スペイン巡礼 Camino Inglés イギリス人の道 ５日目最終日 Sigüeiro → Santiago de Compostela
日時 ５月２４日
区間 Sigüeiro → Santiago de Compostela
距離 １６ｋｍ
時間 ４時間
Sigüeiro → Santiago de Compostela
Sigüeiro → Santiago de Compostela 標高差
今朝は珍しく朝６時半になっても誰も起きてきませんでした。自分の時計が間違っているのかとスマホの時間を確認しても同じ時刻、しかたがないのでまだ皆が寝ているベッドルームをそ～っと抜け出し、キッチンで荷造りをして朝ご飯を食べた後にいつも通りの７時に出発しました。
ただいつもと違うのは自分が一番最初にアルベルゲを出る巡礼者ということ。これまでの朝とは違うなんとも奇妙な出発でした。
今日はイギリス人の道の最終日だから今日だけはゆっくり寝てるんですかね？ヨーロピアン巡礼者の行動基準がよくわかりません。
この日は一面に霧が立ち込めてとても寒い朝でした。５月下旬に近づこうという日なのに今朝の最低気温は４℃、フリースにレインジャケットを羽織って、さらに手袋もはめて歩き始めました。
少しだけ空が明るくなり始めた
真っ白な霧の中の巡礼路はとても幻想的。いくら撮影してもキリがないくらい写真を撮りまくっていたら、次々と後から出発してきた巡礼者たちに追いつかれてしまいました。でも今日で巡礼最後の日だから悔いのないようにカメラで記録を撮り続けました。
畑の中の巡礼路から、鬱蒼とした森の中の巡礼路になり、森を抜けると突然工場地帯の広い道路になり、やがて郊外の住宅街を抜けると、大聖堂の尖塔が見えてきました。
この日に宿泊するアルベルゲは2日前にBooking.comで見つけた大聖堂からかなり離れた場所、しかしイギリス人の道沿いにある宿にしたので、大聖堂広場に行く前に宿に立ち寄って荷物を預け、手ぶらで大聖堂のあるオブラドイロ広場へ向かいました。
オブラドイロ広場の手前のトンネルではいつものようにバグパイプの演奏者がパイプを奏でていて懐かしさがこみ上げてきました。広場では初めての巡礼で到着したであろう人たちが涙を流して抱き合っていたり、巡礼グループツアーの団体が輪になって踊っていたりと様々な人たちが到着の喜びを噛み締めていました
大聖堂の中に入るといつもの定位置の祭壇右側直ぐ側の柱の下を確保、しかしいつもは主祭壇の前に香炉のロープが垂れ下がっているはずが無い、一抹の不安を感じながらミサが始まるまで待ちました。隣の柱には同じ様に座っていたアジア系の女性がいたので声をかけたらなんと日本人でした。これまでずっと英語での会話だったので、母国語での会話は本当に久しぶりでした。彼女は巡礼者ではありませんでしたが、長期間海外を旅しているとのことでした。昨日からサンティアゴ・デ・コンポステーラにいてボタフメイロをなんとしても見たいと昨日から３回もミサに参加しているのに残念ながら見られていないそうでちょっと可哀想。今日のお昼のミサに期待してたそうですが残念ながらお昼のミサでもボタフメイロは行われませんでした。
翌日、巡礼事務所で伺ったところ香炉は現在修理中のためボタフメイロは当分の間行われないと言われました。残念。
デュアスとマリアス
日没時間（２１時半）まで待って撮影
翌朝、巡礼事務所に行き巡礼証明書と完歩証明書を貰いに行きました。
以前は事務所の窓口でスタッフに直接口頭で質問を受けて、手書きの証明書を頂いていました。しかし今回は事前にWebで必要事項を登録しておき登録した番号を伝えるシステムに代わっていました、証明書を頂く待ち時間が激減したのは良いことでしたが、新しいシステムになって複数の区間に跨って歩いた場合でも最後の巡礼路しか登録されなくなっていました（自分の場合、ヴェズレーの道、サルバドールの道、イギリス人の道を歩いたのに、巡礼証明書で登録してもらえたのはイギリス人の道のみ）、さらにこれまで手書きだった証明書もプリンターで印字された味気ない証明書になったのが悲しかったです。
下記のリンクから巡礼証明書の登録ページへ飛びます