオン大聖堂の前で写真を撮っていたら若い韓国人の男女のグループに集合写真撮影を頼まれたので撮ってあげました。彼らは日本語がとても上手で日本語で日本の話をしながらフランス人の道との分岐のサン・マルコス修道院まで一緒に歩きました。
サンマルコス修道院からフランス人の道を離れてまずは朝ご飯を食べるためGoogleMapで早朝(6時)から営業しているBALを見つけたので巡礼路から離れて住宅街のBALで腹ごしらえ。(この後2時間ほど巡礼路歩きましたがずっとBALが無かったので、この時に見つけたBALで朝食を食べられてラッキーでした。途中で出会った巡礼者は朝ご飯を食べらなかったみたい。)
サルバドールの道に入ってからは巡礼者が極端に減少。やっとサルバドールの道を歩く巡礼者を見つけ、今日は何処まで行ってどの宿に泊まるのか、合計何日のスケジュールでオビエドまで歩くのかなど話がつきません。この道には詳しい情報が載ったガイドブックが無いので巡礼者同士の情報交換が重要になってきます。
Leonから2時間ほど歩くとCarbajal dela Leguaの町に到着、BALが1軒あったので立ち寄ったら、Leonで朝ご飯を食べ損ねた巡礼者たちが遅い朝ご飯を食べていました。
Carbajal dela Leguaからは車道沿いの道から離れて砂利道の遊歩道になり地元の人たちが犬を連れて散歩をしてました。どんどん坂道を登っていき背後を振り返ると遠くにLeonの町並みが望めました。
この坂道をのんびり歩いていたら、後ろからものすごいスピードで坂道を駆け上ってくる若い男性巡礼者にあっというまに追い付かれました。自分の歩くスピードにあわせてもらいしばらく一緒に歩きました。彼は大西洋の絶海の孤島カナリア諸島から来たスペイン人のMoisésで、彼とはこの後Oviedoまで同じ日程で歩くことになりました。
坂道を登り切ると幅の広い林道から細い登山道に代わりしばらくアップダウンが続く道を歩き続けると最初のCabanillas村に到着。そこから雨が振り始めたのでレインジャケットを着込んで歩いていたら、今度は傘をさして歩いていた高齢の女性巡礼者に遭遇。彼女はフランスのCahorsから来たAnita、歩き始めてからすでに2か月も経っていると言われて驚きました。スタート地点はスペイン南部のAlacantからで、Camino de Levanteを歩き続けすでに1000キロ以上も歩いていると言われました。(この後彼女とはOviedoまで一緒に歩くことになりました)
お昼すぎに目的地のラ・ロブラの街に到着。道路沿いのパン屋さんにイートインコーナーがあったのでこのパン屋さんでお昼ご飯を食べました。
地図によるとラ・ロブラの公営のアルベルゲは町はずれの公園にあるとのことだったので、パン屋からさらに10分ほど歩くと目的地のアルベルゲに到着。巡礼路で出会った巡礼者は少なかったのでガラガラかなと思いきや、下段ベットは最後のひとつを残すのみ。ギリギリセーフで最後の下段ベッドを確保出来ました。アルベルゲでは巡礼路で猛スピードで歩いてたスペイン人のMoisés、Leonのホステルで出会ったオランダ人のElkeがすでに到着していました。
ベッドを確保して、シャワー、衣類の洗濯とお約束のルーチンをこなした後、アルベルゲの前にあるレストラン兼バルでコーヒーブレイク。
バルにはすでにMoisésとElkeがいたので同じテーブルでお話をしました。
Elkeは自分よりも遅くLeonを出発すると言ってた上に追い抜かされた覚えが無かったので、なんで先に着いていたのか不思議に思ったので聞いたら、
彼女はLeonから途中のCarbajal dela Leguaまでバスでワープしていたとのこと。この道はかなり過酷な道だけど初日から楽して大丈夫かね?
コーヒーブレイク後、アルベルゲのベランダで洗濯ものを取り込んでいるときに明日からの行先の険しい山々が見えました。しかし山は真っ黒い雲に覆われていたので明日からのお天気が心配でした。。。
ラ・ロブラの公営アルベルゲには、オスピタレイロが作ったサルバドールの道の情報ファイルがありました。この道は事前にガイドブックを見つけることが出来なかったので非常に貴重な情報でした。(Amazon.comでもレオンとオビエドの街の本屋でもガイドブックを見つけられず)
このファイルにはこれから先の道の分岐点の写真と、各区間の注意情報、アルベルゲ、ホテル、レストランの電話番号などが記載されていました。
情報が少ないサルバドールの道なのでこのファイルをぜひ出版してほしいですね。