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人間椅子〜 『踊る一寸法師 再発記念 ワンマンツアー』 〜2022年4月3日 青森Quarter

人間椅子〜 『踊る一寸法師 再発記念 ワンマンツアー』 〜2022年4月3日 青森Quarter セットリスト

演奏時間
18:30〜21:00(2時間30分)

SE 新青年まえがき
1.モスラ
2.ギリギリ・ハイウェイ
3.夜明け前
4.神々の行進
5.どだればち
6.時間を止めた男
7.踊る一寸法師
8.暗い日曜日
9.泥の雨
10.月夜の鬼踊り
11.無情のスキャット
12.至上の唇
13.幸福のねじ
14.ダイナマイト
(アンコール1)
15.羽根物人生
16.なまはげ
(アンコール2)
17.針の山

アルバム「踊る一寸法師」の中で演らなかった曲は「エイズルコトナキシロモノ」と「三十歳」でした。また別の会場では演ったりするのかな?
いや、でも後者はもしかして演らないかな…

今回、「踊る一寸法師」から8曲も演ってくれたのもさることながら、個人的に一番「ウワーーーッ!!」と驚喜したのは「幸福のねじ」でした。
大好きでライブで聴いてみたくて「ライブであのイントロが聴こえたら一瞬で吹き上がるよなぁーッ!」と常々思っており、今回のツアーのセットリスト予想にもちゃっかり入れていました。

予想大当たり…(これだけだけど。あ、「至上の唇」も当たり。「踊る一寸法師」のほとんどの曲をやったというのも当たりかな?笑)
だもんであのイントロが聴こえたら一瞬で吹き上がりました。笑。
後で詳述しますが、期待を遥かに超えて素晴らしかったです。

では、曲ごとの感想とMCなどのメモへ。
MCはざっくりで、大まかには合ってると思いますが、抜けもれや細かいところの表現の相違はたくさんあると思います。
ご容赦ください。

SE  新青年まえがき

2・3日前に「そういえばSEは此岸御詠歌と新青年まえがきのどっちになるんだろ?」とふと思いましたが、今回後者となりました。
今後も両者を併用していく感じなんですかね。
やっぱりどのライブの時もSEが聴こえてくると胸が躍りますね。

1.モスラ

1曲目に何がくるか?は皆目検討つかなかったのですが、蓋を開けてみれば順当にアルバムの1曲目でした。
イントロからのこの音圧、地響き、変幻自在の音、圧倒されますねぇ。
初めてライブの音で聴くこの曲、今の人間椅子の重厚な音で送り出されて「モスラ、発進!!」という感じでした。
一発目にこれが来て、早くも「うぉぉぉぉ今日は最高のライブになるぞぉー!!」と思いました。

2.ギリギリ・ハイウェイ

間髪入れず2曲目にこの曲が始まり、ああ「踊る一寸法師」ツアーだなあ!!とあらためて実感。
音カッコいい、ゴリゴリ、最高、たまらんなあ…(順調に失われていく語彙力)
歌の音の高いところ、さすがに和嶋さん時々ちょっと声苦しそうかな?と思いましたが、もうそれも味です味。

(MC)
鈴木さん(以下「鈴」)「こんばんは人間椅子です。青森にもやっと春が来ました。残った汚い雪を見ると春だなと思います。
昨日東京から青森に来ました。寒いです。この頭には寒い(笑)
踊る一寸法師再発ライブにようこそおいでくださいました。
踊る一寸法師は唯一インディーズで出したアルバムですが、ディスクユニオンなどで12,000円とかで売られていて、これはよくない…と、徳間にずっと再発をお願いして、そのかいあってやっと出ました。
当時のことを思い出して演奏します。
1曲目のモスラからもう難しい。」

和嶋さん(以下「和」)「青森の皆さん、おばんです。踊る一寸法師はプレミアがついて高くなって自分達も買えない…でもプレミアがついたというのはありがたいことで、ツタヤの100円セールで売られたりしないのはよかった(笑)
今回権利関係をクリアして再発されました。
ライブ初日が青森で嬉しいです。『踊る一寸法師』からふんだんにやっていきます。私達30歳の感じで。
『踊る一寸法師』だけだと全曲やっても1時間で終わっちゃうので、去年出したアルバム『苦楽』からもやっていきます。次の曲は『夜が明けてほしい』という願いを込めた曲です。」

