ウェビナーで、情報発信をする。
ウェビナーには皆さん参加されていますか?
ミートアップ型のイベントが減り、新しい情報を手に入れるには、今はテレビや、ネットの中が中心かと思います。特に、イベントなどについては、ウェビナー中心となり、すでに参加経験のあるかたも大幅に増えたのではないかと思います。
私もウェビナーで、講師をしてみて分かったことがあるのですが、発表者側になると、正直聞いている人の反応が分からず、参加者にとってプラスだったのかどうかという感触がつかめないのが、困っています。
ちなみに、私の配信環境は、こんな感じ。
WebカメラとPCヘッドセットでやってましたが、音質画質にこだわる結果、ハンディカムやスイッチャーをつけてみました。スマホのデモをするときはPinP(画面の中に別の画面を映すやつ)ができたりと、すごくいいのですが、マニアックな装備ばかりで、これじゃ参考にならないというのはわかっています。。。
やっぱり、一体感というのがどうしても出せず、苦悩しています。
イベントに参加すると必ずアンケートがあり、その中で、自分のメッセージの共感度合いや、有用度合いの物差しにしていましたが、質問や評価は一部の人からしか受けられず、ビデオも大多数がOFFのため、相手の顔色がうかがえないというのは、発表者が泣かせなところでもありますね。
私も、なんとか双方向でできないかと、日々いろんなウェビナーに参加して、ヒントを探しています。その中で、面白い!面白そう!と思ったもの、また、実践してみたものをいくつかご紹介します!
Sli.do
エンジニア界隈などでは、すでに使われている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。スマホやPCからイベントコードを入力すると、発表している主催者にチャットで質問し、その内容がプレゼンターにリアルタイムに伝わるというもの。操作は英語ですが、簡単なデザインなので、比較的簡単に入れるのも特徴で、無料版でもQAだけに使えて便利ですね。
有償版では、QAだけではなく、投票機能や、アンケート、クイズもありGoogle SlidesやSlackなどへインテグレーションできるのも特徴。
無償版では、最大500名、有償版では1000~5000名が同時に使用することが出来きる。
価格は、
インターナル 135,000円/年間・1主催者
コーポレート 180,000円/年間・1主催者
エンタープライズ 360,000円/年間・1主催者
また、イベント単位で購入するワンタイムプランもあるようです。
プライベート 30,000円/回
プロ 53,000円/回
プレミアム 150,000/回
無料版だけでも、QAが使えるので、ちょっとした質問窓をつくるのであればこれで十分そうですね。
Sparkup
こちらは、フランスから日本に来たイベント用のコミュニケーションツール。Phone Appliでも昨年度から使っており、社内イベントをなどから、使い始めています。こちらの特徴は、海外製品でもあるのにかかわらず、日本語がしっかりしています。
また、QA機能やクイズだけではなく、ブレインストーミングや、ワードクラウドなどの、参加者のモチベーションをが得るには非常に有用です。デザインもきれいですね。
無償版はないのですが、1か月のトライアルがあり、フル機能が利用可能です。使える機能や、同時に入れる数の制限などで、3つのプランがあり、価格帯としては、
ベーシック 90,000円/年・1主催者
コーポレート 126,000円/年・1主催者
エンタープライズ 要問合せ
となっています。
当社で使っている限りは、参加者側の操作も簡単ということに加え、主催者側の作りこみも非常に簡単でした。当社の新入社員にアカウントを渡したところ、ものの数日で、自力でイベントをこなすことが出来るようになり、発表者への質問と、発表内容の評価をマスターし、全社イベントで使ったこともあります。
参加者の参加度合いなどを、後から細かく分析する機能や、スライドを共有して、発表者と参加者との間で、見るスライドを同期させる機能もあり、これに音声と映像が別であれば、可能性は大きく広がると思っています。
DirectPoll
投票機能に特化した、無料で利用可能なオンラインツールですね。実はこちらは、使ったことが無いのですが、あるセミナーに参加した際に利用されていたのを見て取り上げています。日本語の画面ではないのですが、基本的には投票機能のみに特化しているので、参加者のアイスブレイクや、プレゼン中の参加者の属性を投票でリアルタイムに表示させ、一体感を出させるツールとしては、非常にシンプルでよいかと思います。
IDを登録したりといった手間もなく、参加者が簡単に入れる手前、誰がどのような回答をしたかなどの特定は難しく、事後フォローの時の情報としては活用しにくいデメリットもありますね。無償で使えるというところはいいところです。
Questant
こちらは、インタラクティブというよりかは、アンケートに近いのですが、スマホにも最適化されており、アンケートの取り方が豊富で、操作が簡単というのが個人的な印象です。
無償版では、アンケートの結果をアウトプットすることはできないのですが、イベントの途中でも、スマホで2次元バーコードを読み込んでもらい、アンケート回答することで、即座に結果をグラフなどで表示させることが出来るのは非常に便利ですね。
従来、Phone Appliのオフラインイベントでのアンケートの鉄板でした。スマホを持つ参加者がアンケートに回答できるということで、PCで画面を見ながら、スマホで回答といったことが出来るのも特徴です。
無償版では、アンケート数の制限と回答者数の制限がありますが、ちょっとしたQAを取って、画面に表示するだけであれば、無償版でも使えます。
有償版では、その後、参加者のアンケート結果に応じて、次のアクションをうつ場合や、選択肢表示の分岐などの高度な機能は有償版からになります。
年間プラン
通常プラン 50,000円/年・1ID
ビジネスプラン 150,000円/年・1ID
プレミアムプラン 300,000円/年・1ID
アドホックプラン
回答数や、画像の有無、広告表示有無など応じて変動 5000円~/回
イベントとは直接関係ないですが、アンケート自体も、オプションでそのままGMOリサーチが持っているのリストに対してアンケート集計かけたりという使い方もできるので、イベント以外でも活用の幅はありあそうです。
Kahoot!
