ホラー苦手だけどパラノマサイトめちゃ面白かった【ネタバレ感想】
パラノマサイトをクリアしたので、自分用としてさっくりと感想をまとめておきたいと思います。ネタバレありですので、もし読む方がいたら気をつけてね!
はじめに
プレイした人間
・ADV好きゆるゲーマー
・この直近でクリアしたADVは大学中退猫ことナイト・イン・ウッズとか、AIソムニウム2作とか。
・とにかく怖いの駄目
・そのせいでできるゲームが限られてる
こんな感じなのでホラージャンルは絶対にやらなかったのだけど、呪い主たちのデスゲームって文字を見た瞬間『これはおもろいやつ!』『しかもセールしてる!』と衝動的に購入。見事に序盤で泣くハメになった。
冒頭
スタート直後プレイヤー名を入力したら、案内人のおじさんがその名前を無視してSwitchのユーザー名を指摘してくるじゃないですか。
もうこのおじさんで駄目でした。アレで一度閉じましたよね。だってあんなの、怖いシーン来てついSwitchのホーム画面へ逃げたら最後、ゲーム再開したらにこやかに現れて、
『おやおや、怖かったのですか……この程度で……www』
とかって煽ってきそうで嫌じゃないですか!すごく嫌!!腹が立つというよりそれ自体が怖すぎて嫌だ。私のことを補足しないでください。メタ要素入れてくるの早いよ!やめて!!ドキドキ○芸部かよ!!!と思っていたけど、後々足洗い屋敷のシーンで、
『ああ、アレってこれからメタ要素割と使うよってヒントでもあったのか……』
と半ば納得しました。でも許さないよ!と、そんなこんなで進めていった興家くん編。
あ、ああああああ葉子さんが死んだ…(画像として残したくなかったのでスクショがない)。人が死ぬこと自体はまあ想像していたのでまあいいんだけども…。
この、この後ろみたいに文字がいっぱい出てくるのがホント無理!恐怖を煽られると素直に受け止めて動けなくなるタイプです。案の定スクショはない。
無理になったので、ここでもう一度ゲームを閉じました。そしてここでセーブするとセーブのアイコンが葉子さんの死体になる。やめてくれ。怖いよ。
公衆電話に行くことはもちろん分かるけれども!ドアを開けて受話器のダイヤルを押して話し中に!なんか後ろから来るだろ!無理だよそういうのは!と、思って数時間の間をあけたのですが、いざやってみたら背景の公衆電話をクリックするだけで終わりました。なんなんだよ!いや、嘘です助かりました。良かったです……。
と、このペースで書いていくとあまりにも終わらないので、思い出深かったところだけピックアップしていきます。こうしてとにかく結構な頻度で止めていたから大分日数がかかりました。と言っても、ジャンプスケアはほとんど序盤のみだったので、意外となんとかなりました(でも薄目でプレイみたいなことは割としていた)。
思い出深かったところ
①こっくりさんとか
やっこちゃんルートの冒頭。もうこのタイトルだけで『怖いじゃん……』となり、テンションだだ下がりでした。夜中×学校×こっくりさんはあかん。後回しにしていて、一番最後に渋々クリックしたルートです。でも終わってから振り返ると、このこっくりさんJK3人がただ夜中に集まってただけだったな。可愛いかよ。
案の上ジャンプスケアでヤラれて薄目でプレイしたのですが、ここらへんのシーンは質問の返答に困ったこっくりさんがヤケクソで取り憑いた感があって面白くて好きでした。どんな感想だ。
ミヲちゃんも、霊に詳しいと思われるのがちょっとコンプレックスなところ可愛いですよね。エピローグとして、ミヲちゃんがイマドキJKを目指して奮闘するほっこり回欲しい。あたしは分かんないねえってやっこちゃんは言うので、昭和時代のイマドキJKである山田ちゃんに頼ったりする。結果スケバン風になって、
『ミヲちゃんなんか……ヨーヨーで除霊しそうな感じ出てきたね』
『ああ。それか機関銃で霊を撃ち抜いたりな』
『それってイメージ払拭出来てないよね?素行が悪くて霊に詳しそうな奴になっただけだよね?』
みたいな回見たいです。
やっこちゃんはちゃんとプロフィールにも「性格がサバサバ、パキッとしてる口調」っていう記載があって、既にプレイヤーが見始めたところからこんな性格じゃないんだ……。と伏線があってとても良かったです。馬鹿囃子、SE音量をOFFにして別ルート解放するのか!と思って何度かやり直して何度も高校の先生が死にました。違うのかいな。もうプレイ時ほぼ無音だったよパラノマサイト。だって音があると怖くなっちゃうし死因になり得るんだもの。
②殺人鬼関連とか
ストレートに用務員さんでいいんだ!となったやつ。ボリュームの多いフルプライスゲーだったらもうひと捻りふた捻りあっただろうな、疑いすぎてしまった。導線がしっかりしてるし納得感あるから絶対的にこのゲームとしては正解だと思う。
