7年越しの、おねえ投稿ハガキ大捜索!?
ピコピコ読者ページが完全燃焼して10年以上も経過した、とある日、作者くぽりんのピコピコ専用掲示板へ元読者からの1つのメッセージが書き込まれた。
この記事は、それから約7年にも渡って、
たった1枚の投稿ハガキを捜索した壮大な(笑)記録である。
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<はじめに>
この記事は長いです!めっちゃ長いです(笑)
だけど、お時間のある方は順番に読んでいただけたら嬉しいです。
時間の無い人は 途中をすっ飛ばして 後半の方だけでも お楽しみください。
「ピコピコシンドローム」の漫画ページもご紹介していますよ!!
今回の主役は【なっちょりんさん】というピコピコチルドレン。
よくぞ7年もの間、根気よくお付き合い いただきました(笑汗)
なっちょりんさんは、なんと!?ユニークなクリエイターさんでもあります。
その ご紹介もしていますので、是非、後半をお見逃しなく!
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<2014年 最初のコンタクト>
それは本当に突然だった_____
「なっちょりん」と名乗った彼女はピコピコ初代の元読者でありました。
この時、すでにピコピコをネット上でコツコツ公開することを継続していたので(じつは色んな理由があって単行本化は非常に難しいのでした)そこで、なっちょりんさんにも【ピコピコ読者ページ】というブログをご紹介しました。
で、なっちょりんさんからは
くぼ やすぴと先生って呼ばれてますね(笑)
ご存知の方もいるかもしれませんが【くぽ やすぴと】Kupo Yasupito とか【くぼ やすぴと】Kubo Yasupito なんて変なペンネームを時々ギャグのつもりで、わざと読者ページの中で使用してた作者くぽりん(kuporin)です。紛らわしいことをしたので今でも間違った呼び方をされてしまうケースがあります(これ、あくまでもギャグです。笑)正しくは【くぼ やすひと】Kubo Yasuhito です。なっちょりんさんはギャグと分かってて、敢えて、そう呼んでたのでしょうか?(笑)
当時、打ち合わせの席でも新人の編集さんに真顔で【くぽ 】Kupo 先生!って呼ばれてしまったり、学研から届いた郵便物の宛名が【くぽ やすぴと】Kupo Yasupito って恥ずかしい名前で書かれたものが何年も継続して届いたりしてました(泣) 以来、ペンネームで遊ぶのは懲りたようです(笑)
↑↑↑ 変なペンネームは
6年目の「ピコピコシティ」(1988年7月号)から
すでに始まっていたのだった…(;ω;)
じつは、この段階では初代「ピコピコシティ」(1983年度)を紹介するのが一番、難しかったのです!なぜなら作者くぽりんが初代「ピコピコシティ」を封印したかったようで(主要キャラが他とは違うとか何とかゴチャゴチャ言ってました。笑)これをキッカケにピコピコスタッフの私は、くぽりんを大説得しました(笑)
で、ようやく許可が下りて1983年度の「ピコピコシティ」の最終回の表紙と物語部分をまとめて特別に公式サイトにて35年ぶりに初公開しています!
https://www.mixbo.net/blogs/pikopiko/2/
作者くぽりん(本人)が答えているものの、多忙の為、うやむやに…(笑汗)
なっちょりんさん、健気に「気長に待ってます」とコメントしてくれてます(涙)当時、仕事もプライベートも多忙すぎて、おそらく期待に応える余裕を失ってしまった、くぽりんです。覚えていても途中で忘れてしまったのかもしれません。
それから来る日も来る日も、なっちょりんさんが心待ちにしていた「ピコピコ」は一向にアップされることはなかった…(なっちょりんさんゴメンナサイ!)
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<2019年 2度目のコンタクト>
それから約5年の月日が流れた、とある日____
前回の記事でもご紹介しましたが、約2年程前にピコピコ読者ページの16年分の全扉(表紙)コレクションを記事にした時と同じものです。公式サイトにUPしたのを機にピコピコスタッフの私が何気にTwitterにツイートしたものでした。このツイートに気づいてくれる元読者(ピコピコチルドレン)は多いのです!(嬉)
なっちょりんさんのツイートに気づくピコピコスタッフの私。
↓ まだそれが、あの「なっちょりん」さんとは気づいていません。
以前にも、なっちょりんさんに教えたブログをまた紹介してしまうという(笑)だけど、このブログ「ピコピコシンドローム」の名場面の紹介が多いのです!
