スペイン巡礼 Camino del Salvador 概要
２０２４年５月１３日から５月１８日まで、６日かけてサンティアゴ巡礼の道のひとつサルバドールの道を歩いてきました。
サルバドールの道とは
キリスト教カトリックのサンティアゴ巡礼路のひとつで、カスティーリャ・イ・レオン州の州都レオンからスタートして、アストゥリアス州の古都オビエドまでの約１２０キロの巡礼路です。
サルバドールの道はイベリア半島の殆どがイスラム教徒に支配されていた時代に唯一のキリスト教の国として残っていたアストゥリアス王国のオビエドへとつながる道でした。イスラムに支配された時代でも信仰を守ったキリスト教徒がオビエドのキリスト教会を訪れるためにこの道を歩いたのでしょう。アストゥリアス王国が最後までイスラム教徒に攻め込まれなかった理由はとても険しいカンタブリア山脈があったためとも言われていました。そのためこの道はとても厳しい山岳路となっています
サルバドールの道の歩き方
この道は120キロしかありませんが全行程の2/3は険しい山道でした。
健脚な方であれば４日で踏破することも可能ですが、自分は６日かけて歩きました。アップダウンがかなり激しい道なので無理をするとかなり危険なルートです。ただし眺めはとても素晴らしい巡礼路でした。
サルバドールの道の巡礼宿
この道沿いの巡礼宿は８～１６人程度の小さな規模でしたが、この道を歩く巡礼者が少なかったので（5月中旬）、予約なしでも泊まれなかったということはありませんでした。巡礼宿では食料を持参すれば巡礼宿のキッチンで自炊することも出来ました。小さな村の巡礼宿に泊まる場合（TerciaとPajares）は村にはスーパーが無かったので食料を持参していないと自炊は出来ないので村のレストランで食事を取ることになります。その場合レストランの予約が必要でした。（基本的に村人向けの小さなレストランなので巡礼者が予約なしの飛び込みで来られても困るみたいです）
サルバドールの道の行程スケジュール
１日目 León から La Robla 27km
León からCarbajal dela Leguaまで舗装路で平坦な道のり
Carbajal dela LeguaからLa Roblaまで未舗装路で若干山道。
La Roblaは大きな町でBALスーパーATMあり。
巡礼宿は公営（定員１６）、予約不可先着順、キッチンあり。
巡礼宿の目の前にレストランあり（昼食＆夕食のみ）
２日目 La Robla から Poladura de la Tercia 23km
La Robla からLa Pola de Gordónは平坦な道のり、
Pola de GordónにBALあり朝食可。Buizaから本格的な登山道。
Tercia村にはスーパーなし、レストラン要事前予約（昼食＆夕食）
朝食も食べられるが営業開始時間が遅い（朝８時から）
巡礼宿は公営（定員１２）、予約不可先着順、キッチンあり。
３日目 Poladura de la Tercia から Pajares 14km
ほぼ全行程本格的な登山道。
中間地点のPuerto de Pajares（パハレス峠）にBALあり
ここで朝食兼昼食を食べました。
Pajares村にはスーパーなし、レストラン要事前予約
レストランで朝食可（朝７時から）昼食用ボカディージョ購入可
巡礼宿は公営（定員１５）、予約不可先着順、キッチンあり。
４日目 Pajares から Bendueños 17km
ほぼ全行程本格的な登山道。巡礼路途中には何も無い。
（Pajares村でお昼ご飯を入手しておかないと昼飯抜きになります）
Bendueñosの巡礼宿は私営（定員８）食事提供（夕朝）要予約
５日目 Bendueños から Mieres 25km
MieresからCampomanesまで（４km）は登山道
CampomanesからMieresまでほぼ平坦な道のり
途中のPola de Lena は大きな町、BALスーパーATMなんでもあり。
Mieresはサルバドールの道で一番大きな町。
巡礼宿は公営予約可能。Mieres大学の学生寮。
６日目 Mieres から Oviedo 18km
この日の行程は舗装路だがアップダウンがかなり厳しい
最後の最後まで油断できない
Oviedoの巡礼宿はEl Salvador修道院（定員５０）、予約不可先着順
サルバドールの道の情報
残念ながらこの道のガイドブックを見つけることは出来ませんでした。
事前に得られた唯一の情報はGronze.comでした。
La Roblaの巡礼宿にオスピタレイロ手製の詳しい巡礼路の情報のファイルがありました。