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ファシリテーターの要素ってなんだろ?

こんにちは。
五百川です。
さて、前回の投稿からファシリテーションを学ぶ直し始めました。
気になる方は前回の投稿もちらっと読んでみてください。

今回は、第2回の講座で学んだ。
ファシリテーションの4要素についてまとめていきたいと思います。
4要素は
①環境整備
②問いかけ
③立ちふるまい
④シミュレーション

ファシリテーションの4要素

①環境整備

まずは、環境整備!参加者が集中できる環境を整備していくのもファシリテーターの役目です!

集中阻害要因を無くす
“『場』は外部要因で一瞬で壊れる”
例えば、ファシリテートが順調にいき、場が盛り上がってきて参加者が次の展開に向けて集中しているときに「プルプルプル」とファシリテーターの携帯の着信音が鳴ってしまうと参加者の意識は途切れてしまう。そこまでせっかく組み立ててきたのものが一瞬で壊れます。

ということで、場を整えることはファシリテーターの重要な役割であり、参加者任せにならずに場をマネジメントすることがとてもとても大事!
では、マネジメントにはどんな要素があるのか?

マネジメント要素
視覚▶Zoomの背景、遊ぶ用具など気が散るものは排除する
聴覚▶スマホの音、外部の音など
体感▶気温の変化(寒すぎず、暑すぎず)など
コンディション▶参加者の疲れ、眠気、空腹など(長期のワークショップの場合は特に考える)

どの要素も自分自身に置き換えると普段意識せず行っていることが多いです。他者に対してどれだけ配慮できるのかが大切になります。
参加者が集中して”場”に臨めるように普段から意識していこうと思います。

・スイッチのON/OFF
次は”場”のスイッチに関して!
会の始まりと終わりははっきりさせることが大切!いつ始まったのかわからない状態だと参加者は困惑します。同様に終わりの時間もはっきりして置くことが大切。終わりがわかると人は安心するものです。
次に参加者のスイッチのON/ OFF(切り替え)の合図を決めておくと良いです。集中して取り組む時、リラックスして取り組む時、注意して聞いてほしい時など状況によってスイッチを上手く切り替えてあげましょう。
例:BGMの音量を活用したり、全員で手を叩いたりなど

②問いかけ

ファシリテートしていく上で「問いかけ」は欠かせないです。
よりよい問いとは・・・
相手がより自分自身の頭を使う問い
相手の価値観を引き出す問い
深く考えられる本質的な問い
全く新しいアイデアにたどり着ける問い


どんな問いを投げるのかで参加者の答えは異なります。
例:過去について話す場合
「あなたの昔の想い出を教えてください」➡楽しい、面白い
「あなたの人生の分岐点を教えてください」➡真剣
といった具合で聞き方1つで”場”の展開が異なってきます。

より良い問いかけを考えるためどんなことを気にすれば良いのか?

より良い問いかけを考える4つの視点
①置き石理論
②発散と収束
③具体と抽象
④内向きと外向き

1.置き石理論
いきなり革新的な問いや大きなテーマの問いを投げても、参加者はなかなか答えられません。核心に近づいていくために少しづつ問いを変えていきます。
※最後に聞きたい「A」の問いへ行くまでのB、C、Dといった問いのことを置き石と捉えています。

2.発散と収束
思考を広げる「発散の問い」:ブレインストーミング
思考をまとめる「収束の問い」:グルーピング
発散の問いで視点を広げてアイデア多く出していく➡➡収束の問いでアイデアをしぼる、順位付けしていく

3.具体と抽象
本質を引き出すためには、「具体」と「抽象」を行き来する
具体的になりすぎたら、抽象度を高めると問いかけ
抽象的になりすぎたら、具体的にしていく問いかけ
を適宜行っていく。
ただし、抽象的すぎる問いは参加者がイメージしづらく、考えづらくなるし、具体的すぎる問いは参加者の答えが限定されてしまい、考える余白が少なくなることに注意する。

4.内向きと外向き:
問いを考える際は大きく自分の内側と外側に分けて考える。
内向きの問い:価値観や原体験(頭の中にあることを深ぼる)
例:あなたにとって「旅」とは?、あなたが「教育」に興味を持ったきっかけは?
外向きの問い:自分の中の固定概念を確認していく(頭の中にはないことを引き出す)
例:「旅」って誰にとっても重要なものなんなだっけ?、定期ミーティングって本当に必要なのかな?

