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「春風に舞う阿波踊りに笑顔」

 2024年5月14日 徳島新聞「読者の手紙」に掲載されました。読んで頂ければ幸いです。

 ゴールデンウイーク(GW)中に開かれた「徳島城  阿波おどり」を見に徳島中央公園に足を運びました。鷲の門広場では櫓(やぐら)の周りを観客と一緒になっての輪踊り、お花見広場では徳島城博物館前から美しい流し踊り、蜂須賀家政像前広場では特設ステージで連独自のパフォーマンスを披露してくれました。
 老若男女、外国の方も阿波踊りのよしこののリズムに、体が自然とシンクロしていました。大太鼓の振動は体の芯までエネルギーを満たしてくれます。爽やかな春風に舞う阿波踊りにみんなの笑顔の花が満開でした。
 ゆったりと時間が流れるGW。踊り手と観客の心が一つとなりました。真夏の夜に開催される魂を揺さぶられる激しい阿波踊り。それとは対照的に葉桜の時季、昼間に開催される優雅な踊りもまた良いものです。体の中で阿波っ子の遺伝子が微笑んでいるようです。
 阿波踊りの起源の一つは、1587年、蜂須賀家政によって徳島城が落成した際、祝賀行事として城下の人々に無礼講を許した際の踊りとも言われています。やっぱり阿波踊りは徳島城のあった徳島中央公園からです。
 今回は本紙創刊80周年記念事業として開催されましたが、これからもこの季節、この場所で阿波踊りが開催されることを願っています。

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