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【あと560日】東京都港区でプリスクールを開園する『叱らない子育て』実践中のママが娘に教えたい3つの大切なこと。

こんにちは!2025年春に東京都港区でインターナショナルプリスクールを開園する中川です。もうすぐ2歳10カ月になるイヤイヤ女子のママをしています。3歳のお誕生日にはディズニーランドに行く約束をしまして、プリンセスに会える日を心待ちにしているようです。

『叱らない子育て』ーーー。
いつどこで初めて聞いたのか分からないけれど、それこそ子どもを産む前からなんとなくずっと頭の端にこびりついている言葉なような気がします。『叱らない子育て』がいいらしい、今は『叱らない子育て』が主流だ、『叱らない子育て』が子どもを育むなど。いまいちどこから来たのか、誰が言い始めたのかもよく分からないのに、子どもを叱るとなんだか責められているようで毎回チリッと感じる罪悪感・・・。

もうすぐ3年になる子育て。トライ&エラーを繰り返してきたなかで、自分自身のなかで叱らない子育てとは、に対する答えがようやく少しずつ見えてきたような気がしています。今の私にとっての『叱らない子育て』というのは、『本当に必要な優先度の高いことを覚えていてほしいから、優先度の低いことは潔く叱らないと決めた子育て』なのかもしれないと思っています。

以前、noteで書いたこちらの記事。

おうち時間は娘のリチャージ時間、と割り切って、叩く、や悪口、など人に迷惑をかけることはしっかり目を見て叱るけれど、それ以外の甘えることに対しては叱らず極力受け入れる、と決めています。

大げさでもなく、本当にお恥ずかしいほど甘やかしています。笑
お行儀よく食べなさい!とかソファーで飛んじゃダメ!とか残さず食べるまで立たない!とか、鼻をほじっちゃダメ!とか家のなかでうるさい!とか言ったことない気がします。すべて意図的だったわけでもないのですが、そうすることで、”私が必ず娘に教えたいこと”だけは、それなりに覚えてくれているようにも思います。

もちろん上で書いたようなことも大切です。ですのでこれらについては叱る代わりに、お行儀よく食べられたね!とかお友達のお家ではソファーで飛ばなかったね!とか全部食べられたね!とかちゃんとティッシュ取りに行ったのね!とか静かにできていたね!と、して欲しかった行動をとってくれたときに話すことで完結するようにして、できなかったことを叱ることはあまりしないようにしています。

自分はどういうときに叱っていて、それは本当に優先度が高いことなのか。振り返ってみると気が付くことはけっこうあり、一度棚卸ししてみるのは割とおすすめです。

前置きがとても長くなってしまいましたが、今回の記事では”優先度の低いことは叱らない私が、必ず娘に教えたい3つの大切なこと”について、読んで頂けたら嬉しいです。


1.迷惑なことや危ないことはしないということ

迷惑なこと

例えば2歳だと、叩いたり噛んだり押したりしてはいけないということ、ものを取り上げてはいけないということ。公共の場所で走ったり、うるさくしたり暴れてはいけないということ。それから、『○○ちゃんだけダメ~』などの傷つける言葉を使ってはいけないということ。

危ないこと

例えば横断歩道では止まらないといけないということ、車が通る場所で手をふりほどいたり飛び出してはいけないということ、一人で遠くや危ないと言われている場所へ行こうとしてはいけないということ、尖ったものを振り回してはいけないということ。

伝えかたは成長に合わせる

倫理観が養われるのはまだ先。まずはダメ!ということを知り、それからなぜダメなのかを学んでほしいと思っています。1歳頃だと、『だめ!』『あぶない!』と、短く伝えていましたが、言葉の理解が進んできた頃からは、まず迷惑をかけたら親が相手に謝ること、それから『痛いんだよ』や『お口で伝えてごらん』、『周りの人を見てごらん』というなぜ、やどうやって、も少しずつ話し合えるようになってきたり、危ないことをしてしまったらなぜ危ないのか、どうなってしまうのか、を少しずつ想像しながら会話できるようになってきています。

大人が忘れてはいけないのは叱るときはふざけないこと。真剣に、ぜったいに目を見て話すこと。子ども相手に大人が真剣な顔をするのは照れくさい気持ちになる、という方もいらっしゃるかもしれませんが、子どもに対して真剣に話をしているママやパパの顔って子どもを一人の人間として尊重している姿がとても素敵でかっこいいなと、ふと街中で見かけるといつも思います。

2.約束は守るということ

たくさんの小さな約束をする

家事や育児に追われて忙しくない人なんていません。なんとか家事を終わらせてしまいたいときに静かに集中してくれるゲームやYoutubeは、私にとって頼もしい存在です。消したいときに毎回大苦戦するのは分かっていても・・・。そんな時は、『ねぇ今からテレビつけるけど、あと15分で消してお靴を履こうか?』『うん分かった!』と約束をしておくことをとても大切にしています。2歳半になったころ、視覚でも時間の感覚を身につけられるようにと砂時計も購入しました。

『15分たったからさぁお靴を履こう!』と言ってすんなりオッケー、と玄関に向かってくれることはほぼありませんが、それはまさに約束は守る、を実行するとき。毅然とテレビを消して、動かない子どもを抱えて、玄関まで連行します。まだまだ90%はイヤイヤ~!!と泣かれますが、10%すんなりと玄関まで行けた日があると『成長したね~、さすがもうすぐ3歳になる人は違うね!』と褒め称えてみたり。 

