ー2024 年4月薬学部入学者へー 6年制第1期生として薬学部を卒業した薬剤師が、もしも 2024 年 4 月に薬学部入学していたとして、薬剤師の資格が欲しい場合、きっとこんな6年後までの戦略を考えて過ごすよ という記事 その1[学部1年生 4月~7月編]
時期1:学部1年生
2024.4月~7月:状況把握、環境構築に全振り
実際にキャンパスに通ったり授業を受け始め、周囲の学生に知り合いも増えてきて、一気に将来への視野、予想がはっきりと見えるようになる、する時期 という位置づけ
以下、グループ1:国立薬学部学生 及び 私立薬学部 入学偏差値60以上、グループ2:私立薬学部で薬剤師国家試験合格率 及び ストレート合格率がある程度高、グループ3:私立薬学部で薬剤師国家試験合格率 及び ストレート合格率が 芳しくない学校の学生 という3グループに分けて戦略を考えています。
グループ1:国立薬学部の学生 及び 私立薬学部 入学偏差値60以上の学生は、この時期において、自身に関する状況把握が重要という認識です。
医学部等が本命、薬学部が非本命だった人など、いわゆる不本意入学の人もいると思います。薬剤師という資格取得が、入学の強い動機でない方もいると思われます。
自分の状況を自覚し、きちんとリベンジコースか、しっかり納得学生生活か、その他 を この時期に意識して向き合い、ここで生きていくか、やはり別の環境を目指すかを ある程度決定した上で戦略を練るべきだと考えます。
あいまいにしてダラダラと時間を過ごした人は、せっかくの入学までの経験がどんどん自分にとってむしろマイナスに影響していく可能性が高いです。もちろんそれが「悪い」ことではないと思うのですが、タイトルにもあるように「薬剤師の資格取得が目標(という暫定目標で自分と向き合っている)、6年間における過ごし方」という点からはもったいないし、結果も悪くなる可能性が高くなるのではないでしょうか。
グループ2:私立薬学部、薬剤師国家試験合格率がある程度高 の学生は、この時期は学校に染まることが重要だと考えます。
この環境の中で、自分なりに生きる、ちゃんと悩み、失敗もしつつ頑張る、という流れの先に薬剤師国家試験合格が待っていると考え、学校の中での勉強、人間関係などのチャンスに、自分の感覚に素直に従い、学校に染まっていくことが大切だと思います。いきなり頑張りすぎない、気張りすぎない、◯◯大学薬学部1年生として過ごしていくこと に注力するといいのではないでしょうか。
グループ3:私立薬学部、薬剤師国家試験合格率 及び ストレート合格率が 芳しくない学校の学生は、『自分が2年生後半までに、どう過ごせば、何を達成すれば、これまでの先輩たちの失敗原因を取り除けるか』を真剣に考えると共に、一緒に真剣に考えることができる仲間をできれば複数獲得することが最重要だと考えます。
この集団の場合、学校に染まったら、薬剤師国家試験不合格の可能性が高い、そもそも卒業もできるかわからない ということが客観的データとして積み上がってきています。
入学はあくまでも「薬剤師国家試験受験資格獲得のため」だと思われるので、ここからは受け身でいると国家試験不合格ルート、もしくは退学ルートが最も大きな流れである中で、その流れを断ち切るため、流れから抜け出すためにどうするかがポイントと思われます。そしてそれを考えて実行できるのは、自分しかいないといえます。そのような状況の把握 に加えて、必要な環境構築に全力を費やすべき時期であると考えられます。
以上のように
所属する大学グループに応じて、大学1年生の4~7月での戦術は大きく変わると考えます。
そして、自分の性質が大雑把に「環境に流されるタイプ」なのか「環境に流されるよりは自分で考えたことに拘りを持つタイプ」なのか で、戦術との親和性が大きく変わってくると思われます。
自己理解のため、同じような境遇の薬学部生の体験談などの情報収集に取り組んだり、学校の先輩や職員さんに話を聞くといったことも、この時期におけるとてもよい行動なのではないかと思います。
時期1について 以上です。