3.夜明け前

今までにもよく書いてきた気がしますが、昨年出たばかりの曲と30年近く前の青年期の曲、ライブで並んで演奏されて何の違和感もなく同じようにカッコいいのが人間椅子の凄いところだなーと思います。
相変わらず心をえぐるギターソロ。

4.神々の行進

後の「至上の唇」もそうですが、そういえば今日演った『苦楽』の曲はYoutube公式チャンネルにライブ動画を公開した曲ばかりですね(杜子春は演ってないが)
「えい、えい、おう!!」の腕突き上げはやっぱり楽しいなあ。

後述するように今日のライブ中ずっとベースアンプの不調に苦しんだという鈴木さんですが、歌は絶好調な気がしました。

(MC)
鈴「(ギリギリ・ハイウェイで)マウントフジー、という歌詞は富士山の麓でレコーディングしたからでしたっけ」
和「山中湖でしたっけ」
鈴「いや忍野八海のあたりじゃ。3枚目のアルバム…なんだっけ」
和「黄金の夜明けが山中湖でしたね」
鈴「合宿が流行ってたんです。その頃まだバンドブームでね(笑)」
和「26年前ですよ」
(ここで話題変わる)
鈴「エフェクター調子悪い…」
和「今日はなるべく津軽弁でいこうと思いますが、うっかりすると標準語が出てしまう。都会の水に染まってしまいました(笑)」
鈴「今日、踊る一寸法師のアルバム聴いてきてない人がいるみたいですが、聴いてないときついよ?(笑)いきなり『どだば…』ってくるよ?次の曲の和嶋くんのギターソロはジョニー・ウィンターと高橋竹山のハイブリッドです。」

5.どだればち

この曲は2019年にライブで聴いて今回2回目の生ですが、やはり最初のギターの入りでもうどうしようもなく胸が躍りますね。
この独特のリズム、津軽弁のマジカルな(?)言葉の響きの効果、グリグリ腹に食い込んでくる極太ベース、そしてブルース色の強いエモーショナル極まりない長いギターソロで、初めから終わりまで感情も脳も揺り動かされっぱなしの、人間椅子の中でも最もカッコいい曲の1つです(言い切る)

曲が始まって、あっそういえば「あらどした」の合いの手、我々言葉出せないけどどうなるんだ…と思いましたが、そこはノブさんが高めの声を張り上げて「あらどした」とやってくれてました。
早く「あらどした」と大声で叫びたいなあ…もう少しの辛抱か…(泣)
これに限らず、今日は「ああああ声出したい!!超出したい!!」と思うことが何度もありました。
現時点での最大の夢だなあ…

ラストのギターソロでは、黄色っぽい眩しいライトがパーッとお三方を照らしていました。
日に照らされる岩木山の雄大な姿、そのイメージに合致するような気がして良かったです。
和嶋さん歯ギターやってました。
どこの箇所だったか、鈴木さんが「タララタララタララ…」と弾いていて、何だこれカッコいい!!と感激しました。最後のギターソロのとこだったかな…

(MC)
和「ギターソロ、考えていた長さの倍になりました!!」
鈴「いや、想像より短かったよ?(笑)
足元にある機械、抜いて直でやろうかな…ゆっくりいこうかな。機械調子悪いし。(注:ここで何か外して音を出した、んだったかな…)直のほうがいいよ。」
和「オブラートがとれた感じだね」
鈴「ギリギリ・ハイウェイで思い出した。このアルバムのレコーディング中、当時のドラムの土屋くんが(この曲のせいか?)スピード違反しちゃったんだよね。」
和「僕は変わったものが好きで、変わった人も好きで、だから鈴木くんも好きで(笑)狂人が好きなんです。ひきこもりでビートルズばかり聴いている男のことを書いた書があって、その書のタイトルが『時間を止めた男』というんです。ジョンの声ばかり聴いているという。我々も時間を止めた男ですね(笑)」
鈴「和嶋くん時間が止まってるね」
和「音楽聴くといったら60年代。アイアンメイデンは新人バンド、でしたっけ。」
鈴「メタリカはルーキー」
和「鏡を見るとおじさんなんだけどね(笑)でも僕にとって鈴木くんは今も弘前四中の生徒会長のスズケンなんです」
鈴「本当はこんなにかっこいい和嶋くんなのに、僕のイメージでは学校の時に『一緒に帰ろう!!』と小走りで走ってくる和嶋くんで。いつも和嶋くん走ってくるんだよねパーキングエリアでも。必ず小走りで。」
和「いつも青春のノブくんは…あっ裸になってる!!」
ノブさん(以下「ノ」)「(笑)」
※この辺の掛け合い、テンポが絶妙すぎて正確には捕捉できていません。青春と友情の香りにノックアウトされていました(笑)