その他にも、これが食べられたらデザートにしよう!とか、これをやったらお風呂にしよう!とか(娘は大のお風呂嫌い)。約束したことは守る、の練習真っただ中の娘です。

ついつい、あれもこれも終わらせちゃお・・と砂時計の砂はとっくに落ちきっているのにこちらの都合で15分の約束を守れず延長してしまうことがあり、これは本当に良くないと毎回反省。私も約束したことは守る、の修行の身です。

3.自分の機嫌は自分でとるということ

大人になった私でも全然できていないことを娘に伝えるなんて、と自分でも苦笑してしまうのですが、だからこそ自分の機嫌を自分で取れる人間は社会に出たらとても強い!と実感しています。自分の機嫌を直すことを他人に委ねない。社会に出れば自分の思い通りにいかないことばかりです。娘には自分で感情を切り替える力をつけて、生き抜く力をつけて欲しい。そのために今からできることはなんだろう?と考えました。

迷惑なことや危ないことをして叱られたり、約束を無理やり守らされた子どもたちは、自分の思うようにいかなくて泣いてしまうかもしれません。『だいっきらい!』と言われたことも何度もあります。でもこれは、自分の力で泣き止むことを練習するとても大切な瞬間です。

少し離れて見守ったり、抱きしめてポンポンと背中をさすったり、外出中だったら大泣きをしても迷惑にならない場所に移動したり、『叱られたのは嫌だったよね。』と涙をぬぐったり。絵本を読みきかせて気を紛らわすなども効果がありました。叱ったからと言って子どもに冷たくする必要はないと思っています。そうして、自分の力で泣き止むことができたら思いっきり認めてあげる、その繰り返しが人間が本能的に学んでいく、感情を切り替える力を育むのを少しずつ後押ししているのではないかなと感じています。

大切なことを伝えると、信頼関係が増します

叱ったり、無理やり約束を守らせて子どもに嫌われてしまったらどうしよう・・、嫌われる勇気を持ちましょうと聞くけれど、我が子に嫌われたくないし、嫌われてもっと話を聞いてくれなくなったら困る・・。という葛藤を話してくれた友人がいました。

3歳児のクラス担任をしていた時のことを今でもよく覚えています。お友達に迷惑をかけたり、危ないことを楽しんでいたり、約束を守らなかったり。クラスのなかに私から注意を受けることが多い子どもが数名いました。その時の私はクラスを円滑に運営するために必死で、それで嫌われてしまっても仕方がない!という気持ちでしたが、一年間のクラス担任を終えて、その後も『先生、だいすき!』とパパやママに話してくれていたり、何年間も年賀状を書いてくれていたのは、特にそういった注意を受けることが多かった子どもたちだったのです。

本当に大切だと思うことを、真剣に何度も相手のためを想って伝える。その瞬間、子どもは『もう、だいっきらい!』という気持ちになるかもしれませんが、それで本当に嫌うことってないんだ、と実体験を通して知っていることは私の強みかもしれません。え~、ほんとかな~、と思うかもしれないのですが、これ本当なんですよ!当時一番手がかかった教え子は今、アメリカの大学に進学し、Facebookで繋がってくれています。

まとめ

ポジティブが3つ、に対してネガティブが1つ、のバランスがちょうどよいという研究結果も出ているようです。私にとっての『叱らない子育て』は何にも叱らない子育てではなくて、この3対1を大切にする育児なのかもしれません。

ま、セオリー通りになんていかないのが子育て。ただ自分ルールを言語化できたことで、叱るたびに感じていた罪悪感や、逆に叱らないたびに感じていたモヤモヤから自分自身が解放されたようにも感じます。

子どもたちに対して親がなによりもすべきことは、まず一番身に着けてほしいことはどんなことで、どんなときに叱るか、ボーダーラインはどこなのか、ということを決めてしまいブレないこと。忘れないようにメモに残したり壁に貼っておいても良いかも。信頼関係が深まります。

そしてその優先順位は、それぞれの家庭によって違っていたりお父さんとお母さんで少し異なっていても良いと思います。人それぞれ価値観は違っていて、それもまた子どもたちが学ぶべきことだから。

でもやっぱり娘が成長するにつれて、あれもこれももっと教えたくなったり焦ったりするときがまた来るのかもしれません。そんなときも頭のなかの優先順位を整理して接する努力を続けていきたいと、ここで宣言しておこうと思います!

開園まであと560日。徐々に忙しさが増してきて、今回もギリギリ、寝かしつけた娘の横でベッドに転がりなんとか書き終えた今回の記事。あぁ、もうちょっと書き直したいかも・・と悩みながら毎回公開ボタンを押しています。

自分で決めたことなんだから、10日にいっぺんじゃなくても別にいいんじゃない・・?心の声がささやいています。最後まで読んでくださった方、スキやコメントで喝を入れていただけるとうれしいです!

中川 早智子
マイクロソフト採用人事を経て2023年8月末に退職。2025年春、子どもたち自身だけでなく、家族、教職員がともに『心地よく』過ごし『学び』続ける英語環境のインターナショナルプリスクールを東京都港区に開園予定。

人事業務で感じたこれからの人材育成や、多様な一人ひとりの個性を大切にした選択肢としての幼児教育環境づくりに貢献していきたいと考えている。

園に関するお問い合わせはこちらからお気軽にお待ちしています!
info@pikkasinternational.com

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中川早智子| ピッカスインターナショナルプリスクール
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