なっちょりんさん ↓ さり気なく受け止めて下さってる(笑)
なっちょりんさんにご紹介してるピコピコブログ。
今のピコピコnoteの前身にもなっています。
けっこう見所満載になってますよ ↓
「ピコピコシンドローム」(1989年度)こちらに一杯載せてます!↓↓↓
※こちらのリンクは「ピコシン」の目次ページに 直接、飛びます※
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<2020年 3度目のコンタクト>
この段階で、ハタッとピコピコスタッフは気づいてしまうのでした。
なっちょりんさんの名前に見覚えがある!?と。
現在、全扉(表紙)コレクションが見られるのはコチラ ↓
2度目のコンタクトから すでに1年近く経過してます ↓(大汗)
我ながら年度をまたいでるのに、何とも、まったりな会話です(笑汗)
この頃は(コロナがまだ起きてない時期から)機会があったら小規模でもピコピコ好きが集まって何かピコピコ初イベントでも出来ないだろうかと、ピコピコチルドレンでもあるパリっコさんに相談してみたり、色々な会場を調べたりして水面下で画策してました。モタモタしてる間に世の中がコロナで大変なことになってしまいましたので企画は夢へと消えてしまいました。じつは、なっちょりんさんからもイベントを楽しみにしていただいてました。実現出来なくて本当に残念。
で、せめて、なっちょりんさんの投稿ハガキを探そう!ということになりました。当時、高校1年生の、なっちょりんさんは妹さんが読んでたピコピコにイラストはがきを描いて投稿。見事「おねえのコーナー」に載ったそうです。
色々ヒントが散りばめられてるので簡単に探せそうだなと思いました。まずはどこから探せばいいのか?単純に考えれば、なっちょりんさんの読んでた1983年から6年をプラスした1989年度の「ピコピコシンドローム」を調べればいいわけです。だけど、なぜか投稿ハガキは「ピコシン」ではなく「ピコピコシティ」に載ってると思い込み、なっちょりんさんが読者だった頃の1983年度の初代「ピコピコシティ」を探せばいいとスッカリ勘違いした私は???となってしまったのでした。
最初の大きな勘違いのせいで、なかなか見つけられない…(汗)
1983年度の初代「ピコピコシティ」は各コーナーを作者くぼは作っておらず、編集部が考えたものを描いてるだけでした。1年目のピコピコなので、当然、当時の読者が大人になって「おねえのコーナー」なんて投稿できるはずもないのです。
まだ1983年から頭が離れないので(笑)見つけられません!その間、数年分のピコピコを調べまくったのでした(私アホやね。笑涙)このハガキが見つかったらピコピコnoteの最初の記事にしようとしていたのが、やり取りで分かりますね。
あまりにも見つからないので、なっちょりんさんに再びリサーチしてます。やがて、ここで、ようやく「ピコピコシンドローム」(1989年度)ということに気付くわけですが…。
大きいヒントいただきました!もう完璧でしょう!これで見つかったも同然。
ピコピコnoteを始めて間も無い頃だったので、とにかくハガキが発見できたら「ピコピコシンドローム」の第1回目のご紹介記事にしようと計画してたのだと思います。「ピコピコシンドローム(通称ピコシン)」は作者くぽりんがノリノリで描いてた時代のピコピコなので、人気もダントツに高い年度なのでした。
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<半年後 4度目のコンタクト>
私が忙しくなってしまった為にハガキ捜索が延び延びになってしまいました。それでも定期で探し続けてたのですが、これが想像以上に悪戦苦闘。それらしいのが全く見つけられない日々が過ぎて行きました。ハガキ捜索は簡単じゃない!?
過去にも何度かピコピコチルドレンからの投稿ハガキ捜索をしたことがあります。が、1度も見つかったことがありませんでした。記憶を辿るのは非常に難しいのか?それとも探してるスタッフの私がタワケなのか(笑)ハガキ捜索は膨大な16年分のピコピコの中から見つけ出す作業なので容易ではないのかもしれません。
これが ↓ なっちょりんさんの投稿ハガキだ!と確信したハガキなのですが…
まず、なっちょりんさんの名前を堂々と間違えた上に妹という話がなぜだか弟に変換されてしまい、全く別人を探してしまった私です!(ホントばか。笑涙)
ボケ倒す私は懲りもせず、ハガキ捜索を続けます(笑)
で、2枚の候補をなっちょりんさんに見ていただくのですが…
こちらが、その2枚の「おねえからのハガキ」画像です ↓↓↓
貰ってたヒント無視して、神奈川県のおねえのハガキを探し出しました。結果は…そうです。全く違ってたのです。ヒントと全然、内容が違ってる(笑汗)
なっちょりんさんは高校生だったと言ってるのに中学生のハガキですよ(泣)
しかも2枚目はイラストですらない…(笑汗)
なっちょりんさん、再び大バカヤローの私に「1989年」ということを根気よく伝えてますね。ダメ元で「ピコシン」を再捜索!す、すると、今まで何を調べてたのかと思うほどにドンピシャのが1枚あるではないですかーーーー!!!