6.時間を止めた男

今回のツアー、何といっても聴きたかったのが大好きでたまらないこの曲なので「きたきたきたー!!」と思いました。嬉しかったです。

待望の「時間を止めた男」は元の繊細で憂いと哀愁に満ちた雰囲気はそのままに、年齢を重ねた重みを増した音で正に期待通りの演奏でした。
基本的に当時と変わっていない。これぞまさしく人間椅子の凄さというか、文字通り「時間を止めた男」な方々なんだなあ。

和嶋さんのギターソロは限りなくエモーショナルで、音の色(?)とでも言いたくなるものが心をえぐり続ける感じがあります。
やっぱりどうしようもなく感動してしまうなあ。
本当に素晴らしい音です。
後半、演奏を音源とは少し変えている気がしましたけどどうだったかな?それもまた良し…

この曲を演ってくれたこと、嬉しくてありがたくて仕方ありません。
この曲の後半部分、ライブ的には盛り上がりに欠ける可能性も?という話を先日ツイッターで他の方としていたのですが、まーったくそんなことはない!!
この音だけでご飯何倍でも!いけます!✨
そんなこんなで超最高でした。ほんと良かった。

(MC)
和(確か言ったと思うが…)「いい感じで時間が止まりました」
鈴「アンペグのアンプ、シン・リジィのフィル・ライノットが使ってるのと同じの買いました。2つも。これで音鳴らなかったら…ちゃんと音出るかな。」
和「出力でかいんですよね」
(確かここからアンプの調整に入ったのだったかな?)
鈴「和嶋くん小話でもしててよ」
和「じゃあ鈴木くんの思い出話を。鈴木くんはプロレス好きで」
鈴「そうでもないよ。アンドレ・ザ・ジャイアントが好きなだけです。あとジャイアント馬場も」
和「大きい人が好きなんだ(笑)昔ニジノマートにアンドレ・ザ・ジャイアントが来た時…」
鈴「それ間違ってるよ」
(この辺「テリー・ファンクがイトーヨーカドーの屋上に」というワードの記憶もありちょっと正確に把握できておりません。ともかく鈴木さんの少年時代アンドレが弘前に来たらしい)
和「鈴木くんがアンドレに近寄っていったら周りの新日の若い衆にボコボコにされて、来ていたジャンパーが爪でビリビリに破られて。そのアンドレに破られたジャンパーを鈴木くんずっと着ていたね」
鈴「(アンドレ・ザ・ジャイアントに突撃したのは)空港で大谷翔平にみんなが殺到するのと同じです」

7.踊る一寸法師

アルバムタイトル曲がここで来ました。
冒頭からのズーン、ズーンというあの音に続く重く禍々しい展開。いいぞいいぞ!!
この曲の肝にして要、鈴木さんの妖怪的な歌声と正に「踊る」パフォーマンスはやはり絶品でした。
鈴木さん動きが軽やかだよなあ。

今回特におおー!と思ったのは音響の効果で、ここ素人なんで正確なことはわかりませんが、エフェクターその他を駆使しまくった摩訶不思議で眩惑させる音が会場いっぱいに広がってその場を異世界に変える感じ、ほんと素晴らしい。
こういうのも正に人間椅子ならでは!!のライブの魅力ですね。

後半のスピードアップしていくところの凄みとか、もう本当にお客を持っていくなあ。さすがよね。

8.暗い日曜日

MC挟まずこの曲へ。
これも有無を言わさぬ名曲ですね。
和嶋さんのメイン感が強いこの曲ですが、鈴木さんがプレベを立てて弾いているカッコよさとか楽しそうな表情にも目がいってしまいました。

そして間奏でのギターソロ、ほーんと気持ち良さそうに弾くよねえ和嶋さん。のびのび。
メランコリックでブルージーでありつつノリの良いこの曲、聴いていてほんと楽しいな。

