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Alien Mind Cafe#18 最終話

ある人がこう言った
「はんさんって街ねこみたいな存在じゃないですか」
的をえている
12年間ずっとはんに投資してきた
こんなに偏った稀有な存在もいない
はんの世界観を世界に提示したかった
その場所も条件も提供してきたと思う
あらゆる事を試した
できるだけ歩み寄ったはず
はんが自身を超える瞬間を見たかった
立ち会いたかった
人が超える瞬間に立ち会いたいと思っている
超えた瞬間に新しい世界はバックリと開いている事に本人は驚く
いかに自分の世界が狭かったかと思い知る
そうやって切り替えていく
それが最上だとは思わない
ただ手段の一つとしてはいいのかもしれないと思っている
内包している生き様が偏った人間ほど、その切り替わりを経ると見せる世界は面白い
これは完全にわたしの持論である
需要と共有のバランスは5年位前からずーと崩れていた
パンドラの箱は開かなかったがわたしはわたしのベットに満足だった

能登半島の震災で 2024年が始まった
1月7日にピカを開けた
屋台の子らに挨拶していてピカに戻ったら
はんがいた
新年だと言うのに挨拶もそっけなかった
はんは屋根裏に置いていたスピーカーをいそいそと片付けていた
『Alien Mind Cafe』
Withコロナの時代に始まった物語の終焉の匂いがした
およそ3年から4年程の2人の物語である
その生き様がはっきりわかれていたが、重ねて見たかった
「当然こうなるだろうな」
欲を言えば超えたかった壁だった
うっすら重なる部分を発見し伸ばしたかった
こんなにそばに住んでいるのに、数年はピカに来なくなるだろう
わたしははんの後ろ姿を見ながら手を合わせた
「模を示してくれてありがとう」
「楽しかったよ」
「出来ればNEXTステージに一緒に行きたかった」
「連れて行きたかったよ」
「世界は広大だ」
「はんよ」
「Good Luck!!」

わたしはこの12年近くなる関係性を帰結させた
今回は一つのピリオドとしては頃合いではないかと思っている
それだけ2人の間に、新世界でのいい意味での12年間の行いによる開きができた
そこの整合性をとろうとしたのだろうが、わたしは整合性などより面白いアイデアや話がしたいだけだ
そこはまったく変わっていない
整合性なんか取れるわけがない
新世界の始まりは2人とも一緒だったはず
新世界に流れて来た漂流物が12年間居て、まったく別の勝負をしていた
それでも混ざり合いたい思っていた
はんの世界を表現したかった
残念だがわたしにはもう無理だった
最後に寄り合いを通して見て見たかった
はんの音楽を
はんの12年間を
この数度にわたる寄り合いに新たな可能性を感じた
はんとの出会いは全てピカスペースから始まっている
そしてその12年間の膨大な対話の時間をアシッドと見立てる
この寄り合いに新しく名前をつけるなら、ピカとアシッドを足して『PIKACID』がふさわしいと思った
はん抜きでこのイベントをこれから開催しようと思う
それは数人の漂流物で始まる音楽の物語である
わたしは、はんの世界の意思だけは継ぎたい
そしてそれを表現したい
『PIKACID』はユニットになるかもしれない
わたし達に誘われたら是非来てほしい
『PIKACID』はあなたのパンドラの箱を開きに行く
そこからパンドラは経ていくだろう
数年経ってまた訪れるのだろうか
その時は仲間にいれてあげないんだから
なんでかって?

あなたは不義理だから
無理

※Alien Mind Cafe試聴方法
SpotifyのAppをダウンロードしてもらい検索で「Alien Mind Cafe」と入力する
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