個人的には酷い犯罪を犯してたけど実はイイヤツみたいな流れはあんまり好きじゃないので(それぞれの事情はあって然るべきだけれども、だからといって好感度が上がるわけではないというか)、彼は歪みなくクズで助かりました。
呪術を実行したら好きな女性が赤子になって、そんな現実(?)を認められなくて許せなくて、世話なんてせずに育児放棄。それでも再び都合のいい呪術に頼ろうとする。『また同じことになったらどうする』という津詰の言葉にはうまく答えられない。自分の頭で考えてこなかった怠惰で浅ましい人間性が垣間見えてとても好みでした(人物としてではなく、あくまで設定と話の流れが)。
③有閑マダムルート
顔が好みです、二人とも。主人公ルートで会った時はこのマダム怖くて苦手〜〜!と思ってたのに、ルートをプレイすると印象が一番変わりましたね。これが複数視点ゲーの醍醐味だ。みんな大好きだ。
有閑マダムとは思えないほどの表情筋。素晴らしい顔芸。いや、勿論冷やかす場面じゃないところも多いのだけれども。
プロタンの響きをいともたやすく受け止めるその寛大さ。マダムにしかできない。
マダムはこの件が落ち着いた後どう過ごすんだろう。生活としては元の有閑マダムの日々に戻るだけだと思うのですが、息子の死を解明するのが一番の生きる目標だったじゃないですか。他のキャラはこう過ごしていくんだろうな〜というところがあるけれどマダムはただただ孤独な毎日に戻るのかな。そうしたら、お茶を飲みながら今回の日々を思い出すようになるのだろうか。
こじつけだけど意気投合した蝶澤ちゃんのお店に出資したり、新しいことを始めたりして生活を充実させてほしい。一家庭に留まっておくのは勿体ない顔芸スキルをお持ちです。プロタンと定期的に会うのは世間様の目もあるし厳しいのかなあ。
そして北斎ちゃん。君は並垣の時といい、マダムとの交渉の時といい、いつも人の背面に位置しているよな。私がゴルゴなら死んでいるぞ?この子は生き返らせたい相手が一見すると本気で狂っていて、そうそうこういうキャラが見たい!となる筆頭でもありました。
この他でもない北斎ちゃんとの交渉をしっかりと決着させた後、突然マッチを投げつけて彼女を燃やすとマダムのサイコパス感がマシマシになって最高に好きです。プロタンもさぞ(今の流れで!?)となっていたことでしょう。北斎ちゃん本当にごめんね(でも皆やったよね?)。
全体的な感想
この価格でこのゲームがプレイできるなんて、いい世の中になったな〜最高!と思います。点と点が繋がって、一本の線になり、それがちゃんとスタート地点まで戻ってきて全てを回収してくれる。あ〜!いいゲームだ〜!
キャラが良くて、掛け合いが面白くて文字をどんどん追いたくなるADVが大好きなので、パラノマサイトはとても楽しめました。
一方で、謎の答えは分かるけれど『ゲームの操作としてどうすればいいのか分からない』というところがあり、ちょっとストレスでした。
具体的に言うと、1つ目は脱出ゲームのペンをふやかすところ。FAXの番号とは違って、ヒントが出るのが関係のないシーンなので、総当たり的になってしまうし納得感がなかった。
2つ目はトゥルーエンドへの大謎。末裔や魂等の要素は分かっているし場所と時間が夜の公園であることも分かっているのに、どのオブジェクトを調べるのかが分からなかった。
どちらも会話不足見回し不足といえばそれまでですが、ちょっとだけモヤっとした。
ただ、こんなのは些細なことで、ボリュームが物足りない!もっとみんなの掛け合いとか世界観に浸っていたい!という気持ちが強い。つまり面白かったし続編が欲しいです。
制作陣が続編に意欲的だと何かで見たのだけれど、なまじ話題になったしクオリティが高かったので期待値が高いだろうし。フルプライスのゲームでも……いいんですよ?FILE23ってことは次も東京23区が舞台になるのかな。もしくは、別の道府県になるのか。今作キャラ皆出てきてほしいけれども、マダムは外にあまり出ないだろうから厳しいだろうか。プロタンとかミヲちゃん、刑事コンビは出やすそう。
やっぱりADVは最高だ〜!と思えたソフトでした。プレイ中は本当にいつも振り向きたくなかったし目を開きたくなかったしドアも開けたくないしそんな瞬間ばっかりだったけれども。端折ってるだけで周囲を見回すたびに怯えていたし、後ろを振り返って「あれ、誰もいないな……」→前に向き直ったらいる!とかいうの本当にだめで本当に……。
そう考えると、ボリュームアップしたフルプライスだと怖い時間が長くなって困るかもしれない。でももしそうなっても、嬉しい悲鳴と本来の悲鳴を交互に上げながらどうにかこうにかプレイして、また感想を書くのだと思います。
おまけ:
ちなみに聖地巡礼してきました!一番テンション上がったのはここ。並垣くんの顔とポーズがありありと浮かんでくるぜ…。
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