しかしもう何度でも言うけども圧倒的な音。
音圧、音色、重低音、振動、深み。
一言で表現する術が見当たらないのだけど、ライブで最初の音が鳴った途端に「あぁぁ人間椅子だぁ!!」と思い、脳と胃に容赦なくグリグリ食い込みつつも優しく心をなでて癒やしていくこの音、ほんと魅力的にして中毒性がありすぎる。
世界中に中毒者が増えるわけですわ。
しかもご本人方はその一方でご覧の通りのゆるくて可愛いMCを繰り広げております(笑)
これは永遠にライブ観ていたくなりますね。

(MC)
和「アンプ問題ないっすよ。いい感じ。」
鈴「前回も行ったマロンって喫茶店、また行って。コーヒーがうまいんです。ほんとは僕の結石に悪いんだけど…」
和「結構飲んでるよね(笑)毎日。」
鈴「1回結石になると次は大したことないんじゃないかっていう…ステージでも『あ、今この辺に石がいるな』とか。踊る一寸法師でぴょんぴょん飛んだら出るんじゃないかと」
和「話飛ぶけど、最近サステナブルってよく見かけますよね。持続可能性とか、SDGsとかいう。」
鈴「和嶋くんはガソリンたくさん使ってバイク乗ってCo2出して、全然サステナブルじゃない(笑)」
※この後の会話がうまく補足できなかったのですが、ここで色々話が揉まれた結果「サステナブルな尿道結石」というワードが爆誕しました(笑)いったい何ですのん…
その後事あるごとに「サステナブル」が飛び出し、無事今日のライブのキーワードになったようです。
どういうロックバンドなんだろうねえ…

和「世の中が大きく変わっていって初めて聞く言葉も増えて、三密とか…暗い未来の曲です」(※この辺記憶が正確ではないです…)

9.泥の雨

ツイッターのフォロワーさんが今ツアーで聴きたい曲としてこの曲を挙げていたので「来たよーーー!!」と心の中で叫びました。
世界へ向けられた深刻で誠実な眼差し、という人間椅子の曲の1つの視点が現れた、重く暗いけど暖かみのある曲だなと思っています。
そしてリフが結構好きなのよね…
初めて生で聴きましたが、やはり感動するものがありました。

(MC)
和「鈴木くんのベースがサステナブルになるのを楽しみに待ちましょう。」
鈴「アンプ時々切れるんだよね。接触が悪い。DI噛まそうかな。」
和「弘前帰って、温泉行った時に受付の人に『和嶋さんですよね!』て言われて。桔梗野の」
鈴「大開温泉でしょ」
和「四中学区だから知ってますね。三中なのですみません」
和「受付の人にサイン下さいと言われたのでサイン書いて、ふと見ると受付の後ろに『人間椅子 鈴木研一』のサインが既にあって(笑)大開温泉に行くと鈴木研一と和嶋慎治のサインがあります(笑)ノブくんが行けばコンプリートだね。」
ノ「俺4枚くらい繋げて書くよ!!」
鈴「実家の給湯器が壊れてて、お湯が出たり出なかったりするのでよく温泉行くんです。桔梗野はぬるくて大開は熱い。気分によって変えます。給湯器、アンプと似てるね!」

10.月夜の鬼踊り

跳ねるようなリズムが楽しく、間奏もカッコいい。
音源ではそこまで思わなかったのですが、一昨年の配信ライブで「うわぁライブでは何割増しにもカッコよさが増すねえ!!」と思った曲です。
今回ライブで聴いていて、案外ギターソロの多い曲だな〜と思いました。
聴くたびに色々発見があるの面白いよね。

(MC)
和「(鈴木さんに)この袴、いいでしょ?」
鈴「どこが違うの?」
和「今までのはグレーだけどこれは茶なんです。2013年のオズフェストで着物を作って以来同じ呉服屋さんで買ってるんだけど、サービスで帯をもらったり、着物が要らなくなった人が呉服屋さんに着物を売ってそれを他の人が買ったりするんですがそんな感じで『和嶋ちゃんいいものあるよ』と…和嶋ちゃんって呼ばれてるんですが…いっぱいもらってます。今回、前の持ち主は西武グループの副社長さんだそうで、凄く良いものなんですよ。嬉しい。」
鈴「これは和嶋くん、西武鉄道に乗って西武デパートで買い物して野球は西武のファンにならなきゃ。あっ野球知らないんだっけ。」
和「ライオンズは知ってます!大谷翔平のことは知らなかったけど。芸能界知らないから。」
鈴「大谷翔平は芸能人じゃないですよ(笑)」
和「こうして呉服を着られるようになったのも皆さんのおかげです。次の曲は辛い人を励ます曲です。」