まじめなビジネスミーティングというよりかは、コミュニティイベントや、インターナルイベントに向いているサービスです。主に、クイズをメインとしており、某感謝祭クイズに似たテイストがあります。操作は英語ではあるのですが、直感的にわかりやすく、ブラウザの中でパワーポイントを操作して問題作っている感じです。機能は豊富で、全ての機能は使いこなせないほどです。
Phone Appliでも年2回開催している、全社パーティ(PA Award)の中でここ数年使っており、先日は全社員対象にリモートで開催しました。
無料版では、1シナリオ当たり4設問までで、出題方式が4択に限られます。有料版では、設問数の制限がなくなり、並び替えや、画像当て、文字入力(Open-Ended)など様々な種類の問題が出せます。プロ版とプレミアム版で参加できるプレイヤー数が50名か、2,000名かが分かれるのが少々有償プランで悩むところです。
スタンダードプラン $120/年間・1主催者
プロプラン $240/年間・1主催者
プレミアムプラン $480/年間・1主催者
プレミアム+プラン $720/年間・1主催者
スタンダードプランだけ、月額契約($15/月)もできるようですが、最大の参加人数が20名までなので、イベントには不向きですね・・・。
ビジネスユースじゃなく、教育向けとか、子ども向けのイベントなどには、すごく楽しく使えそうですね!オンライン学習というキーワードでは、需要が伸びそうな気がします。
Microsoft Forms
普段はアンケートなどに使われる機能で、Microsoft 365を契約しているユーザは、すでに利用できる方も多いかと思います。同一組織内のメンバーへは、ログイン情報から記名式で取得することができたり、アンケート結果をスプレッドシート形式に吐き出すことがしやすいのは、Microsoft製品ならではですね。
ちょっと変わった使い方として、Formsの回答画面は実は、アンケート結果の回答状況に応じてリアルタイムに反映されます。これは知らない方も多いようです。ですので、セッションの途中などで入力してもらって、その状況をリモート越しに共有できれば、リアルタイムに参加者のリアクションを表示できます。
既にFormsを活用されている企業も多いので、問題作成のハードルの低さや、回答側も慣れているというのは一つメリットかもしれませんね。
TINTUP Events
こちらはトライアル版しか利用したことないのですが、ソーシャルなどの情報を吸い上げて、サイネージシステムやWeb画面にグラフィカルに表示してくれます。大規模なイベントなどで、共通のハッシュタグをつけて参加者が投稿すると、その画像やメッセージをライブで流してくれるということが出来ます。多彩な連携機能があり、slackやWebex Teamsのグループチャットの内容なども表示できるため、イベントの幕間や休憩時間の背景などにも使えたり、オンラインとオフラインのハイブリッドイベントなどでは、ディスプレイに表示させて盛り上げ感を出すことが出来るのかと思っています。
一つ欠点がありまして、契約形態が1日単位であるということ。
現在Webに公開されているプランとしては、$300/日 のみということで、小規模イベントなどでは、ちょっと勇気のいる価格設定かもしれませんね。期間制限のないトライアルも可能ですが、表示用の画面の中心にウォーターマークが出る形です。
さいごに
いかがでしたでしょうか、製品のスクリーンショットなどは、いずれもSaaSサービスということで、日々変わっていることもあり、載せていません。また、価格やサービスの内容、トライアルの条件についても変更となる場合があるため、製品のページなどから最新情報を確認いただければと思います。
今回、ご紹介はしませんでしたが、ウェビナーを配信するプラットフォームの中にも、チャット機能やQA、クイズ、アンケートなどの機能を持つものも多くあります。参加者からすると1つの画面で完結するので良いかと思いますが、組み合わせることで、さらに効果的なウェビナーを開催できるようになると思っています。
参加者のモチベーションを高め、主催側にフィードバックが受けて、質の高いイベントを開催するためのツールを日々探しています。
Phone Appliでも、今回ご紹介した中で、Sparkup/Kahoot!/Questant/Microsoft Formは自社開催のイベントで活用しています。マーケティングなどでウェビナーを企画しようとしている方などいらっしゃいましたら、是非情報交換させてください。