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ルワンダの新型コロナウイルス対策と現状
ルワンダってコロナ大丈夫なの?と言う質問をよくされるのでまとめました。
※私は3/25の臨時便で帰国したので、それ以降はMinistry of Healthや各機関の公式Twitter、現地にいるルワンダ人から聞いた話を元に書いています。
現在の感染者数(5/17日現在)
感染者 292名
回復者 197名
患者 95名
検査数 49374名
死者 0名
17.05.2020 – Covid-19 Coronavirus
— Ministry of Health | Rwanda (@RwandaHealth) May 17, 2020
Amakuru Mashya | Update | Mise à Jour pic.twitter.com/eAi4yPO85m
毎日Ministry of Healthの公式Twitterアカウントから本日の感染者情報がTweetされます。
一目でわかるアイコンにプラスして、公用語3つ(キニアルワンダ語、英語、フランス語)で書いてあるので、キニアルワンダ語がわからない私のような外国人でも理解できます。親切…
ルワンダでのコロナ対策・状況の変遷
2月 ルワンダ入国時の水際対策
厳密にいつから開始したかわかりませんが、2/4に私が入国した時は、飛行機を降りて空港建物内に入ってすぐに白衣でマスクをした係員が全員にヒアリングしていました。
当時の写真を見ると、マスクをしている乗客はほとんどいませんね。
ルワンダ着いた〜🇷🇼
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) February 3, 2020
Passport controlの前に、白衣着てマスク着た人が一人一人に
出発地はどこか
熱や咳などはないか
中国に行ってないか
中国に行った人と接触してないか
のヒアリングをタブレットでしていて徹底している👨⚕️ pic.twitter.com/QRVAzlcy3k
3月 ルワンダ入国時の水際対策
3/4にまた日本から入国したのですが、2月と同じヒアリングでした。
ルワンダのコロナ対策は、1ヶ月前と同じようにヒアリングのみでした。
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 3, 2020
日本からの入国だからヒヤヒヤしてたけどよかった… https://t.co/9Mj0P0CIwL
3/11にケニアから入国した際はサーモグラフィーで熱があるかをチェックし、ヒアリング項目に連絡先が追加されていました。
現時点では感染者は見つかっていませんが(公表されていないだけかも)、しっかりと対策がなされているように思えます。
今回のルワンダ入国は、サーモグラフィーも追加されていて、熱があるかどうかの確認もしていました!
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 10, 2020
ヒアリングでは今までのに加えて滞在先住所&電話番号も聞かれて何かあったら電話が来るそうです😳
段々強化されてる…! https://t.co/R0TQaQbGQc pic.twitter.com/F64jLVURLV
3月 街の様子
1週間前まではなかったアルコール除菌液が全てのレストランの入り口に設置されていました。噂によると、大統領が設置するように言ったらしいです。
1週間前はなかったのに、今週はキガリのほとんどのレストランやお店に消毒液がある。 pic.twitter.com/y2oRXBtlqy
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 5, 2020
握手ではなく、腕同士を当てるように言われており、私も友達と腕タッチで挨拶しました。
3/14 ルワンダ初の陽性患者発表
3/8にインドのムンバイから来た人が陽性だったと発表されました。
Statement by Ministry of Health
— Ministry of Health | Rwanda (@RwandaHealth) March 14, 2020
14 March 2020
Rwanda confirms first case of COVID-19 pic.twitter.com/OARD9vMpnX
ちなみに、お隣のケニアでは、13日に初の患者が発表されていました。
3/15 街の様子
感染者が出たことによりロックダウンになる可能性が高いので、スーパーに買い物に行きました。
スーパーの前には簡易手洗い場が設けられ、手を洗わないと入り口にいるガードマンが店に入れてくれないという徹底ぶりでした。
スーパーの前に簡易手洗い場が設置されていて、スーパーのレジの人はマスク→ &ゴム手袋をしてました。
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 14, 2020
薬局の人がマスクをしていたので売ってるか聞いたらあそこの薬局に売ってると教えてもらい、行ったら売り切れ。でも入荷したら電話するから番号教えて!と言われてノートに書いたら5人待ちでした!