11.無情のスキャット

今ツアーでもこの曲が来ましたね。
「シャバダバディア」で声出せないのはやっぱりもどかしいね。代わりに腕を振りまくりました。
相変わらず言葉にならない感動が押し寄せてくる曲です。

この曲は個人的に不思議な曲で、自分の人間椅子ベスト曲を考えたときにはまずランクインしてこず、積極的に「今日はこれ聴きたい!」となることもないのに、聴くと凄く感動してしまうのですよね。
ニッチな魅力ではなく極めて普遍性のある魅力を持っているということなのかな。

いまだにYoutubeでMVが毎日どんどん視聴され続け、色々な国の人たちが驚嘆し人間椅子ファンになったりしているのは、この曲が持つそうした特殊な普遍性(変な言い方で)が作用してるんだろうな…と腕振りながら考えていましたw

(MC)
ノ「青森!何度も言ってるけど心のふるさとです!津軽弁もだいぶ聞き取れるようになりました。1つだけ、これ覚えたというのが『今日の俺は、じょんがってるぜー!!』拍手で『アニキー!!』と呼んでくれ!心の声を聞くぜ!」

12.至上の唇

アニキ曲を演るなら最新のこれかな、と思っていたので予想通り(当たって嬉しいw)

アニキが歌とドラムで頑張ってる間の前の2人の自由奔放な動きが楽しい曲ですが、今回は鈴木さんがステージからベースのネックをお客側に突き出したり(ネックで撫でられた人もいたみたい。面白いなあ…)和嶋さんが背ギターをやってる時に並んでそれに引けを取らない背ベースを背ベースを披露したりしました。
…とさらっと書いたけど、鈴木さんが、腰ベースじゃなくて背ベース、です!!
うぉぉー!凄い!
頑張ったなあ…これぞエンターテイナー✨

アニキの最後のドラムソロもカッコよかったです。

13.幸福のねじ

先述したように聴いてすぐわかるイントロのギターの刻みで吹き上がり、というか正確には「えええええええこのイントロは⁉そんなまさか!?いや間違いなーーーい!!キャアアアアアーー!」と驚愕→パニック→確信→歓喜、という段階を踏みました(ああこんな説明にこんなに字数使ってしまってw)

何しろ「絶対にライブで聴きたい!!」と思っていた大好きな曲なので、興奮もひとしおでした。
つい一瞬「自分がツイッターで予想セットリストに入れたからでは(ニヤニヤ)」と思ってしまいました(それはないぞ)

初めて生で聴くこの名曲は、期待以上にカッコよくてウルトラヘッドバンギングでありました。というか頭ブンブンしてて詳細の記憶が怪しい(笑)もう…しあわせ…
腕を力強く突き上げる合いの手、これめっちゃやりたかったんだよ…(最高に楽しい)

ちょっとスペーシーな雰囲気もあるあの特徴的な間奏(これもすごくカッコいいよねえ)を経て、後半はお待ちかねの当時より経年変化で重量と貫禄を増した大阪のねじ屋の親爺が登場。イイねえ…実にイイねえ…✨

開場待ちの時は寒かったのですが、今や汗だくです(笑)

14.ダイナマイト

幸福のねじからダイナマイトヘMC挟まずだもの。体力が…ハァハァ…(と言いつつめっちゃハッスル(死語))

お馴染みの嵐のように過ぎ去る楽しい曲ですが、ここでまたもや和嶋さんと鈴木さんが並んで背ギター・背ベースを披露していました。おそろ。
仲がいいねえ…

ここでいったんお三方は舞台袖に下がり、アンコールへ。
今ツアーはアンコール前曲はずっとダイナマイトで行くのかな?

