【活動報告】#ピルコンルーム no.17「なんでないの?#わたしの選択肢」
こんにちは!ピルコンのあみてぃーです♪
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
ピルコンでは、6月23日19時より #なんでないの プロジェクト代表の福田和子さんをゲストにお迎えして、 #ピルコンルーム no.17「なんでないの?#わたしの選択肢」を開催しました!
当日は、50名以上の方にご参加いただきました~!
今回は、イベントのスライドと共に、その内容を簡単にご紹介します。
「SRHR」や「避妊法」について一緒に学んでいきましょう🌼
✻SRHRってなに?
SRHRとは、❝Sexual and Reproductive Health and Rights❞の頭文字からとった言葉で、「性と生殖に関する健康と権利」という意味を持ちます。
1994年にカイロで開催された国際人口開発会議では、「性や子どもを産むこと全てにおいて、単に病気がないだけでなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態(well-being)であり、自分の身体に関することを、自分自身で決められる権利」と表現されています。
SRHRは特別な人だけが持つものではなく、すべての人が持つ権利なのです!
また、性の健康と権利に関係する「セクシュアル・ヘルス」「セクシュアル・ライツ」、生殖の健康と権利に関係する「リプロダクティブ・ヘルス」「リプロダクティブ・ライツ」についても学びました!
✻SRHRはなぜ大切?
ここまで、SRHRの基礎について理解することができたと思います!
では、なぜSRHRは大切なのでしょうか?
イベントでは、いくつかの具体例と共にSRHRの大切さについて学びました。
SRHRが守られることによって…
➢子どもを産むか産まないか、産むならいつ産むのか、何人産むのかということについて自分で決めることができる
➢安全で満ち足りた性的経験を持つことができる
➢ジェンダーに基づく暴力によって傷つけられない
などを実現することが可能になります!
反対にSRHRが守られていないと…
➢文化的タブーやスティグマによる差別(例:月経を汚らわしい物と捉え、月経中の女性を小屋に閉じ込めてしまう文化的差別など)
➢避妊法に関する正しい情報不足、アクセスの壁
➢暴力(デートDV、こどもの性的虐待)
といったことに人々が直面することになります。
すべての人々が自分の身体に関することを自分自身で決定し、安心安全な生活を送るためにSRHRはとても大切なのです。
✻日本と世界の避妊法
SRHRについての理解が深まったところで、ここからは「避妊法」について学んでいきましょう!
➢#なんでないの プロジェクト スライド資料より(無断転載・転用禁止)
日本で利用可能な避妊法として挙げられるのは、コンドーム・低用量ピル・IUD(子宮内避妊用具)の3つですが、世界にはこの他にも様々な避妊法が存在しているのを知っていますか?
この表で、✖がついているものはまだ日本で利用することができない避妊法です。日本に住む私たちが選択できる避妊法は非常に少ないことが分かりますね。
✻様々な避妊法
今回のイベントでは、世界で使用されている様々な避妊法について福田さんからお話しいただきました!
その中のいくつかをご紹介したいと思います🌱
➢#なんでないの プロジェクト スライド資料より(無断転載・転用禁止)
避妊インプラントは、二の腕の下に入れることで3年間の避妊効果が持続する避妊法です。日本でまだ承認されていない避妊法のため、特にコロナ禍においては、帰国の難しい移住女性のケアが困難になっているという問題もあるそうです。
➢#なんでないの プロジェクト スライド資料より(無断転載・転用禁止)
避妊リングは、リングを自分で膣の中に挿入して使用する避妊法です。3週間入れて1週間取り出すという4週間のサイクルを繰り返して使用します。
➢#なんでないの プロジェクト スライド資料より(無断転載・転用禁止)
避妊シールは、上記の画像のように体の一箇所にシールを貼る避妊法です。自分で貼るだけのとても手軽な避妊法のため、挑戦しやすいメリットがありますね。
また、これら避妊リングや避妊シールには、低用量ピルと同様にエストロゲン・プロゲステロンが配合されているため、PMS(月経前症候群)を抑えたい人、出血をスキップしたい人にもおすすめです!
➢#なんでないの プロジェクト スライド資料より(無断転載・転用禁止)
また、日本で認可のあるIUS(子宮内避妊具)も世界と比較するとするともう既に遅れがでています。世界では、更にIUBというより小さく細い新しい子宮内避妊具が登場しているそうです!(画像右)
✻まとめ
皆さんは、今回紹介した避妊法のうちいくつの避妊法を知っていましたか👀?
また、もし値段が無料ですべての避妊法からどれか選べるとしたらどの避妊法を選択したいですか?
コンドームや低用量ピルだけでなく、様々な選択肢の中から個人のライフスタイル・性格・好みなどに合わせて避妊法を選択できる社会の実現に向けて、皆さんも考えていきませんか?
➢今回のゲスト福田和子さんの#なんでないの プロジェクトHPはこちら!
―今回のイベントを通して―
日本では、避妊法だけにとどまらず性にまつわる様々な制度や体制が十分に整っていません。最近、テレビなどで話題になっている緊急避妊薬の※OTC化などもその一つです。(※医師の処方箋がなくても、薬局・薬店で薬を購入できるようにすること)
今回のイベントを通じて、このような日本の制度や体制を変革するためには若者がより一層問題意識を持ち、意思決定の場に立つことが大切であると学びました。また避妊法に関して、多くの「選択肢」がある中から個人が「選択」できる社会になってほしいと感じました。
🗣参加者の声
・この講座を通して初めて知ることはありましたか?
参加者の76%が「とてもそう思う」「そう思う」と回答してくれました!
・この講座はあなたの役に立つと思いましたか?
参加者の94%が「とてもそう思う」「そう思う」と回答してくれました!
皆さんからは、
🗣「今までに出会ったことのない多くの避妊方法に触れることができて、とても良い機会だった」
🗣「すべての避妊法について知っていると思っていたけれど、IUBについては今回初めて知ることができた」
🗣「様々な避妊法について自分でも更に調べてみよう!というきっかけになった」
などの嬉しい感想をいただきました😊
ご参加・ご協力いただいた皆様ありがとうございました✨
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この記事を書いた人*ピルコンフェロー/広報インターン生 あみてぃー🌷
東京女子大学人文学科歴史文化専攻の3年生。パートナーシップコミュニティ「ふたりの教室」公式アンバサダー🎖「人生をデザインするため、性を学ぼう。」というピルコンのキャッチフレーズに惹かれ、メンバーになる。最近の関心事は、パートナーシップとフェムテック用品!