「より良い問いを投げ続けること」
はファシリテーターとしてとても大切なスキルの1つ!
問いかけは常に考え続けないとです!

③立ちふるまい

3つめは立ちふるまい。
ファシリテーターとしてどんな場にしたいのか?で立ちふるまいを変えていく必要があります!

「場」には大きく分けると3種類
1.受容環境:心理的安全性を保つための場
2.集中環境:深い自己内省や共感の場
3.活性化環境:活発な議論や自己表現の場
※受容環境が土台としてどの”場”にも共通してある。受容環境が整ったら活性化環境にするのか、集中環境ににするのかは”場”の目的やゴールによって異なる。

受容環境
心理的安全性を保つために否定されない、拒絶されない、本音を言える環境を整えていることが大事
★ファシリテーターのすべきこと
伝える:この場には答えが無いということ(グラウンドルールを最初に伝える)をしっかり伝える。
自己開示:参加者に自己開示してもらうために、まずファシリテーターが自己開示をすることを心がける(失敗談など)
受け止める:傾聴する姿勢が大事。賛成も否定もせず、話してくれたことに感謝する姿勢でいる。

集中環境
参加者が問いに集中し続けられる環境づくりを行う
(難しい問いを考えるのはかなりのストレスがかかる)
★ファシリテーターのすべきこと
問いかける:参加者が問いに詰まっている時は、噛み砕いた問いや、置き石となる問いを投げてみる。話や話題がズレている時は、修正するために本題の問いを投げかける
待つ:問いを投げてから、沈黙が続く時は参加者が“考えている“事が多い。沈黙を恐れず、待つことも大事(焦らない)
※アウトプットの方法は人それぞれ!書いて伝えるのが得意は参加者もいれば、話して伝えるのが得意な参加者もいる。いろんなアウトプットの仕方を準備することも環境を整えることの1つ

活性化環境
参加者全員の頭をフル回転させて、活発な議論を生み出す
★ファシリテーターがすべきこと
問いかける⇄整える➡手放す
問いかけると整えるをいったり来たりする。手放すの段階まで持っていくことができたらファシリテーターの役割は達成できている状態。(難易度は高い)
問いかける:参加者の脳みそをどうやって最大限に活用しようか、という発想で投げかける
整える:参加者の答えを、わかりやすく整理する 
例:ホワイトボード、要約する、言い換える
手放す:十分に場が活性化したと判断したら、ファシリテーターは主導権を手放して、終わりの合図を出すまで見守る。

どんな”場”にしたいのか?によってファシリテーターの立ちふるまいや役割り、整える環境は変化していく!

④シミュレーション

最後の4つ目はシュミレーション!
シミュレーションをするかしないかで成功確率が大きく変わります。

大切なポイント
・5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、どうやって)を意識して徹底的にやること
・最高のシュミレーションと最悪シミュレーションを想定すること
※色々なケースを想定する!予想外を想定内にする!
※対応するのは誰かまで決めておく

めちゃくちゃ長くなりました。
でも、とても大切なことです。無意識で行っていたことを、意図をもって意識して取り組めるようになるまでファシリテーションしまくろうと思います。

最後に、
ファシリテーションに正解はない!

最適解を状況によって、見つけ続けられる柔軟な応用力こそがファシリテーション能力かも⁉

おしまい。
最後まで読んでくださりありがとうございました。


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