Chemin de Vézelay ヴェズレーの道 15日目 Les Billanges → San Leonard de Noblat
昨晩はかなり冷え込んで一晩中暖炉に火を入れてましたがそれでも寒かった。朝は吐く息が白く路肩の草花にも霜が降りるほどの寒さでした。
昨日頑張って29km歩いたお陰で今日はたった22kmの移動距離、
ゆっくり朝食を頂いてダニエラとザビエルと3人で8時に宿を出発。
ダニエラは敬虔なカトリック信者で巡礼路沿いの教会には必ず訪れてお祈りを捧げていました。自分も(撮影のために)出来るだけ教会には訪れていましたが、彼女の真摯な信仰への思いは尊敬しました。
丘の上の Saint-Laurent-les-Églises 村を過ぎると、
巡礼路は下り坂になり、やがて湖のほとりに到着。
黄色い橋を渡ると、急な上り坂が待ってました。
貴族の館の横を抜けて丘を登りきると、やがてLe Châtenet-en-Dognonの村に到着。村の教会があったので何気なく入ってみたら、窓が無い真っ暗な室内の素朴なロマネスク様式の教会、暗闇に目が慣れてくると祭壇には宗教画が掲げられていました
Saint-Léonard-de-Noblat は中世からある古い町で、町の周囲は城壁に囲まれていて、城壁の内側には旧市街があり、城壁の外側には新市街がありました。予約メールの返事には「先に観光案内所に来てチェックインしてから鍵を受け取ってね」と言われてたのでまずは観光案内所に。しかし観光案内所は12時~14時はシエスタなので、14時まで旧市街でブラブラしていたらザビエル&ダニエラ夫妻に遭遇、彼らはすでに他の宿にチェックインしていて町を散歩していた所でした。なんでもこの町のとある菓子店のマジパンが美味しいとの情報でそのお店を探していたところでした。一緒にお店を探すこと10分探していたお店を発見しお目当てのマジパンを購入しました。
この日の宿泊施設は旧市街の大聖堂の目の前という最高の立地の公営Giteで、これまで泊まった公営Giteの中で一番清潔で快適な設備(ここ3~4日かなりワイルドな宿が続いていたので綺麗に見えたのかも)さらに施設の中には洗濯機と乾燥機もあり、しかも使用料無料という太っ腹な対応。巡礼をスタートしてからこれまでずっと洗濯出来なくて異臭を放ってたフリースとベストを今回初めて洗濯しました。ベッドルームで荷物を下ろした後キッチンの食料保存庫をチェック。以前に泊まった巡礼者が置いていったパスタの残りがあったので夕食は日本から持ってきた明太子パスタソースで食べることにしました。新市街にあったスーパーへ買い出しに行き、朝ご飯用のフランスパン、リンゴ、ヨーグルトと、非常食用にカップヌードルを買ってきました。
Gite のキッチンで夕食を食べ終えた19時頃に、3日前に巡礼路で出会ったオランダ人の女の子が疲れきった表情で到着。今日は33kmの道のりを13時間もかけて歩いて来たんだとか。彼女は3日前に自分から借りた膝サポーターを返さないと、との一心で、昨日は25キロ、今日は33キロと必死になって歩いてきたみたい。なんか自分が渡した膝サポーターのせいで逆に彼女に無理をさせてしまったようで心苦しかったです。なんとか宿には辿り着けたけど夜ご飯を自分で作って食べられないくらい疲れきっていたので、非常食として買っておいたカップヌードルと、リンゴ、ヨーグルトを彼女に食べてもらいました。疲れ果てた表情で本当に大変だったみたい。この2日間の山越えの過酷なルートを頑張ったご褒美も兼ねて3日前に渡せなかった消炎鎮痛剤を彼女にプレゼント。今日は本当にお疲れ様でした、ゆっくり休んでね
Saint-Léonard-de-Noblat Gite情報
宿の名前 : Refuge pèlerins - Amis de Saint Jacques
宿代 : 15ユーロ(素泊まり) 観光案内所でチェックイン鍵をもらう
E-mail : otsi@ccnoblat.fr
Phone : +33 5 55 56 25 06