男と女の付き合う・付き合わない
男女が恋人として付き合ってるという状態はどこから始まるのか。
「付き合ってください。」とお願いする言葉は Sex を始めるための契約として効力を発揮する。
ある男がある女に対して、好意は一切持っていないが一緒に寝たいという欲求を持っていたとする。
男が女に迫ると「付き合ってないからダメ。」という。そこで「好きです(嘘)。付き合ってください。」と男がいうと安心したのか、はたまた高揚感を得られたのか簡単に女は許してしまう。
しかし男は目的を達成したあと、「やっぱり相性が合わないから別れよう。」といえてしまう。その後 LINE はブロック。女は感情的に泣く。
付き合う・付き合わないに焦点を当てた彼氏・彼女である場合、形式的に関係性が成立していれば好きじゃなくても一緒に寝ることが可能となってしまうのである。
この付き合ってるかどうかを重視した男女(大半は女の方)は、結果として裏切られた気持ちになり、どん底に突き落とされたような気分になる。
そうではなく、互いに好きであることを伝え、ただ一緒にいる時間を共有することで、形式的な恋人関係に縛られずに彼氏・彼女として成立するのではないか。
「付き合ってください。」という言葉がなくても「好きだよ。」という言葉を互いに投げかけるだけで、実質的な恋人関係として上手く進んでいくものではないか。
付き合ってるかどうかを抜きにして、信頼関係を重視して考えたいものだ。実質的に付き合ってる関係性ならそれで良いじゃないか。
それでも不安なら、信頼関係を築けていると思ったタイミングで「付き合ってるよね?」と確認すれば、本当に自分のことを好きに想ってくれているのなら「もちろん。」と答えてくれるはず。
カラダ目的ならわざわざ互いに時間を掛けてまで一緒にいようとはしない。意気投合した時点でホテルに向かい、そうでなければ次の相手を探すものだ。
逆に、互いに好きであることを伝え、ただ一緒にいる時間を共有しているのにも関わらず「付き合ってないからダメ。」といわれてしまうと信頼されてなかったのか、自分のことを認めてくれていないのかと深く傷ついてしまう。
「付き合ってください。」という言葉で恋人関係を始めたいのではなく、お互いに信頼関係を築けたと思うタイミングで「私はあなたの彼氏(彼女)だよね?」と確認して安心したいのだ。
実質的に付き合っている状態なのだから、わざわざ付き合うことを宣言する必要はないのだ。二人が恋人の関係性であることを確認するだけで良い。
また恋愛感情としての好き同士で一緒の時間を共有しているのに「付き合ってないからダメ。」という場合は拒んだ側が昔、好きとも伝えない「なあなあの関係」を続けてしまい結果的に傷ついたという経験を持っていることがある。この経験から「形式的な恋人関係」を重視するようになってしまう。
一旦この考え方になってしまうと幸せにはなれない。
お互いに情が芽生えればこの限りではないが、形式にばかり囚われてしまうと付き合ってるから何しても OK という危険な考え方に陥るリスクがあるからだ。さらに形式的でも良いから付き合うことを強要してしまうようになる。
そうなると冒頭に話した悲劇に発展する。
付き合う・付き合わないの形式に囚われていると、 Sex するための条件が「付き合っていること」になり、目的を達成するため相手のことを思いやるという時間を介在させることなく「付き合ってください。」となる。
ここに信頼は存在しないし、ましてや好きでもないのに(魅力は感じている)、恋人の関係が成立することとなる。まるで中学生のステータスみたいじゃないか。
こういう人達は今まで付き合った人数、経験した人数を酒の肴にする。大人になってまで形式的な数を自慢げに語る。
私は本気で信頼できるたった一人の好きな人との時間を大切にしたい。