(アンコール①)

客席の拍手のあと再登場したお三方。和嶋さんとノブさんは今回のツアーTを、鈴木さんはいつもの白い着物を着ています。

和「かっこいいデザインですね!発表当時と同じデザインです。」

ここで和嶋さんがダブルネックギターを手にし、首からハーモニカを下げました。

鈴「2本あるアイスバーみたいだよね。ポキッと折りたくなる衝動に駆られる。どっちかが当たりだったりして。」
和「ハーモニカ持った時点で何の曲かわかりますね(笑)」
鈴「青森でこの曲を演奏するのは最後だな。練習して『ゆず』みたいになれないかな。」
和「ギャンブルの歌だから無理でしょう。」
鈴「ゆずだってギャンブルやるんじゃない。」
※このあとの曲始まるまでのMC、うまく捕捉できてません。羽根物のことを色々喋っていた気がする…

15.羽根物人生

ダブルネックギターの音が凄くいいねえ。
そしてベースの音も凄くカッコいいんですよね。ハーモニカの音も。
ライブ前にこの曲聴いていて、「和嶋さんハーモニカもうまいなあ…」と思いましたが、今ここで聴く和嶋さんのハーモニカも見事にそれを再現していて(何か当たり前のことを言ってる気もするが)すごく良かったです。

しかしこのにじみ出る哀愁たるや!!
フォーク…フォークと言うにはあまりにも重低音…重低音フォークデュオ、いや3人だから「重低音フォークトリオ」だ(売れるのだろうか…)

(MC)
鈴「雪辱戦です。」(話の繋がりを拾い忘れましたが、例のベースアンプ関連かな?)
和「我々みんな56歳で…玉川カルテットみたいだね。昭和の芸人のような。」
鈴「切り替えが難しい。ダイナマイトからこれって。」
和「幅広い芸風ですよ。」
和「この青森Quarterは、今ピンチになっているそうで、クラウドファンディングをやっています。皆さんぜひよろしくお願いします。我々がサステナブルにライブがやれるように!」
鈴「あ!(サステナブル推しは)ここの伏線だったのか(笑)」
和「我々が76歳になってもここでやれますように。」

16.なまはげ

お馴染み「冬の東北で行われる恐ろしいまつり…」の口上から。
苦楽ツアーで聴かなかったのでちょっぴり久々感あります。
安定のなまはげです。

中間部で鈴木さんがパフォーマンスを終えてから演奏に戻るときの「グゥン」というベースの音がカッコよくて大好きなので、今回も聴けてよかったです。

そして再びお三方はササッと袖に引き上げ。
おおーWアンコール復活だぁー!

(アンコール②)

お三方再々登場。
鈴「今日はベースの音が悪くてご迷惑おかけしました。お詫びにさらし姿をお見せします」
(…何言ってますのん?)
鈴木さん着物の前をピラッと開けてお腹に巻いたさらしとふんどしをお見せになる。
鈴「脱いでもいいんだけど✕✕✕が見えちゃうかも。」

結局そのまま着物は着てるけど前を合わせないスタイルでラストの演奏へ。
まあ程度によっては非常にややこしい話にならなくもないので、見えない方が安全だよね(笑)

17.針の山

今回ラストが針の山か!!
昨年の苦楽ツアーでもアンコール前でやりましたが、ファイナルのZeppでは有料配信したため権利の関係か?やらなかったので、それだけでちょっと久々感が。
やっぱり良いね〜針の山。ラストなんで心置きなくブンブン跳びました。楽しいなあ。

和「大きい人が好き!人間も大きい、ベース・鈴木研一!」
鈴「サステナブルなギタリスト、ギター・和嶋慎治!」
和「そして、今日も青春満開、じょんがってる!みんなのアニキ、ドラム・ナカジマノブ!」

というわけで、『踊る一寸法師  再発記念 ワンマンツアー』記念すべき初日、青森Quarterでのライブが終了しました。

17曲、約2時間半、Wアンコールあり。昨年の苦楽ツアーの時より時間が長く曲も多くなり、お客もスタンディングで約150人以上と増えました。
良かった良かった。あともう少しですね。

今回、ほんとに叫びたい瞬間が多かったので、そっちの方の自粛もしなくて良くなる日が待ち遠しいですね。

人間椅子のステージはやはり最高でした。
セットリストも個人的にはほんと良かったです(何つっても「幸福のねじ」だもの…)
ありがとうございました!!

通例、会場によって少しずつ変わるセットリストにおいて、他にどんな曲をやってくれるのか、今日やらなかった「エイズルコトナキシロモノ」や「三十歳」は果たして登場するのか?など、これからの回のワクワクポイントがたくさんありますね。

これから参戦の皆さん、どうぞお楽しみに!!
自分もあと何か所か行きますので、楽しみが続きます。

(終わり)