また、マスクが手に入らないのにmoto(バイクタクシー)ドライバーがマスクをしていました!!(マスクをしているドライバーは1割程度。)
今日はmotoのドライバーがマスクをしてました! pic.twitter.com/U17Lha5x8u
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 15, 2020
3/20 空港閉鎖
フライトは全部キャンセルになり、鎖国状態になりました。
この状態でルワンダに残るということは、例えば、家族が亡くなっても日本に会いにいけない。普段なら治療できる病気や怪我も治療できず、助からないかもしれない。盲腸になって本来であれば南アフリカに緊急輸送されるはずができず、ルワンダで治療しなければならない(できるのか?)。治安が良い国だけど、コロナの情勢不安で大暴動が起きても国外に逃げられない。などのリスクと向き合うことになりました。
コロナのことは想定外だったけど、上記のリスクは覚悟の上でルワンダに来ているものの、いざ直面すると心細かったです。
3/22 街の様子
食料を買いに外出した際に、motoの乗客のヘルメットがなんか変だな?と思ったら、感染対策のためにフェイスシールドが全て外されていました。つまり、顔は丸出しということ。
私はヘルメットが濡れていたり汚いという理由でマイヘルメットを購入したので他の乗客を見るまで気づきませんでした。安全だし綺麗だし感染リスクのないフルフェイスのマイヘルメット最高。
ついにマイヘルメットデビュー🎉
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 11, 2020
ケニアでYAMAHAとTOYOTAに勤めてる方にお世話になり、頭と顔を守るようゴリ押しされたフルフェイスのヘルメットを買いました!
これで臭かったり濡れてたりするヘルメットにさよなら〜👋
motoに乗りながら記念に撮影したけどシール剥がしてなかったww pic.twitter.com/txof6eVoq7
3/23 ロックダウン開始
前日の22日の夜に、明日から外出禁止、つまり実質的なロックダウンと発表されました。
電子決済推奨、リモートワーク 、国境封鎖、都市間移動禁止、スーパーや薬局以外の店は営業停止、moto禁止、レストランやカフェはデリバリーのみ。
Observing the global trend of the COVID-19 & considering the experiences of other countries, there is a clear need for additional steps to ensure that COVID-19 does not spread further in Rwanda. The following measures will be in force beginning at 23:59 on 21/03/2020 for 2 weeks pic.twitter.com/vCd8hKwGAD
— Office of the PM | Rwanda (@PrimatureRwanda) March 21, 2020
車を持っていないので歩いて買い物に行くとなると大変…
と思っていたのですが、vubavubaというUber Eatsのようなフードデリバリーサービスや、HEHE Martというネットスーパーがあるのでなんとかなりました。
コロナで外出を控えるように言われているので、Uber Eatsのようなサービスのvubavubaを使いました〜
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 16, 2020
Order Tackingもわかって、温かいまま届いていい感じ💮 pic.twitter.com/gTR3fOwu5H
自分で自分の機嫌を良くしないといけないので、🌮を頼んでベランダで一人でランチパーティーです🎉
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 23, 2020
ドライバーが手渡す前にアルコール消毒してから渡してくれた。徹底してる💮 pic.twitter.com/TDVjTYpX8p
ついにルワンダに上陸したコロナに備えて買い物したいけど車がないので、HEHE Mart(Amazon Freshのようなサービス)で頼みました。20Lの水とか重いものも持ってきてくれるの助かる🥺
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 14, 2020
DMMが買収した会社だけど今は運営はどうなってるんだろう?カード決済画面ではDMM HEHEと出てきました〜 pic.twitter.com/fJSq0WkcxB
HeHe Martのドライバーもマスクで配達にきました😷 pic.twitter.com/AGd3aZmoPi
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 15, 2020
3/24 ルワンダ大使館から臨時便で帰国を検討するようメールが届く
ルワンダ大使館から🇷🇼
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 24, 2020
重篤な病気や怪我等での緊急移送についても,現時点で緊急移送が滞りなく行える保障はありません。また,当地の病床数は限られており,医療機器についても十分ではありません。(大きい病院の医師でさえ,スマートフォンの光で患者の口の中の検診している状態です。) pic.twitter.com/vn95Nhbw08
大きい病院の医師でさえ,スマートフォンの光で患者の口の中の検診している状態です。ってビビる…(こんなツイートをしたら、大使館職員から不安を煽るようなツイートは控えてください!と言われてしまいました)
大使館職員から連絡が来て、ルワンダに残るリスクが高いこと、まだ頼れる人も少ないことなどから帰国して欲しい、と言われ日本の社長と連絡し急遽帰国することになりました。
フライトチケットは高いのを覚悟していましたが、なんと3500USD。普段なら往復で14万円くらいで来れるのに、片道で37万円。37万円あったらビジネスクラスで往復もできそう…
3/25 臨時便で多くの外国人と共に帰国
本日緊急帰国することになりました。
