苦しみの彼方に
ナンバー大学時代,少しJAZZをやっていた。
JAZZの定番曲を「スタンダード」と言うのだが,そのスタンダードの中に「虹の彼方に」と言う曲があって好きだった。
「over the rainbow」と言えば分かる人も多いとおもう。
最初の音の跳躍が気持ちよくて,個人的にだが木管楽器の柔らかい音色よりも,金管の少しパリっとした音色の曲が合うと思っていた。
私はトロンボーンをやっていたので,よく夜遅くなって練習する人間のいなくなった課外活動棟で練習していた。
勿論スタンダードナンバーなので,アレンジは多様だが,もとになったミュージカルではゆったりとしているので,私の中でもゆったりとしたイメージがある。
どこか夢見心地なのが好きで,きっとずっと奏でていたんだろうな。
最近色々と新社会人として苦労することが多いので,こうゆったりとすることが少ない。
苦労した先に,何かいいことが待っているだろうかとぼんやり考える時がある。
でもぼんやりしていると「暇?」とか言われて仕事を振られる時があるので,私にはそういう処世術を得る努力も必要だなと思ったりする。
様々な,まるで虹のように多様な色をした苦労の彼方に,信じた夢がすべて現実のものとなる場所があるだろうか。
あってほしいな。頑張ろう。