砂糖の甘くない話(仮タイトル)3
砂糖の甘くない話(仮タイトル)3
砂糖の話の続きです
今回は少しショッキングな内容になりますので、心の準備をして読んでください。
1、2はこちらをどうぞ↓
3.糖質は嗜好品
この「糖質」ですが、実は「嗜好品なんです」と言ったら驚きますか?
糖質って必須栄養素なんじゃないの?と思いますよね。
じゃあ嗜好品って何なのかというと
1)栄養・エネルギーにならず、食事としての飲食物でない
2)薬としての治療効果はない
3)精神的な効果がある
4)ないと落ち着かない
というような条件が当てはまります。
これは、酒やタバコ、コーヒーなどを当てはめてみるとわかりやすいと思います。
そして、この嗜好品の域を超えてしまうと、中毒や依存という症状になり、摂り過ぎると毒になってしまいます。
これを砂糖に置き換えてみますと
1)栄養・エネルギー源ではないから食べなくても生きていける(後ほど詳しく解説します)
2)薬にはならない(昔は薬として扱われていた歴史もありますが)
3)精神的な影響がある(食べると幸福感、満足感を得られる)
4)ないと落ち着かない、食べられないとイライラする
さて、どうでしょうか?バッチリ当てはまりますよね。
糖質(小麦粉・白米)でも、ほぼ当てはまります。
嗜好品は普段摂っていない人は特に欲しがらないけれど、日常的に摂取している人は、それが無いとイライラして落ち着かず、怒りっぽくなったり、人にあたったり、エスカレートすれば、窃盗や強盗などの犯罪に結びつくこともあります。
そんなばかな!と思うかもしれませんが、砂糖でそのようなことが起こらないのは、どこででも簡単に手に入るからです。もしも砂糖が違法ドラッグのように犯罪として厳しく取り締まられるようなことがあれば、犯罪者が後を絶たなくなることでしょう。それくらい、砂糖による依存症、中毒症というのはきついのです。
〈砂糖はソフトドラッグ〉
砂糖は「ソフトドラッグ」とも呼ばれており、砂糖が習慣性物質になる可能性があるという動物実験の研究発表もされています。
https://www.medicalnewstoday.com/releases/132530.php 詳細はこちらからご覧になれます。
砂糖の怖いのは、コカインやモルヒネよりも依存性が高く、離脱症状で凶暴化することもマウスの実験で明らかになっています。甘いお菓子を食べた後に子どもがハイになって走り回り、しばらくするとキーキーと金切り声で叫びだすのも同じ現象です。
ところが、その事実を食品メーカーなどは公表せず、ほとんど全ての加工食品に糖類を添加し、子どもでも簡単に購入できてしまうのです。
食品メーカーは砂糖の依存性を知ったうえで、それを利用して製品開発をしているのです。特に清涼飲料水などは、必要以上に糖分を加えて、人の購買意欲を刺激するギリギリのライン(至福点)に設定しています。とくにカフェインを一緒に含む飲み物(コーラ、缶コーヒー、エナジードリンクなど)は脳の発達が未熟な子どもには、絶対に飲ませるべきではありませんし、大人であっても常飲することで中毒症や依存症になってしまいます。
〈甘味は味覚を鈍らせる〉
飲み物だけでなく、お菓子でも必要以上に甘いものが多いと思いませんか?
甘味というのは摂り続けると味覚が麻痺して感覚が鈍くなります。脳の報酬系も、もっともっとと欲しがりますので、薄い甘味では砂糖常習者にとっては物足りないのです。
それでは商品として買い続けてもらうことが出来ませんので、生産者は多量の砂糖を使ってリピートさせているのです。手作りのお菓子や家庭で作られた食べ物は、甘味が優しくて良いと、ほとんどの方は言いますが、全く入っていないとなると、味がしないとか、物足りないとか、不足感を感じてしまうのです。
実際市販の加工品で砂糖や糖類の入っていないものを探す方が困難です。現代人が余りにも甘味に慣れてしまってるせいで、甘味の全く感じられない食べ物を美味しいと感じなくなってしまっているからです。健康食品を謳っていても糖類は使われているし、オーガニック食品にはオーガニック栽培の砂糖や糖類が使われているだけです。肉加工品やちくわ、はんぺんなどの魚肉加工品にも必ず糖類が入っていますし、安価な醤油や味噌、タレやドレッシングにも使われています。
そうなってくると、どうしていいのかわからなくなってしまいますよね。
砂糖の入っていない原料を買って自分で調理するしか方法がなくなってしまいます。それでは調理に手間がかかりそうだし、そもそも料理が好きでなかったり得意でない方にとっては、食事の用意が苦痛になってしまいます。味のバリエーションも広げられなくていつも同じ味になってしまうのでは、食事が楽しくありませんね。
そんな悩みを解消して、毎日の食事から砂糖を抜くために考えたのが、「7種の無添加調味料作り」のワークショップなのです。
砂糖が入っていなくても美味しい食事ができれば、家族の健康も維持できますし、やたらとお菓子を食べたがるということも減ってきます。味覚が敏感になりますので、甘すぎるものや甘味で味を誤魔化しているような紛い物の食べ物に氣づき、そのようなものは食べたいと思わなくなっていきます。それが、あれこれ口うるさく言わなくても、普段の食事を変えるだけで自然とそのように促すことができるのです。
つづく