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Chemin de Vézelay ヴェズレーの道  8日目 Thizay → Chateauroux

フランス広域MAP
Thizay から Chateauroux まで

今朝、目覚めて窓の外を見たら一面の真っ白な霧に覆われてました。
朝食の時間にベルギー人鉄人巡礼者とお互いの行先の情報交換。なんと彼は今日1日で自分が2日かけて歩いてきた道のり(50キロ)を一気に歩くとのこと、まさに鉄人でした。
今朝は7時半頃に宿を出発、歩き始めて最初の1時間近くは真っ白な霧の中の道。菜の花畑の道を歩いていたら突然霧の中から白い虹が現れてて目を和ませてくれました。

村の教会
濃霧の道を歩く
菜の花畑の巡礼路に白い虹が
草原の巡礼路に鉄の十字架が
朝露に濡れた巡礼路
最初の村が見えてきた

霧の中の道を歩き、たどり着いたSainte-Fauste村の教会の前の広場で休憩していたら、移動販売のトラックが来たので、地元のマダムがお買い物している所をお邪魔して、ジュースとクッキーを購入。移動販売のムッシュから「どこから来たの?」と聞かれたので「日本人でヴェズレーの道を歩いている」と言ったら、「Bonne chemin ! (良い道を!)」 と激励の言葉とリンゴを渡されました。

Sainte-Fauste 村の教会
移動販売のトラック

教会での休憩後、緩やかな丘が続く一面の草原の道を歩き、次の村の広場のベンチで休憩していたら、こんどはドライブ中に休憩していた地元のフランス人夫婦からコーヒーをご馳走になりました。
午後からはまた昨日と同様に気温がグングン急上昇、汗ばむ陽気になってきました、昨晩泊まった宿のご主人が言ってましたが、この時期のこの地方は朝と昼の寒暖差が大きいので体力の消費が激しく大変でした。

もう見慣れた草原の中の道
この公園のベンチで休憩していたら
ドライブ休憩中のご夫婦からコーヒーを頂きました。
とてもきれいな新興住宅街の Diors 村
果てしなく続く工場地帯の一直線の道
眺めの無い単調なこの手の道が一番嫌いです

果てしなく続く工場地帯の道を抜け、さらに郊外の田園地帯を抜けると、四方から道が集まる街の郊外のロータリーに辿り着きました。そこからは遥かかなたに今日の目的地にある修道院の尖塔が見え、塔を目指して歩くこと20分やっと町の中心に到着。
この日の宿は公営のGite、まずは観光案内所でGiteの鍵を入手しなければ。GoogleMapによると観光案内所は市庁舎と同じ場所にあると言っているのでとりあえず市庁舎を目指す。市庁舎はすぐに見つかったけど肝心な観光案内所はそこには無く、周囲を探し回ると市庁舎から200m以上離れた中世の廃墟の建物の脇にやっと観光案内所を発見。(→ GoogleMapめ、嘘つきやがって、怒!)しかしやっと見つけた観光案内所でしたがシエスタの時間のため14時まで閉館中。仕方がないので途中で見つけた公園まで戻ってお昼ご飯&昼寝休憩。

町の中心付近の GoogleMap 3D地図

14時になったので観光案内所に戻ってGiteのカギを入手、観光案内所のスタッフに教えられた場所に行ったがこんどは Gite らしき建物が見つからない、付近をウロウロ探していたら、危うく地元の人に不審者扱いされそうに。Giteがあると言われた付近で庭の土いじりをしていた地元のマダムに「この近くにあるはずの公営Gite を探しているんだけど何処にありますか?」と聞いたら、なんと目の前の廃墟のような建物が公営のGiteでした。

この写真は宿に到着後に窓を開けた後に撮影。
板窓を閉め切った状態では廃墟に見えた
よーく見たら、Giteの目印がありました。
ベッドルーム
廃墟感あふれる外観に比べて、室内はいたって普通でした

Giteのキッチンには電子レンジがあったのでこの日の夕食は簡単に食べられる冷凍食品に決定。ベッドに荷物を下ろした後、今晩の夕食の食材を買いにスーパーに行き冷凍パスタをゲット、買い物帰りについでに修道院も見物してきました。
鍵を入手するときに訪れた観光案内所では、中世の頃の修道院の模型があり当時はかなり大規模の建物だったのが判りました、しかし今はほとんどが廃墟で立派な鐘楼だけが残されている状態でした。説明によるとこの修道院は10世紀に当時の貴族によってカトリックの修道院として建てられたが、16世紀の宗教戦争でプロテスタント勢力によって破壊されてしまったとのことでした。

元修道院の鐘楼

うーん困った、、、明日宿泊予定の宿が全然連絡が取れない。
今回の巡礼では前半の2週間分の宿泊予約がほぼ済んでいるのですが、この巡礼宿だけが予約が出来てないのです。実は今回の巡礼出発1ヶ月前に一度この巡礼宿の宿泊予約を入れようとしたのですが、メールの返事に「この宿の予約は宿泊予定日の3日前からしか受け付けません。」と言われてしまい出発前に事前予約出来なかったのです。そんな訳で一昨日から何度も連絡してるのですが全く連絡が取れず困り果ててます。しかもこの宿に泊まれないと約40キロ先まで泊まる所が無い区間。先日炎天下の道を35キロ必死の思いでなんとか歩ききったけど、もう2度と30キロ以上歩くのは勘弁。
明日の朝最後の電話をしても連絡がつかなかったらその巡礼宿の宿泊は諦めて、鉄道で40キロ先まで移動して駅の近くのホテルに泊まるしかないですね。

Châteauroux 公営 Gite 情報 
宿の名前 : Refuge pèlerins - Halte Saint Jacques
 宿代  : 10ユーロ(素泊まり)
E-mail  : musee@ville-deols.fr
Phone  : +33 2 54 07 58 87

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