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動画講座『悪の事業計画』~ストーリーは悪から作れ!

「なぜ詰んだ? 俺のストーリー」

その質問にお答えします。

物語を主人公から作ってはいけません。

「目的」を探して

「主人公の目的が見つからないから物語が作れない」

最も多いお悩みがこれです。

それなら、主人公の目的さえ分かれば、物語は自動的に進んでいくものなのでしょうか?

いやいや、実際は……

『主人公の目的』があろうとなかろうと進行には関係ありません。

そもそも、最初から目的を持っている主人公がいるほうが珍しいくらいです。

主人公は、登場してからしばらくは何もしません。

動き始めるのも誰か他人に頼まれてからです。

あのゴルゴ13だって、依頼が来るまではただの目つきの悪い中年男です。

それが……

難攻不落の要塞に引きこもる狡猾なターゲットを、どうやって狙撃するか?

みたいな難題を突きつけられることで、物語が動きはじめます。

無理めの作戦を展開し、絶体絶命の罠をくぐり抜けていくことで、やっと劇的なストーリーになるわけです。

本当の『目的』はそうそう簡単には明らかにされません。

物語の最後に、主人公はあっと驚く方法で問題を解決し、本当の目的を達成します。

その時までは……

「ゴルゴの目的は標的の額をぶち抜くことだ」

と思わせておいて、スラム街の貧乏な少年を助けたり、意外な人物の悪行を暴露したりします。

実はそれが彼の本当の目的だったりするのです。

物語をどんどん動かすには

物語を動かしたければ、主人公を冒険に巻き込むことです。

そして、その冒険を作るのは、主人公の敵である悪人なのです。

正義は単独では成立しません。

悪があるからこそ、正義の味方が誕生するのです。

主人公が正義の人であるには、対立軸としての「絶対的な悪人」が必要なのです。

そこで重要なのが、悪の行動の指針です。

どうしても出来上がらない作品に「悪」を導入する。

それにより、物語のエンジンは唸りを上げて動き始めます。

ところが……

「分かってるんだけど、悪人を書くのって難しいんだよね」

そういう人が意外に多いのです。

それはそうでしょう。悪人を書くためには「悪」に感情移入する必要がありますからね。

必要だとは気づいていても、大半の人は実際これまで、悪人として思考した経験なんかないと思います。

怖い、気持ち悪い、嫌な感じがする……。

そんな理由で「悪」を遠ざけるのは理解できます。

でも、そのせいでストーリーは前に進まないのです。

善人はブレーキを踏む

実は、「悪」には「悪」の作り方があります。

しかも、悪人の行動指針は、善人のそれよりも簡単です。

善人は社会規範を守るために自分の欲求を抑え込む必要がありますが、ブレーキのぶっ壊れた悪人は極めて合理的、かつ効率的に行動できるわけです。

「どうするか?」の判断を下す時に、いちいち良心と戦う必要がないのです。

これほど自由で闊達な状態があるでしょうか。

世の中から悪行が失くならないのは、この悪のプロセスが、善行よりもはるかに実行しやすいからなのではないかと私は思っています。

ただし、誰もが知っている通り、悪の論理は地獄へと至る道でもあります。いつかは悲惨な終末を迎える確率が高いのです。

ですから、悪として発想する場合は自滅を恐れないこと。

「最終的にはこのキャラを殺す」という、作家としての意志を持つ。

それさえ覚悟すれば、「悪」は育てやすく、テンプレート化しやすいと言えます。

あなたも今すぐ「悪人の視点」から物語を作ってみてください。

これまでの悩みが嘘のように、みるみるうちに面白いプロットが完成するでしょう。

それはまさに『悪の事業計画』です。

この重要性には誰もが気づいているはずなんですが、常識に邪魔されて、なかなか言語化できませんでした。

従来の枠組みを破壊することで真相を見つける。

これはまさにドンデニスタの仕事です。
(※ドンデニスタとは「どんでん返し」を愛し、その実行に命をかける者たちの総称です)

ならばぴこ蔵がやるしかないでしょう。

「悪」には「悪」の作り方があります。

その方法論を速攻で把握できる講座にしました。

悪用厳禁! 「悪」を徹底攻略!

あなたが悪役を作れない理由

「悪」は物語の華です。

あなたの作品に素敵な「悪」は登場しますか?

まだ出てきていないのなら、ぴこ蔵の動画講座をおすすめします。

それは、誰も教えてくれなかった、物語を100倍面白くする『悪の事業計画』の立て方です。

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