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【活動報告】NO YOUTH NO JAPANのイベントに登壇しました!

8/8(土)20時から開催されたNO YOUTH NO JAPANとのコラボイベントに、ピルコン代表の染矢が登壇しました。緊急避妊薬に関するニュースが重なり、世間でも緊急避妊薬や性教育への関心が高まっている中でのイベントでした。予定していた募集人数はあっという間に埋まり、追加募集もするほどご好評だったイベントで、どんな話をしたのか少しお見せします。

▼日本の性教育が遅れている原因
1940年代から1960年代の純潔教育(結婚までは異性交際をせず、貞操を守るように導く教育)からの日本の性教育について簡単に説明し、2003年の七生養護学校事件から政治と性教育のバッシングについて解説しました。

また、「政治と性教育」と聞くと思いつきやすい学習指導要領による、性教育の課題についても取り上げました。中学校の学習指導要領では「性交」という言葉を使わずに「性的接触」という言葉を使うことや、東京都教育委員会の「性教育の手引」では学習指導要領に含まれていない内容を取り上げる場合には全保護者への説明と了承が必要とされるという説明をした時には、参加者の方々から「なぜ性教育だけがそういう扱いをされるのか」というコメントもいただきました。

▼世界の性教育はどうなっている?国際セクシュアリティ教育ガイダンスの例を紹介
ユネスコが2009年に作成(2019年改訂)した国際セクシュアリティ教育ガイダンスの例を元に、包括的性教育について説明しました。日本で性教育というとどうしても性交や避妊の話がメインになってしまう一方で、世界ではコミュニケーションや情報リテラシーも性教育の内容に含まれています。

▼どうやったら解決できるのか?ピルコンの活動も紹介!
日本の性教育は課題が山積みであることは十分わかりました。では、どうやったらこの課題を解決、性教育に私たち・未来の世代がもやもやせずにすむのかを、秋田県が独自で行った医師会と連携した性教育により中絶率が減少したという例をご紹介しました。詳しくはこちら

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加えて、ピルコンの活動もご紹介。イベントで紹介したAMAZEの動画はこの動画!「なぜ自分の見た目が気に入らないんだろう?【コンプレックスとどう向き合う?】

これは、私がAMAZEの中で一番好きな動画です。思春期から今でさえもたまに悩まされる自分のコンプレックスとどう向き合うべきか、この動画ではわかりやすく、キャッチーな絵と共に紹介しています。
他には、署名活動(アフターピル(緊急避妊薬)を必要とするすべての女性に届けたい!日本でも女性が使えるより確実な避妊法を承認してください!#なんでないの)や、#緊急避妊薬を薬局で プロジェクトを紹介しました。

▼応募の際にいただいた質問に回答
応募の際にいただいた質問から3つピックアップして回答しました。「性教育の充実のために個人ができることは?」「性教育をよくしていくためのステップは?」「学校・家庭での性教育は?」、家庭での性教育は何人かの方が質問をしてくださり、染矢の経験談やピルコンのウェブサイトでの保護者向け情報の紹介なども含めて説明しました。また、その後も参加者からの質問が途絶えず、大いに盛り上がりました。

▼このイベントをしてみて
私たち、ピルコンの活動をしていると性教育に対して課題意識を持って解決に向けて取り組んでいる人とばかり出会います。ただ、そういう人たちは、社会においてマイノリティです。政治ということを切り口に、性教育について興味をもったり、問題意識を持ってくださった方が少しでも増えたら嬉しいです。私が高校生の時「アフターピル」という言葉をほとんど聞かなかった状況からすると、大学4年生の今「アフターピル」がテレビで取り上げられていることは、性教育についての議論が日本で増えてきているのだと思います。性教育について、関心を持つこと・議論をすることも性教育の課題解決への重要なステップです。

この記事を書いた人:フェロー・インターン めぐりん
国際基督教大学休学中の4年生。専攻は国際関係なので、他のフェローの方とはちょっと畑違い。自身の体験から性教育へ関心を持ち始め、ピルコンに参加。AMAZEの動画推し。今回コラボした、NO YOUTH NO JAPAN(instagram)でも活動中。

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