暗しの千枝
私の最近自分に課しているテーマとして,”暗い心持の中にも光を見つける”というものがある。
私はなまじ臨床心理学をやっていただけあって,心を病むという事に対する抵抗が低い。
なんなら自分が心を病んでいたので,心を病んでいる人間を諸々肯定したいとすら思っている。
ただ手前味噌そのまま「今悩んでいるという事は,それだけ成長しているってことですよ」とか無責任なことは言いたくない。成長痛が苦しいという主張に”成長しているんだから”という返しは意味がないと思っているから。
成長痛を和らげるには,こういう事をして,こういう感じがないか気づいてみて,そしたら少し痛みも緩和されるかもしれない,みたいな,対処とノウハウ,研究方法を伝えてあげたい。
その痛み自体が話題となり,人と共有することで楽しいという気持ちを生み出すような会話を目指したい。
しかし暗い心持も千差万別である。
そのため心への接し方に勝ちパターンは基本的にない。(と思っている)
しかし,どんな影の落ちた心にも,楽になる方法はあると思っている。
そしてその方法の見つけ方を,今後暮らしの知恵として世に出していきたいと思う。