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「アイヌもやもや」を読んで思い出したこと

「アイヌもやもや」を読みながら、北海道出身の知人との会話で不快な思いをさせてしまったのか?と感じたことです。


本の紹介

見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。

表紙

本を読む前

「アイヌ」という言葉に対するイメージは、
シャーマンキングやゴールデンカムイなどアニメのキャラクターのイメージしかなく、表紙の言葉が気になり手に取りました💁🏻‍♂️


内容

歴史の教科書的な本ではなく
・現代にある差別
・マイノリティが受ける問題
・マジョリティがマイノリティに対して行なっている問題
などがマンガを通して具体的に書いてあります。

アイヌの人に対する差別についてだけでなく、性別やルッキズムなどについても触れられています。

本を読んだ感想

自分たちの言葉で生活出来ない、出自だけで学校でいじめられたりと過酷なことがあったこと。
差別されないように自分のことを、周りに知られないように生きるのはとても大変だったと思います。
そして、今の世代でもその影響は続いているんだということを知りました。

言葉の説明では、知っていること、過去に自分に起きたことにも名前がついていたんだ、と驚きました。

思い出した出来事

前の職場で、北海道出身のDさん(当時50代前半)とお昼休みに雑談中、北海道へ旅行した話題から

私(以降🦈) Dさん(以降🦀)
(  )の中は心の声

🦀私△△の出身なんだよ〜

🦈(そういえば、いつまで北海道に住んでたか知らないな) Dさんずっと北海道でしたっけ?

🦀うちは母方の祖父母は東北出身で、父方の曽祖父母は本州出身だから!(*場所は適当です)
以下祖父母の住んだ場所や仕事などの歴史を語られたが、覚えていない

🦈(なぜ急に祖先の出身地なんて話してるんだ?)
そうなんですね〜、大学から東京でしたっけ?

🦀最初は〜〜に住んで、ーーー

この会話からもう何年も経つのに、「なぜ急に祖先の話してきたんだろう、話噛み合わなかったなー🤷‍♂️」と当時思ったことを覚えています。


第4章 マジョリティの優位性

自分の属性を意識しないマジョリティ

マジョリティは一般的に自分の属するカテゴリーのことをほとんど意識しません。

p.137

出身地を聞かれない。そこにいることを不思議がられない。

p.151


この章を読んでいて、上の会話の私の"ずっと北海道か?"という質問は、
もしかして、貴方はアイヌの人かどうか?と聞いてると思ったのでは、とふと感じたのです🧤


あの時の話題に、私の中にアイヌという言葉はそもそもなかったです。

自分が子供の時に「おじいちゃん、おばあちゃんの代から東京なんて、生粋の東京の人だね〜」と何が言いたいのかよくわからないことを言われていたので、

Dさんの祖父母の出身地や住んだ町の話くだりを聞いていた時も、「北海道の人は、逆に北海道にずっといないことを話したいのかなー」なんて呑気に聞き流していました😯

なにが差別になるか分からない

今回アイヌもやもやを読んで、直接的な差別をする/言うだけでなく、マジョリティ側にはたくさんの優遇されていることがあるんだなと感じました。

自分が当事者ではないから、うまく飲み込めていないこともありますが、これが"女性と男性"として書かれていたら、すんなり落ちてくる状況はたくさんあるんだろうなと思います😮

最後に

今後の具体的な行動に落とし込むというよりは、知識として得たが、これからどう配慮することが出来るんだろう?という気持ちです。

東京で生まれ育って、本の中の「アイヌの人ってどこいるの?」という気持ちの方が共感しやすいですが、北海道の方がこの本を読んだらまた違う感想なのかなと気になりました。

また、この本による「私たち(壮健、和民族、異性愛者、男性)」、マジョリティの中心側に入る父は、この本を読んだらどう受け取るのか、聞いてみたいです。


次回のテーマは
家庭での英語教育 について

おしまい

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