— ぴきちん@ルワンダから緊急帰国🇷🇼 (@h723_) March 25, 2020
空港が閉鎖されている中、一便だけ臨時で飛ぶことになったカタールエアーで日本に帰ります。
ロックダウンの中1人で生き延びるよう社長に言われてましたが、大使館から帰るよう言われたので流石に帰国の許可が降りました。
タクシーからの街並みは静かでした。 pic.twitter.com/FBXIhOyblo
ルワンダ→ウガンダ→ドーハの便で、ルワンダからもウガンダからも多くの日本人が搭乗していました。
4/6 閣僚らの給料を寄付
すべての閣僚、常任書記長、公共機関のトップ、および上級公務員は、4月の給与は社会保護イニシアチブに送るとのこと
JUST IN:
— Rwanda Broadcasting Agency (RBA) (@rbarwanda) April 5, 2020
All cabinet Ministers, Permanent Secretaries, Head of Public Institutions & other senior public service officials shall forfeit their April Monthly Salary in solidarity with Rwandans affected by #COVIDー19 lockdown. The salaries will go to Social protection initiatives. pic.twitter.com/epXUoGyu3N
4/26 外出申請受付開始
Movement Clearanceという外出申請をオンラインと電話から受付開始しました。ICT立国を目指している国なのでオンラインで申請できて素晴らしいです。
5/4 行動規制の更新(5/1発表)
マスク着用、許可がなければ午後8時〜午前5時は外出禁止。つまり、マスクをしてMovement Clearanceを申請しておけば外出できる!
変更点は、
・ホテル、レストランは午後7時まで営業可
・外の個人スポーツ可
・バス運行再開
・30人以下の葬儀可
また、以前と変わらず
・学校は9月まで休校
・礼拝所やジム閉鎖
・moro禁止
・公共の場、大人数での集会禁止
Statement on Cabinet Resolutions of 30/04/2020 pic.twitter.com/Q7RW6LQCik
— Office of the PM | Rwanda (@PrimatureRwanda) April 30, 2020
まとめ
早い段階から空港で水際対策がなされており、毎日データを公表している。
ロックダウン中もデリバリーサービスを利用できる。
Movement Clearanceを申請すれば外出できる。
ICT立国というビジョンに沿って、ICTが活用されている。
しかし、これらはあくまでも駐在員視点です。
現地のスラムで暮らす人々はデリバリーサービスは高くて使えないし、そもそも収入がなくなりその日の食料さえ手に入らない可能性が高いです。ここの情報はあまり入ってこないので、入ってきたら追記していこうと思います。
おまけ
毎日発表されるMinistry of Healthのツイートですが、こんな感じに変遷しています。
①何歳の何人がどこの国から来て、どこでトランジットしたかも書かれている
20.03.2020
— Ministry of Health | Rwanda (@RwandaHealth) March 20, 2020
Amakuru Mashya kuri Koronavirusi COVID-19 / Update on COVID-19 Coronavirus / Mise à Jour sur le Coronavirus COVID-19 pic.twitter.com/TdWuODLwot
私だったら A Japanese woman, 28, who arrived in Rwanda on 4 March 2020 from Japan via Doha, Qatar. と書かれるので絶対特定される…
②どこの国からきたかのみ記載(3/24〜)
23.03.2020
— Ministry of Health | Rwanda (@RwandaHealth) March 23, 2020
Amakuru Mashya kuri Koronavirusi COVID-19 / Update on COVID-19 Coronavirus / Mise à Jour sur le Coronavirus COVID-19 pic.twitter.com/jCgGo7zQzi
③旅行歴がある人、濃厚接触者、など最低限の情報のみ記載(4/3〜)
13.04.2020
— Ministry of Health | Rwanda (@RwandaHealth) April 13, 2020
Amakuru Mashya kuri Koronavirusi COVID-19 / Update on COVID-19 Coronavirus / Mise à Jour sur le Coronavirus COVID-19 pic.twitter.com/HziXeQcpXU
④感染者数だけ記載(4/18〜)
01.05.2020
— Ministry of Health | Rwanda (@RwandaHealth) May 1, 2020
Amakuru Mashya kuri Koronavirusi COVID-19 / Update on COVID-19 Coronavirus / Mise à Jour sur le Coronavirus COVID-19 pic.twitter.com/VEOtGQHTGz
⑤イラストを使い画像1枚でわかりやすくまとめられている(5/5〜)
04.05.2020 – Covid-19 Coronavirus
— Ministry of Health | Rwanda (@RwandaHealth) May 4, 2020
Amakuru Mashya | Update | Mise à Jour pic.twitter.com/ffHkgom62t
以上です。随時アップデートしていきます!
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