で、見つかったのが、このハガキでした! ↓↓↓
それにしても、どんだけ記事にしたかったんだろう私(大笑)
まさにコレ!コレ!どっから見ても ↑ なっちょりんさんが言ってたヒントだらけのハガキです。どーしてこれが簡単に見つけられないのか!?自分の頭の中を覗いて見たいですよ。見つかった瞬間、とても嬉しかったのを覚えています。
そして、なっちょりんさんの謎だったペンネームが「とんでも先生」でした(笑)
この時点で最初のコンタクトから6年以上も経過してるのに、ここまで待っていただいた「なっちょりん」さんが凄いかも(笑)そしてペンネーム「とんでも先生」の謎が少し分かりました。↓↓↓
ハガキ大捜索、4度目のコンタクトから、さらに1年近く経過しております(笑汗)ピコピコnoteの記事にしたい!という願いから、なっちょりんさんの許可も得ているというのに、なかなか記事に出来ずにいました。ようやくその機会が巡って来ました。思えば長い長い道のりになってしまいました。なっちょりんさん、めちゃくちゃ長いお付き合いをありがとうございました!こんなに長く待っていただいて感謝感激です(感涙)そして改めて自分の無能ぶりに驚いてます(笑涙)
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<2021年 7年越しのピコピコ記事>
さあ、皆さん、一緒に見て行きましょう!
なっちょりんさん(神奈川県 とんでも先生)の投稿ハガキが載ってる「ピコピコシンドローム」(1989年度12月号)です。まずは扉(表紙)ページから変な展開で盛り上がってる物語へ。どうやら「4年の学習」ピコピコの桑名編集長(ハンギョクワナちゃん)が「2年の学習」へ異動になるという展開らしいです(笑)
PCからご覧の皆様はクリックすると大きい画像(2段階で大きくなります)で見れます!スマホでご覧の皆様は指で拡大しながら隅々までお楽しみください ↓
表紙では作者ペンネームが【くぽ やすぴと】Kupo Yasupito になってます(笑)
「ピコピコシンドローム」の物語の中でも名場面中の名場面です(笑)
この号は「ピコシン」の中でも伝説になってるシーン満載です。
で、次の見開きページに、なっちょりんさんのハガキが載ってます! ↓↓↓
なっちょりんさん(神奈川県 とんでも先生)の投稿ハガキ ↓
初代ピコピコシティの主要キャラを6年越しに想像で描いたという当時の、なっちょりんさんの絵の再現が素晴らしい!せっかくなので比較して見てみましょう。
まずは、なっちょりんさんが描いた初代ピコピコ三人↓
こちらが初代ピコピコシティ(1983年度)の3キャラです ↓
そして、こちらが翌年からのお馴染み「ピコピコ」3キャラです ↓
愛作の名字が「二本木」だったり「五本木」だったりするのは、作者くぽりんが気分で自由に描いてたからです。本人も無自覚だったというほど、ピコピコ脳は自由なんですよ(笑)違ってても楽しいからいいや〜が、くぽりんのモットーです。
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___と、ここでピコピコスタッフは
とんでもない事実に気づきました!(たった今)
7年も大捜索した、なっちょりんさんの
このハガキのページって…
先ほどから紹介してる「ピコピコブログ」に
載ってるではないですかーーーーーー(愕然)
しかもしかも7年前に、なっちょりんさんにも
紹介してました(えええーーーーっ!?)
2008年9月27日に ↑ すでに載ってる(大笑)
しかも、なっちょりんさんのハガキ
神奈川県の「とんでも先生」も
バッチリ紹介されてます!
しかも作者くぽりんの手によって…
ヽ(;▽;)オーマイガーッ
まさに「とんでも…ないオチ」でした!(笑)
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なっちょりんさん&皆様、お楽しみいただけましたでしょうか?
7年越しの大捜索。なっちょりんさんへは、
ピコピコ作者くぽりんからのメッセージを贈ります ↓↓↓
<くぽりんからのサプライズ•メッセージ>
* * *
最後に皆様へ「なっちょりんさん」についてのご紹介をさせていただきます。
ピコピコチルドレンの皆様は、なぜかクリエイターが多い。じつは、なっちょりんさんも、とても面白い本を出版されているクリエイターさんのお一人です。なっちょりんさんは「一体、何者?」というほどに各方面メディア(TV、ラジオ、雑誌など)で取材されてるようなユニークな方でした。ちなみにいつも観てた『マツコの知らない世界』にも登場。「くせ字の世界」を見逃してたのが、とても残念!
井原 奈津子さん(くせ字愛好家)
なっちょりんさんのTwitterはこちら→ https://twitter.com/nacholing
なっちょりんさんのハッシュタグを見ると、その人気の高さを知りますねhttps://twitter.com/hashtag/井原奈津子
なっちょりんさんのユニークな書籍の詳細はこちらから ↓
amazonでもご購入いただけます↓
なんと、あの「ほぼ日」でも取材を受けてます! ↓ 面白い!
<こちらの情報は全て、なっちょりんさんご本人の許可を得て載せています>
学研「4年の学習」読者ページ「ピコピコシティ」(1983年度)
「ピコピコシティ」(1988年度)「ピコピコシンドローム」(1989年度)
ご協力:井原 奈津子さま(なっちょりんさん)
マンガ:くぼ やすひと
ご案内:ピコピコスタッフ